三浦半島を訪ねて

掲載日:2006年10月27日 ツーリング情報局関東エリア    

三浦半島~湘南
シーサイドツーリング

イメージこんにちは。先日ユーザー車検のときに立ちゴケしたトミーです。かなり恥ずかしい思いをしちゃいました…。

さて、気を取り直してレポに戻りましょう。ツーリングは「気持ちよく走れてナンボ」ですよね? 前回は「昼間は渋滞で走りづらい」東京を「走りやすい夜」に限定して紹介いたしました。実は今回紹介する三浦半島のコースは昨年のお盆の時期に渋滞にはまり途中で(マスツーリングだったこともあり)断念した苦い思い出のあるコースなんです。今回は観光シーズンが落ち着いた時期を見計らって改めてリベンジしてきました!

自宅が茨城の私ですが、三浦半島までの道中は省略し、スタート地点を横須賀市の「三笠公園」ということにしましょう。ここは「日本の都市公園100選」に選ばれており、ひと際目を引く「記念艦三笠」が圧巻です。日露戦争時に活躍した戦艦が、当時の物品とともに展示されており、一見の価値があります。また公園内は「水と光と音」がテーマというだけあって、園内の噴水では音楽に合わせた噴水のショーが1時間から1時間半おきに7回行われています。私が訪れたときは残念ながら調整中とのことで見ることはできませんでしたが、訪れた際はぜひご覧いただきたいアトラクションです。年間を通して限られた期間しか運行されていませんが、「軍港めぐり」という一風変わったクルージングを楽しむこともできます。これは、米軍基地や海上自衛隊の軍港を客船に乗り海から眺められるというもの。ゴールデンウィークや夏休み期間が主な運行時期なのですが、次回は11月頃開催される「産業祭り」時に特別運行されるそうです。興味のある方は、この時期を狙って遊びに行ってはいかがでしょうか?

イメージ三浦半島といえば三崎漁港
絶品のマグロ、伊勢海老を味わう

「三笠公園」を後にしてR16を海岸沿いに東へ。何とも南国テイストに溢れた海岸通りを進みます。前々回紹介した房総半島を遠く対岸に眺めつつ、観音崎灯台を通り、今なおノスタルジックな佇まいを残す浦賀へ。余談ですが浦賀といえば「ペリー黒船来航」が教科書にも載るほど有名ですが、実は上陸地点はお隣の久里浜なんですよ。ご存知でしたか? さて、次の目的地は三崎漁港です。夫婦橋交差点を「尻こすり坂通り(R134)」へ進むのが一般的ですが、今回は久里浜港方面へ左折して県道212号線経由を通ることにしましょう。「北下浦海岸通」は交通量が少なく、のんびり流すには最高ですよ。

イメージ三崎漁港に到着したら、調度お腹が空いてきました。そろそろお昼ご飯にしましょう。三崎漁港といえば、やはりマグロ。静岡県焼津漁港に次いで、マグロの水揚高が全国2位だけあって、右を向いても左を向いてもマグロの字を目にします。約30件くらいでしょうか。数多くのお店が並ぶ中、私は卸問屋直営の「庄和丸」でマグロを頂くことにしました。訪れたときはお昼時ということもあって、すでに行列ができています。しばらく並んで店内へ入ると、大きな生簀の中に銀座で食べたら1万円はしそうな伊勢海老がゴロゴロと…(涎が止まりません)。店長お勧めの特選マグロ丼を注文。しかし伊勢海老の誘惑が頭をよぎります。

イメージ気になったので伊勢海老の値段を探してみると、メニューには載っていません、時価なのか? (店内に掲示されていたことに後で気がつきましたが)勇気を出して聞いてみることに。以下店員さんとのやり取り。

私「生簀の伊勢海老おいくらなんですか?」

店員「1匹、お刺身でも焼いても2,000円です」

私「え!2,000円なんですか?」

店員「はい。2,000円です。お好きなのをお客様が捕まえてくださいね(笑)」

私「…じゃぁ、1匹お願いします!お刺身で。」

言うまでもありません。一番大きいのを捕まえました(笑)。特選マグロ丼は味は当然のことながら、ボリュームも満点でお腹も心も大満足です。

七里ヶ浜の夕景を満喫し
サザンビーチで縁結びを祈願

イメージお腹いっぱいになったとこで、三浦半島の西側を北上し「茅ヶ崎」を目指していきましょう。途中に見所はいくつもありますが今回は「長井海の手公園ソレイユの丘」と「立石公園」に立ち寄りました。「ソレイユの丘」はアスレチックやボートが楽しめる他、馬や羊、ウサギなど動物たちとふれあうこともできます。また、農業体験や牛の乳搾りもできます。というわけで実際に乳搾り体験してきました。やってみると意外と難しいものですね。それにしても、小さな子供たちに混ざり、革ジャンにブーツ姿の大きな子供(!?)が一生懸命乳牛と戯れている姿は何とも滑稽のようで、あたりでは失笑する姿もちらほら…。乳絞りの最中に乳牛さんが急に「大を催してしまう」ハプニングもありましたが、これも旅のいい思い出です(笑)。飼育員さんの話では「大きいほうは予兆で回避できるけど、小さいほうはねぇ…」幸いなことに今回は大きいほうでした。

次に「立石公園」です。ここは東海道五十三次で有名な安藤広重の絵にも描かれた景勝地で、「三浦七石」にも数えられています。立石から葉山までの道のりは夕景を楽しむのに最高のポイントが続きますが、その中でも立石公園は巨大な奇岩と自生する松の織り成す景色がすばらしく、近くを訪れる際はぜひ行ってみてください。しかし今回はもう少し後に夕日はとっておくことにします。

イメージR134を「茅ヶ崎」方面へ進みます。私は鎌倉市に入る直前にある「長柄トンネル」から渚橋越しに海が見える景色が大好きなんです。しかし、トンネル内なのでバイクを止めることはできず、写真をお見せすることができないのがとても残念です。さて、立石では夕景をお預けしてきましたが、今回のお勧めは七里ヶ浜からの夕景です。七里ヶ浜から江ノ島の奥へと夕日が沈んで行く姿がとても美しいのです。夕日を眺めながら物思いに耽るもよし。叫ぶもよし(笑)。人それぞれの楽しみ方で美しい夕日を堪能してください。由比ヶ浜、七里ヶ浜と進んできましたが、この近辺は砂浜の侵食が近年問題になっています。サーフィンのメッカとして知られる稲村ヶ崎は2003年から海水浴場としては使用されなくなってしまったそうです。上流河川からの土砂供給が減少していることや、地球規模の温暖化が原因に挙げられていますが、なんら対策を行わないままだと今世紀中には砂浜が消滅してしまうという学説もあるのだとか。

イメージ夕日に向かってもう少し西へ走りましょう。江ノ島から8km先にサザンビーチがあります。ここが今回の最終目的地です。アルファベットの「C」を模ったチタン製の3.5mものオブジェが平成14年に設置された新名所です。茅ヶ崎の頭文字が由来だそうで、「C」の右側の文字の切れ目の部分にカップルで立ち、「C」を1つの円(輪)として完成させれば、縁(円)結びの輪となり、また海の安全と平和を祈る輪となる、そういう意味が込められているそう。オブジェの奥にはエボシ岩が見えるように配置されているので記念撮影もいいですね。

見所いっぱいの三浦半島+湘南を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?今回は当初の予定通り、激しい渋滞に巻き込まれずに快走できました。太平洋側は時計回りで!と言いたいところですが(より海に近い側を走れるので)逆回りに走って横須賀の夜を楽しむのもアリですね。みなさんのツーリングプランの参考になれば幸いです。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

三笠公園

住所/神奈川県横須賀市稲岡町82

電話/046-824-6291

営業/8:00~21:00

※11月~3月は9:00から20:00

三崎漁港 「庄和丸」

住所/神奈川県三浦市三崎5-2-1

電話/046-880-1231

営業/11:00~21:00(ラストオーダー)

休日/水曜日

トミー
プロフィール
トミー

茨城県在住の29歳。04年式ハーレーダビッドソンFLSTF所有。生まれてはじめて乗るバイクでいきなりハーレーを選択した猛者。天候に関らず、走り回るけれど洗車好きなため、いつも愛車はピカピカ。

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