佐渡ツーリング

掲載日:2007年03月27日 ツーリング情報局北陸エリア    

走りドコロ満載
佐渡ヶ島ツーリング

皆さん初めまして!

今回、北陸地方ツーレポに一度っきりのレポを担当させて頂きます。佐渡ヶ島の優と申します。これから北陸を担当される方も「さすがに佐渡まではちょっと…」であろうという編集部の方のお取り計らいで(笑)。佐渡在住の私が、佐渡紹介のレポを担当させて頂くことになりました♪

イメージ一度っきり! ということで、多少強行突破な感はあるものの「外周をガツッと一周やっつけるぜ!」と予定していましたが…。のんびり写真を撮っていたら日が暮れてしまい、中途半端ですが3/4周で帰路の途につきました^^;。エヘ(笑ってごまかすな?)。さて、よく島外の方に「佐渡って、野球ができないくらい狭いんでしょ?」なんて聞かれますが…そそ、場外ホームランは海でね…って、ンなワケありません!! ヘンテコリンな形が功を奏して(?)、佐渡ヶ島の外周はなんと200km以上もあるんです。ハワイのマウイ島の外周が179kmだといいますから、けっこう広いでしょ? …と言っても、面積はマウイの半分以下なんですけど(笑)。まずは佐渡の玄関「両津港」からのスタート。新潟⇔佐渡のフェリーが到着する両津港から国道350号を進みましょう。そのまま真っ直ぐ進めば自然と“佐渡一周線”と呼ばれる県道45号線へ入ります。…なんてルートを説明するまでもなく、海沿いに走って頂ければ、そこが佐渡一周線です(笑)。「右手に蒼い海、左手に緑の山を見ながら…」という島ならではの醍醐味を味わいつつ走ること35キロ。佐渡の最北端に位置する景勝地「二つ亀」と「大野亀」付近に到着します。5月中旬~6月中旬頃には、写真のように大野亀一面に『キバナカンゾウ』が咲き誇ります。佐渡を訪れる予定がある方は、ぜひこの季節めがけていらして下さいね~!  

イメージ狭く危ない道を抜け
絶品のラーメン屋へ

ちょうどこのキバナカンゾウが咲く頃、いかにも日本海らしいゴツゴツとした海岸線の岩には百合も咲くんです。なんだかすごく健気でしょ!? この辺りは“佐渡の秘境”と呼ばれ、本当に時間が止まったかのような風景に出逢えます。さて、最北端に達した所で、ここからは南下して行きます。実はこの大野亀から相川方面へ向かう数キロが佐渡のメインディッシュ(?)で、かなりデンジャラスなアップダウンを伴うルートなんです。なんと言っても道が狭い! 道幅は大型車1台分ほどしかありません。そして急カーブアップダウンの連続…。極めつけは、いつか事故を起こすような気がしてならないポイント“極狭のトンネルを抜けてのヘアピンカーブ”…これは危ないところです。キバナカンゾウの季節は観光バスがガンガン走ってますので、対向車に特に注意が必要です。トンネルを抜けたら、目の前にバスっっ!?!? 「ギョエェェーー!w( ̄□ ̄;w」なんてことも。

イメージでも、このポイントからの眺めは最高なんですよ~! このヘアピンカーブを抜けてしばらくすると2車線になります。気持ち良い田舎道が続きますので、マイウェイ気分でブイブイ走ってください。そして、更に南下すること約60キロで、お待ちかねのランチタイム♪
…の前に、本当はちょっとだけ一周線から逸れましょう。佐渡と言えばやっぱり金山! せっかくなので、金粉たっぷりのソフトクリームを紹介したかったんですが…寒さにやられて断念~。スミマセン…。これは皆さん各自で佐渡ツーでお楽しみください。ということで! ランチは、佐渡で一番大好きなラーメン屋さん「ふたみ食堂」をご紹介。お昼の時間帯しか営業せず、メニューもタンメンとチャーシューメンのみ! 頑固に頑固に守り通したお店の味は本当に優しくて格別です。ちなみに食すのはいつも決まってチャーシューメン。冷え切った身体も暖をとれてホクホク! フイ~。

緩やかな空気が流れる
小佐渡を満喫する

ここまででちょうど、地図で言うところの北のくびれから南のくびれまでを反時計回りで走ってきたことになります。これを“大佐渡”一周と言います。本当はこのルートを1日かけ、観光も兼ねて走るとちょうど良い感じだと思います。続いて、私の大好きないつも走るルートに入っていくことにしましょう。“大佐渡”から“小佐渡”方面へ。20キロほどの市街地(…とは言い難く、民家エリアかな?)を抜けて最南端を目指します。「ワインディングを楽しみたい!」という方には若干物足りないかもしれませんが、“大佐渡”とは全く異なる表情があり、ちょっとユルめな空気がたまらなく心地良いルートです。

イメージ少し道は悪いですが、小木地区に入ると一周線から更に海側へ抜けるルートがあり、このルートに入ると思わずニッコリしちゃいます。住んでる島人が本当に穏やかで“タライ舟”という大きなタライ形をした舟で漁をしている人もいれば、道端で座って話し込むお年寄りもいます。大きなオートバイが何台も連なって「ドコドコ…ブルルゥン!!」と通るとお年寄りがビックリしちゃうかもしれませんが、そこも笑って手を振ってくれそうな感じです。そこから更に南下すると、ほぼ最南端に当たる「宿根木」という集落に辿りつきます。佐渡の中でも、特別に時間が止まっているような不思議な空間なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

ここから残る1/4、佐渡の東海岸へ…のはずでしたが、日が暮れつつあるのでこのまま引き返してツーリング終了。佐渡一周は休憩を取る程度で黙々と走るなら1日でOKだと思います。ただ、それではあまりにも淋しいので、佐渡人としてあまりオススメしたくありません! もしお時間あらば、1日目に“大佐渡”を、2日目に“小佐渡”を、更にお時間あらば3日目には山を! なんて旅が出来たら最高だと思います! それでは、この辺りで! 最後までお付き合いいただいてありがとうございました~!

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

二見食堂

住所/新潟県佐渡市二見137-2

営業/11:30~20:00

定休/水曜、木曜

電話/0259-76-2754

優
プロフィール

佐渡ヶ島在住。ヴィンテージのハーレー「XR1000」に乗る女性ライダー。個性的なルックスの愛車を駆り、佐渡にとどまらず島外も走り回る日々。今回、佐渡ヶ島の魅力を伝えるため1回限りのレポーターとして登場。

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