北陸-神戸の旅

掲載日:2006年09月27日 ツーリング情報局北陸エリア    

北陸番外編
神戸へのロングツーリング

皆さんこんにちは北陸ツーリングレポート担当の祐太パパです。今回第6回北陸ツーリングは私的事情により北陸を飛び出すことになりました。というのは、今月は雑用がいろいろありましてなかなか取材に出られない。でも、10月初旬には神戸へ行く予定がある…その道すがら取材すれば…と思い立ったわけです。ルートは富山~敦賀~三方~舞鶴~神戸ハーバーランドです。約400kmを走り取材内容はかなり濃く…とまではいきませんが、本当の意味での私のツーリングレポートになったと思います。さて! 神戸に向けて出発しましょうか。

あいにくの暴風雨の中
挽きたての抹茶珈琲が堪りません

イメージ今回の相棒は、いつもどおり『ガーミン』製ナビと、いつもフラフラと私の後ろを付いてくるカアチャン(祐太ママ)です。朝一自宅を出発、バイクは北陸自動車道を南に走ります。高速だと紹介するスポットがないかというとそうではありません。ちょっとした名物やプチ絶景などが北陸道にはあるんです。その一つが石川県白山市の北陸自動車道、美川IC~金沢西IC間にある徳光パーキングエリア。ハイウエイオアシスや海水浴場などの設備が充実しており、ここだけで1日遊べそう。ここから見る夕景も一興ですね。一休みしたところで再び北陸自動車道を南下しましょう。右手に日本海を見つつ、直線に近い道は尼御前SAまで続きます。そこで海岸線とお別れし、高速は大きく左右にうねりながら福井平野へと入ってゆきます。10月ごろは、稲刈りが終わった後の籾殻を焼く匂いが鼻をくすぐり、季節を感じさせてくれます。

イメージ福井平野の南に位置する「武生IC」を過ぎると高速は再び山中へ入り、今庄ICを過ぎると一気に山脈を駆け上がるかのような上りが続きます。ちなみに高速の左手山中には、大阪発青森行き下り急行「きたぐに」が、火災を起こし30名が死亡、714名が負傷したという全長13,870mの北陸トンネルが走っています。旧北陸トンネルは県道207として現在も利用されているそうですから、時間に余裕のある方は一度走って見られてもよいかと。敦賀トンネルを抜けるとすぐ杉津PAがあり、そこからの敦賀湾夕景は一見の価値ありです。さて景色を満喫したら、敦賀市内からR27を三方方面に向かって走ります。ただ、お天気はあいにくの雨。お天気がよければ三方五胡の紹介も考えていたのですが、若狭地方はあいにくの暴風雨。逃げるように小浜方面へバイクを走らせます。小浜で今回の案内役を引き受けてくれたN君と合流。早速 県道35号線沿いの『森林の水PR館』内にある『茶房 流々亭小浜店(※現在は閉店)』で抹茶珈琲を頂きます。抹茶の香りを楽しみながら挽きたての濃い目のコーヒー…。疲れた体が徐々にほぐれていきます。

蕎麦にホタテと
腹で感じる!? 舞鶴

イメージR27に一旦戻り、舞鶴方面へ走ります。舞鶴市に入ると「松尾寺(西国二十九番霊場 松尾寺)」に案内してもらいます。松尾寺までの道は行きは上りのカーブの連続で、さほど狭い箇所はありませんが バスなどが走っていますので走行には細心の注意が必要です。松尾寺は「西国二十九番札所」で、本尊馬頭観世音は「三十三霊場」中で唯一の観音像。農耕の守り仏として、また牛馬畜産、車馬交通、さらには競馬に因む信仰を広くあつめているお寺さんだそうです。我々バイク乗りの交通安全をしっかりお願いしてきました。小難しい話はこれくらいにして、ここでもやっぱり、美味しいものは外せません。松尾寺門前の「流々亭本店」に立ち寄り、美味しいお蕎麦を頂くことに。流々亭は本店、小浜支店ともにバイカーが集まるお店で、それも女将さんの温かい人柄に惹かれてのことだろうと思います。蕎麦のメニューはいたってシンプルで「付け蕎麦」と「おろし蕎麦」の2品のみ。私はオススメというおろし蕎麦を注文しました。打ちたての蕎麦に少々からめのおろしと香豊かな冷たいだしがマッチして、いくらでも食べられそうです。食べ終わってから、大盛にすればよかったと後悔するほどでした。

食事の後は、舞鶴市内の取材場所の打ち合わせをして出発です。下りの参道からR27に戻り、舞鶴市内を目指します。市内沿道には新しい建物と、それに並んで古い民家や商店などが堂々と建っており、目に優しいとも感じるたたずまいが走り疲れた心を癒してくれます。商店街を抜け突き当たりを右に曲がると、舞鶴赤レンガ倉庫群が目に飛び込んできます。異国を思わせる風景に信号待ちが短く感じるほどです。舞鶴赤レンガ倉庫群付近の自衛隊基地に護衛艦が停泊し迷彩服の隊員さんがぽつぽつ見えます。歩道を行く水兵さんもなぜか景色に溶け込んで、何の違和感もありません。日本海側国防の要を、肌で感じることが出来ました。

イメージさて、今回舞鶴での最終スポット『舞鶴港とれとれセンター』に向かうことにします。R27を先に進み、県道175へ入ります。しばらく走ると舞鶴港西港そばに『舞鶴港とれとれセンター』があります。獲れたての海の幸をその場で食べるも良し、お土産として持ち帰るも良し、何でもありの市場は見ているだけでも楽しめます。私は一串300円の焼ホタテをゲット。大振りでアツアツのホタテは一瞬のうちに胃袋に収まってしまいました。ここでしばらく休憩したら神戸に向けて出発です。県道175を少し戻りR27を南下、舞鶴若狭自動車道「舞鶴西IC」までN君に送ってもらい、再会を約束して神戸へと走り出しました。

見事な復興を遂げた神戸の街
私に元気を与えてくれます

イメージここからは神戸までは約120km。あまり急ぐこともありません。お天気は少しづつ回復し、路面はドライ。時折お日様が顔を覗かせています。片側1車線から2車線に変化する自動車道を高原の風を受けながらゆっくり走ります。中国自動車「道吉川IC」からR428に入り、途中岩谷峠のワインディングを楽しみながら走って「新神戸トンネル」に入ります。神戸の北側地域の玄関口箕谷から六甲山をトンネルで貫き、神戸ハーバーランドへ到着。あの「阪神淡路大震災」から、見事な復興を遂げた神戸の街は私に元気を与えてくれます。

今回、私的事情によりこのようなレポートとなりました。友人N君の友情的道案内やバージンハーレー編集部の方に神戸付近最適ルートをお聞きしてのルート選びなど、バイクが取り持つご縁で無事ゴールすることが出来ました。今夜は神戸の夜景など観ながら乾杯と行きましょうか。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

流々亭 本店

住所/京都府舞鶴市字松尾247

電話/0773-63-7770

営業/10:00~17:00

休日/月曜日

URL/流々亭 本店

舞鶴港とれとれセンター

住所/京都府舞鶴市字下福井905

電話/0773-75-9945

営業/9:00~17:00

休日/不定休

URL/舞鶴港とれとれセンター

祐太パパ
プロフィール
祐太パパ

49歳。2006年式ハーレーダビッドソンFLHTCUI所有。ちなみに奥さんも大型二輪免許を持っており、夫婦揃って北陸だけでなく、関西・中部などあちこちまでツーリングで足を伸ばし、全国各地に知人は多い。

>> WEBサイトへ

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索