能登探訪 -前編

掲載日:2006年03月27日 ツーリング情報局北陸エリア    

北陸といえば…
やっぱり能登半島でしょ!

はじめまして、富山県在住の祐太パパと申します。この度、北陸エリアのツーリングレポートを担当させていただくことになりました。北陸は風光明媚な能登半島、海の幸に限らず舌鼓を打つ料理など見所、食べ所満載のエリアです。冬になるとバイクに乗ることができない季節はあるものの、春から秋にかけては絶好のツーリングコースがたくさんあります。皆さんが北陸でのツーリングを楽しめるよう、私のオススメのツーリングコースをご紹介して参りますので、ぜひよろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介する能登半島についてですが、能登半島は外周およそ300kmもあり、一日で周ろうとするとひたすら走るばかりになってしまいます。それではせっかく能登へ来た甲斐がありません。能登をゆっくりと肌で感じ、見て、食べて、体全体で感じてみませんか? というわけで、第1回、第2回は能登半島をご紹介いたします。金沢に近い南部は中能登、輪島から北部は奧能登と呼ばれています。今回は「時間もあまりないし…でも能登を楽しみたいし…安くておいしい海鮮も!」という欲張り(笑)な方のために能登の南部(中能登)を走って見ましょうか~!

能登島に渡ったことはありますか?
中能登ツーリングでは外せません

イメージ今回の中能登のツーリングは『能登半島国定公園』の付け根にある、富山湾に面した雨晴海岸(あまはらしかいがん)からスタートします。国道415号、雨晴トンネルを抜けると右手に富山湾、その向こう側には能登半島がうっすらと見え、海岸線に沿って走る国道はゆるいカーブを描きながら走っています。この辺りは能登の景勝地として有名な場所ですので休日などは決して車の往来が少ないとはいえませんが、のんびりと風景を楽しみながら余裕を持って走ってください。ところで「雨晴」の名前の由来をご紹介しますと、文治年間にあの『源 義経』と『弁慶』が山伏姿に身をかわし、奥州へ落ち延びる途中、にわか雨の晴れるのを待ったというのが由来だとか…。バイクでただ駆け抜けるツーリングだともったいないですから、気になる地名があれば後で由来を調べてみるのも面白いですよ。

国道415号は一度海岸線を離れ8kmほど北上すると氷見市内に入ります。氷見は漁港の町として有名で、ツーリングライダーの多くが 「道の駅氷見」 を訪れます。ここにある『フィッシャーマンズワーフ』で新鮮な魚を買うもよし、漁港内の漁師の食堂「海寶」で、“キトキト(富山弁で「新鮮な」)"の魚に舌鼓を打つもよし、のオススメポイントです。「海寶」は朝5時30分から営業していますので、早起きのライダーも安心して行ってみてください。

イメージさて、『道の駅氷見』を後にして七尾方面に走っていくと、国道160号に合流します。波打ち際を緩いカーブが連続して続き、潮の香りも漂ってきて、天気がいい日には気持ちよく走れるコースの一つです。国道160号を進み石川県に入り、峠をひとつ越えると七尾市に入ります。この七尾市の先に今回最大のビューポイント『能登島大橋』と『ツインブリッジのと』があります。以前は有料だった能登島大橋ですが、今は無料化されて気軽に能登島へ渡ることができるようになりました。県道47号 七尾能登島公園線を前方の能登島に向かって進むと左手には七尾西湾、右手には七尾南湾が広がり、対岸の屏風崎まで屏風瀬戸を渡るアップダウンのある海上橋の快走が楽しめます。

橋上からの眺めはあたかも穏やかな瀬戸内の風景に似て、晴れた日は水面で乱反射した光の中をヨットや釣り船が行きかう光景が美しく、思わず見とれてしまいそうになります。ただし、強風の日は横風に要注意です。ちなみに橋の上では駐停車は禁止ですよ!能登島に渡れば観光レジャースポットはたくさんあります。オートキャンプ場でキャンプするもよし、温泉で疲れた体を癒すもよし、水族館・ガラス工房などを見て周るもよし…1日ではとても遊び尽くせません。お急ぎの方はショートカットして能登島を走り、『ツインブリッジのと』のたもとにあるパーキングで休憩がてら風景を楽しむのもよいでしょう。実は私…ここからの風景を眺めながらのコーヒーブレイクが大好きなんです。

能登といえば海の幸
720円でイクラ丼セットが食べられます

イメージ「能登といえば海鮮」こんなイメージをお持ちの方は多いでしょう。見所は他にもたくさんありますが(笑)、一般的なイメージですから仕方がないですね。では、せっかくなので「海の幸」をご紹介するとしましょう! 『ツインブリッジのと』を渡って真っすぐ走ると国道249号との交差点に 『道の駅なかじまロマン峠』 があります。広い駐車場があり、立地条件がよいのでツーリングの集合場所によく使われるとか。私がご紹介する「海の幸」は実はこの道の駅にあります。「ん? 道の駅で うまいもん?」と思われるでしょうが、この辺りのライダーの間では『ここを知ってないとモグリやちゃ!』と言われるほど有名なオススメスポットなんですよ。イクラ丼セットは720円(!)とお得な値段にもかかわらず(イクラ丼単品は640円です)、具材は新鮮! そのお味は…「うんまい!」の一言に尽きます。

イメージさて、お手軽に『うんまいもん』でお腹を満たした後は…いちゃいましょう!峠越え! 『道の駅なかじまロマン峠』から能登有料道路方向に走ると県道23号と合流します。ここを右折し、そのまままっすぐ『横田IC』入り口を右に見ながら田舎の風景の中を走ると、だんだんと山の中へ入って行きます。山道とはいえ、道路は整備されていて実に気持ちよく走れます。大型バスでも余裕ですれ違いができるほどのこの道は、ゆるいカーブとヘアピンに近いほどのカーブをうまく取り混ぜて峠越えを楽しませてくれます。ただ、能登は金沢辺りに比べると気温が低く、峠では時として予期せぬ雨に振られますので、雨具の携行は必須です。8kmほどのワインディングを抜けると、なんと能登半島を横断してしまい、日本海で再び249号線に合流します(249号は能登半島の海沿いを走る道なんです)。

このツーリングも終盤に差し掛かってきました。国道249号交差点を右折してすぐに 『道の駅 とぎ海街道』 があります。ここには「世界一長いベンチ」があり、これは一見の価値アリです。時間があればぜひ立ち寄ってみてください。ここからは金沢方面に向かって国道249号をひたすら南下です。途中『巌門』など険しい海岸線を見ながら『千里浜なぎさドライブウェイ』を駆け抜け、今回のツーリングは終点を迎えます。能登は思った以上に道路が整備されており 外周を周りながら時間を見てショートカットも可能です。時間的にきつい場合は「能登有料道路」で帰宅することも可能なので、自分好みのルートでゆっくり能登を楽しんでみてはいかがでしょうか。さて、次回はいよいよ能登突端まで走ります。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

氷見魚市場食堂 「海寶」

住所/富山県氷見市比美町435

電話/0766-74-0733

休日/無休

営業/5:30~15:00(日曜は10:00~)

道の駅なかじまロマン峠

住所/石川県七尾市中島町中島2-1-19

電話/0767-66-2151

休日/無休

URL/道の駅なかじまロマン峠

祐太パパ
プロフィール
祐太パパ

49歳。2006年式ハーレーダビッドソンFLHTCUI所有。ちなみに奥さんも大型二輪免許を持っており、夫婦揃って北陸だけでなく、関西・中部などあちこちまでツーリングで足を伸ばし、全国各地に知人は多い。

>> WEBサイトへ

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索