『バイク乗りの勘所』

ナンバープレートは、常に美しくしておきたい

掲載日:2011年05月02日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

他のところはピカピカなのに、ナンバープレートがヤレたバイクがいる。掃除のしすぎ、不注意で曲げてしまった、振動でヒビ割れができた…など、理由はさまざまだろう。しかし、故意に曲げたり汚したりするようなヤツは論外として、マトモなライダーなら、やはりナンバーは美しくしておきたい。まあ、大事なバイクに取りつける物体でありながら、洒落っ気など微塵もないデザイン&コストダウンの権化のような造りのナンバー自体にも責任の一端があるのだが…。

大阪あたりのは地色の白が微妙に赤っぽいとか、名古屋あたりのは文字が少々太いとか、愛媛の媛は崩し文字だとか、いろいろ特徴があるとはいえ、基本的には全国共通。つまり、ペラペラのアルミに安物の塗装だ。ペラペラは裏板で補強するとして、せめて塗装の質をもうちょっと改善してもらいたい。ついでに、あの書体をカッコよくしてくれれば、新ナンバー移行に伴う買い替えで内需拡大にもつながるんじゃないだろうか。

それはともかく、現行のナンバーをできるだけ美しく保つためには、裏板を当てる他に、心がけたいことがいくつかある。研磨剤や溶剤が入った汚れ落としを使わない、防錆を狙って裏面に塗装をする、汚れが落ちやすくつきにくい撥水剤入りのコーティングを表面に施す…などである。そして、洗浄には水と台所用洗剤を用い、擦ったり拭き取ったりは軟らかい布で必要最小限に留める。大きな布だと文字の角を擦って色を落としてしまうので、凹みの部分には綿棒を使うべし。

こんなに気をつかっていて、振動でヒビが入ったりするとガッカリだ。だから、ナンバーが激しく振動するような機種(ステーの構造やエンジンの形式による)は、ナンバー表面に当たるワッシャの裏にゴムをかませ、ワッシャの角部の応力集中を避けるなどの対策をしておきたい。不幸にして、それでも割れてしまったら、同番再交付という手続き(紛失時の再発行より、うんと簡単)があるので、最寄りの陸運事務所に問い合わせてみてほしい。

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