【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】オトーサンがDIYでコツコツと仕上げ、親子で楽しめる素敵なガレージを構築

掲載日:2020年10月27日 フォトTOPICS    

写真・文/小松 男
※この記事はガレージのある家41号(ネコ・パブリッシング発行)にて掲載したものを再編集しています。

この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。バイクブロスマガジンズでは「新型コロナに負けるな!」というコンセプトにより、パソコンやスマホを使い自宅で楽しめる記事として、バイクのガレージライフを楽しむオーナーインタビューをご紹介。憧れのガレージライフに夢を馳せていただければと思います。
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三重県 T邸

ガレージライフはオトコの夢。それを叶えるために敷地内にガレージ製作を決意した施主。元々あったプレハブガレージやカーポートを撤去し、実現した本格的なガレージは、躯体こそ職人に任せたが、休日などを利用してほとんどDIYで仕上げた力作。今では息子さんたちも含めガレージのある生活を謳歌している。

ガレージの取材のために全国を飛び回っていて感じることがある。それは東海4県にはガレージが多く、行く頻度が高いことだ。もしかするとカー・バイクブランドも多数存在することからクルマ文化が根付いていることが所以なのかもしれない。三重県も然りで年に一度は足を踏み入れるほど素敵なガレージが存在する場所だ。今回伺ったTさんのガレージもそんな三重にある。

Tさんのガレージは、職人に大枠となる部分だけ建ててもらい、断熱材を入れてコンパネを貼ることなど、当初からコツコツとDIYを楽しみ、徐々に現在の姿へと移り変わっていったと言う。

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Tさんの力作であるバースペース。カウンターや棚には調光可能な照明が仕込まれており、夜はムードを楽しみながらアルコールを呑める。

「以前は今ガレージが建っている場所に、プレハブとカーポートがあったのですが、やはりちゃんとしたガレージが欲しくなり、工務店に話を持ち掛けました。鉄骨造でも木造でも建築コスト的にはさほど変わらないとのことだったのですが、DIYで色々と楽しみたいというのが頭にあったので、あえて手を加えやすい木造を選んだのです」とTさん。

ガレージの中にはTさん自身の70系ランドクルーザー・プラド、そして長男、次男のトヨタ・アリスト、日産・シーマが収められている。プラドは新車からワンオーナーで乗り続けているクルマであり、3インチアップされたそれではスキーや釣りに行く際に使われていると話してくれたことからもTさんのアクティブな一面が伺い知れる。二人の息子さんのクルマはどちらもVIPカ—カスタマイズが施されており、10年以上前から様々なコンテストにおいてグランプリを受賞するほど手が加えられた力作だ。

「ガレージそのものは父がここまで仕立て上げたのですが、ガレージがあることで、僕らのクルマのカスタマイズもじっくりすることができますし、クルマ仲間が集まったりもすることができるので助かっています」と息子さんたちも充実したガレージライフを送っている。

クルマの後ろには広々としたユーティリティスペースが確保されており、レストアを待つ3MA型TZR250をはじめ、数台のバイクが置かれている他、メンテナンススペースからバーエリアまで造られ、ガレージライフを満喫している様子が伝わってくる。奥行きがかなり深く設定されていることに関しては、元々は釣り船を乗せたトレーラーをプラドに接続したまま格納できるように考えていたことによるものである。

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プラド後方の作業スペース。ガレージでは溶接から板金まで様々な作業を行う。後方排気のTZRは新車から乗っているものでレストア途中。そのほかにもバイクを所有し使い分けている。

ガレージの中央部にある階段を上がるとロフトも用意されており、現在はスターウォーズシリーズのフィギュアなどがディスプレイされているが、これからしっかりとフロアを作り部屋のようにし、さらに快適に使えるようにモディファイしてゆくことを考えているそうだ。

「バーに行って高さをチェックしてからバーカウンターを作りました。棚なども設置してガレージバーの雰囲気を楽しんでいます。新車時から所有しているTZR250もレストアしなければなりませんし、ガレージではやることは尽きないです」と話すTさんのガレージライフはこれからも続く。

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バイクパート脇に設けられた作業台。大抵の工作はここで済ませてしまう。ツール類も取り揃えられており、バイクのレストアもお手のものだ。

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平成5年式のランクルプラドは新車からワンオーナーで乗り続けているもので、使い勝手と見た目のバランスの良い3インチアップとされる。

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外観で見る以上にガレージの奥行きが深く設定されており、クルマの後方にはこれほどのスペースが用意されている。

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左上_ガレージ内を見上げるとロフトスペースがあることがわかる。現在はスターウォーズなどのフィギュアが飾られているが、さらに快適に使えるよう仕上げてゆくとのこと。右上_Tさんと2人の息子さん。取材時の話からは家族がそれぞれにガレージライフを満喫していることが伝わってきた。左下_柱と柱の間を棚として活用している。このような使い方、雰囲気も木造ならではで、Tさんは当初からイメージができていた。右下_アメリカンフェンスにパーキングメーター、ガススタンドなどが置かれ、アメリカンスタイルでまとめられている。

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家じゅうのクルマのスタッドレスタイヤが収められた棚も設置。台数が多いことから壁一面にタイヤが並べられショップさながらだ。

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壁に飾られる数えられないほどの巨大なトロフィーからも、息子さんたちのVIPカスタムカーは良く作られていることが伝わってくる。

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左_自分のクルマだけ出すことも考え、一台ずつガレージシャッターを設けたことも使い勝手が良く気に入っていると話す。右_コンプレッサーからのエアを様々な場所で使えるようエアリールを天井に備えている。エアツールを使えればメンテナンス性は飛躍的に向上する。

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左_ガレージを後方から見たところ。土地の形状に合わせて多角形になっていることがわかるが、中に入るとデッドスペースになりがちな部分を上手く活用していることがわかる。右_趣味である釣りで使う釣り船を乗せたトレーラー。プラドに繋げたまま収められるようにガレージの奥行きを設定した。

■OWNER'S CHECK
●我が家のここがお気に入り
DIYで作ったバーカウンターが気に入っています。
●ちょっと失敗
特になし
●これらからの夢
ロフトをしっかりと作り上げたい。
●読者へのアドバイス
DIYなどを楽しみたいなら木造が良いでしょう。

■PLANNING DATA
施主●Tさん
家族●ご夫婦、長男、次男
所在地●三重県
竣工●2013年1月
ガレージ部面積●120㎡
構造●木造在来工法
外装仕上げ●ガルバリウム鋼板
内装仕上げ●木
愛車●ヤマハ・TZR250、カワサキ・Dトラッカー、1993年式トヨタ・ランドクルーザー、1997年式トヨタ・アリスト、2001年式日産・シーマ

ライター プロフィール
小松 男
BMWバイクス/DUCATIバイクス/Gooバイクなどの雑誌編集長を務めた後、フリーランスエディターへ転身。国内外ブランドを問わず、大型クルーザーからEVスクーターまで、2輪の乗り物ならば何でも乗りたがる性分の元祖雑食系。広く深くがモットーで、他人からは助平な性格と言われることもしばしば。出不精かつ出たがりという二面性を持つ。

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