RITMO SERENO Z900(カワサキ Z900)

掲載日:2020年05月24日 プロが造るカスタム    

取材協力/リトモ・セレーノ
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。

RITMO SERENO Z900(カワサキ Z900)のカスタム画像
RITMO SERENO Z900(KAWASAKI Z900)

四半世紀という年月に
磨かれた激シブZ改

このZ900、1992年にカスタム済み車両として購入されて以来、25年に渡って現オーナーが所有しているという1台。だが、現在までの道のりは決して平坦なものではなかったようだ。

「個人売買で購入後すぐに近所のショップでフレーム補強を依頼、このときは乗れるようになるまで約2年かかったそうです。乗り始めてしばらく経った頃にエンジンブロー、Z系有名ショップにエンジンO/Hを頼んで、この作業が完成するまで3年。まともに走るようになるまでに5年かかった、とオーナーさんは言ってました」そう語るリトモ・セレーノ店長の高島さん。

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その後、各部メンテ&修理を繰り返しながら乗っていたそうだが、フルレストア&全面的仕様変更を敢行しようという話になったのが、2005年のこと。

「フレーム、エンジン、足まわり、すべて妥協なく組んでいこうということになったんですが、休みの日や空いた時間を利用して作業したため、完成には8年かかったそうです。作業はウチのメカニック、西浦も関わりました。車両の完成前にローンが終わったっていうんですから、すごいですよね」

2013年、20年以上の年月を経て完成した車両は、前後18インチ+1990年代初頭の雰囲気を色濃く感じさせる仕様となっている。CRキャブ、4.5インチ幅のオイルクーラー、スリットなしのサンスター製ディスク、リザーバータンクなしリアサス(オーリンズ)、ノーマルウインカーなど、じつに渋いチョイス。センスの方も年季が入っているのである。

詳細写真

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ベースは1976年式。BMWなど欧州車をメインとする同店だが、サブバイクとして国産旧車を所有するオーナーも多いとのこと。フレームは13カ所を補強、フォークはφ36mm同径のZ1000Mk.Ⅱ純正を流用(ステムはSTD)。オイルクーラーはアールズコアの4.5インチ13段でホースは上回し。

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エンジンはコスワース製ピストンで903→1105cc化、ヨシムラST-2カム、GPz純正バルブ(ビッグバルブ化)、ヘッド面研、ポート加工などのヘッドチューンも実施する。キャブはCRφ33mm、電装系はウオタニSPII。

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1.85-19/2.15-18→2.50-18/4.00-18ホイールはマグタンJB1。

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リアアームはSTD+補強。キャリパーは前後CP2696でフロントディスクはサンスター。

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