FANATIC HEART Z1000LTD(カワサキ Z1000LTD)

掲載日:2019年09月01日 プロが造るカスタム    

取材協力/ファナティックハート
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。

FANATIC HEART Z1000LTD(カワサキ Z1000LTD)のカスタム画像
FANATIC HEART Z1000LTD(KAWASAKI Z1000LTD)

スポーツ性能重視の
ストリート・スタイル

前後17インチにショートテール、そしてこの外観。スタイルだけを見てストリートファイターか、と思う人も多いだろう。しかし各部仕様を見ていくと、じつはかなりの本格派であることが分かる。フレームは17インチに最適化するために大幅モディファイ、エンジンも各種対策パーツ&スペシャルパーツで仕上げた1,105cc。Zベースのスーパースポーツと呼べる仕上がりとなっているのだ。

「フレームはピボットシャフト径をφ[16→]25mmにアップ、その上でピボット位置自体を50mm下げています(リアアーム垂れ角適正化のため)。逆にエンジン搭載位置は80mmほど上げました」(ファナティックハート代表・安藤さん)

FANATIC HEART Z1000LTD(カワサキ Z1000LTD)のカスタム画像

エンジン搭載位置変更はバンク角の確保のほか、重心位置を上げるという狙いもあるのだろう。ゼファー1100用バックトルクリミッター、GPz用ミッション改なども組んだエンジンはツインプラグ仕様で、点火はウオタニSP - Ⅱ・2丁掛けによる独立点火。一方、マフラーは同店オリジナルで、集合方式は中低速域特性に優れる4- 2- 1を採用している(サイレンサーやパンチングメッシュの内径なども指定可能という)。

フレーム計測からZ用オリジナルパーツまで幅広く手がけるファナティックハート。ストリートファイタースタイルはどうも苦手、という人も、一度ショップのHPを覗いてみることをお薦めしたい。この形だけでない幅広いZ系/ネイキッド系カスタムの知識と引き出しの多さに、きっと驚くと思うからだ。

詳細写真

FANATIC HEART Z1000LTD(カワサキ Z1000LTD)のカスタム画像

ベースは1979年式Z1000LTD。フロント部はZRX1200の流用でオフセットは[60→]28mm、フォークはφ[36→]43mmでカートリッジタイプへと大幅にアップデートされている。メーターはACEWELL多機能タイプでシングル化、前方にはアルミ製バイザーも備える。

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テールセクションはLTD純正をカットした上で新造している。

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現代的な形状と短さを持ったシートカウルはNSF100用を流用。

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コスワースφ66mmピストン、ウェブ製カム&インナーシム化されたエンジンは1,105ccに。キャブはK&Nパワーフィルター仕様のTMRφ36mmでEXは同店オリジナル。フレームはピボット部ワイド加工(座繰りなし)も実施。

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