ブルドック Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)

掲載日:2017年09月11日 プロが造るカスタム    

取材協力/ブルドック

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです

ブルドック Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)のカスタム画像
BULLDOCK Z1000Mk.II(KAWASAKI Z1000Mk.II)

現在に今日的に蘇った
40年前の名車

日本のカスタムシーンを長く牽引してきたのは、紛れもなくカワサキZシリーズだ。初代Z1は1973年型からの登場。角タンクのMkIIでも1978年型で、これでも40年が経とうとしている。そして現役時代から今まで、じつに多くのカスタム車が製作されてきた。1990年代以降の主流となったのは、現代タイヤを履くための17インチ仕様。フレームに補強を加えると同時に17インチ用のディメンションを折り込む。エンジンについても加工精度や技術の進化を活用したものに変わった。ただ、ここに至るまでには多くの試行錯誤や、非洗練と言うべきものもあった。そうした不安要素を払拭し切ったのが、このブルドック製MkIIだ。

ブルドック Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)のカスタム画像

ホイールはLAVOLANTEで3.50-17/6.00-17。フロントフォーク/リアショックはブルドックオリジナルのナイトロンでリアはレイダウン。

MkII本来のイメージを濃く残しつつも、やや低めで、違和感なく現代のタイヤを履くフォルムは今日的ですらある。ダブルクレードルのフレームは12カ所に補強を加え、ホイールを19/18から17インチ化し、車両姿勢はやや前下がり/後上がりとするが、フォークオフセットの縮小[60から35mm]分スイングアームは長くされ、ホイールベースは大きく変えていない。またノーマル外装パーツへの塗装処理も心憎い演出が見られる。

エンジンは1,105cc化やST-1Lカムに加えて、オリジナル6速ミッションがしっかり精度管理されて組まれる。ギアのスライド部に、負荷によって自動調芯されるインボリュート歯形を採用、クロスレシオとでつながりも良い。今のバイクのようなシフトや、エンジン自体のスムーズさも作り込まれている。

Z1が持って生まれた素性の良さをしっかり生かし切り、さらに確かなセットアップによって、確実な走りの世界を実現した現代的な1台として仕上がっているのだ。

ブルドック Z1000Mk.IIの詳細写真は次のページにて

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