Zレーシングパーツ Z1(カワサキ Z1)

掲載日:2017年09月04日 プロが造るカスタム    

取材協力/Zレーシングパーツ

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです

Zレーシングパーツ Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像
Z RACING PARTS Z1(KAWASAKI Z1)

コンディション維持と
精度に徹底的にこだわる

新車時から30~40年を経過しているZ1系。足まわりに関しては、よく言われているように「アフターパーツに換えてしまえばなんとでもなる」のだが、そうはいかないのがエンジン。中でもクランクケース、シリンダーヘッドなどだ(製造コストがかかり過ぎることなどのためか、社外品の登場は残念ながら実現には至っていない……)。

ここ最近Z専門と言われるショップが大幅なヘッド加工をしなくなってきているのも、こうした事情と無関係ではないだろう。1台でも多くのZを残していくためには、壊さないこと、補修の際に確実な修理を心がけることが重要で、日々Zを触っているショップであれば、そのことは痛いほどよく分かっているはずだからだ。

Zレーシングパーツ Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像

2度の測定を経たフレームは17カ所補強のほか、ワイドホイール対応のためチェーンライン部の加工なども実施。

Zレーシングパーツの手がけたZカスタムは足まわりを現代のハイクオリティなパーツに変更して17インチ化、さらに制動力も格段に高めたという1台。だが、それ以外の部分、フレームやエンジンに関しては、細心の注意を払って作業が進められていることが分かる。たとえばフレーム修正。これも作業前にフレーム測定を行って、17カ所の補強を追加したあとに、改めてフレーム計測をして確認しているのだ。

「ヘッドに関しては最小面研と軽いポート研磨のみにとどめていて、カムシャフトも純正のまま。ただ、今後ハイカムを組む時のことを考えてカム山の逃げ加工は先に追加しました。傷んでいたカムホルダー部もヘリサート加工済みです」そう語る同店代表・井上さん。

チューニングに求められるのは合理性と精度だが、同店のカスタムでは、いずれもハイレベルで両立されていることが分かる。Z専門というカンバンは伊達ではないのである。

Zレーシングパーツ Z1の詳細写真は次のページにて

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