サンクチュアリー・リアライズ Z1

掲載日:2017年07月31日 プロが造るカスタム    

取材協力/サンクチュアリー・リアライズ

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです

サンクチュアリー・リアライズ Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像
SANCTUARY REALIZE Z1(KAWASAKI Z1)

ロングライフを前提にして
エンジンの主要パーツを選択

このZ1を含めて、このところサンクチュアリーリアライズでは、ドイツのヴォスナー社製鍛造ピストンと、イギリスのケント社製カムを採用する車両が増えている。これまでに多種多様なピストンとカムシャフトを使ってきた同店は、どんな理由でこのふたつを導入し、メインに据えてきたのだろうか。

「一番の理由は僕が新しいモノ好きだからです(笑)が、ヴォスナーとケントに関しては、いい製品に出会えて良かった。Z用初め、既に市場ではいろいろなエンジンパーツが販売されていますが、このふたつほど安心して使えるパーツ、マイナス要素を感じないパーツは、なかなかないですから」(道岡さん)

ということは、これまでに使ってきたエンジンパーツの中には、マイナス要素を感じる製品があったということだろうか。

サンクチュアリー・リアライズ Z1(カワサキ Z1)のカスタム画像

フレームにはサンクチュアリー独自のST-2補強を追加。

「そうですね……。例えばピストンの場合は、新品を組み込んで3,000kmくらい走ったエンジンを開けた際に、寸法が縮んだりリングが磨耗したりといった問題に何度か遭遇していますし、カムに関しては、高回転域の伸びが良好になる一方で、中回転域に谷が発生しやすい製品が意外にあった。でもヴォスナーとケントには、そういったマイナス要素が見当たらない。僕自身が特に驚いたのはケントのカムで、あまりに特性がフラットで扱いやすいものですから、パワーはしっかり出ているのに、乗車感としては、当初は『遅くなったのか?』と勘違いしたくらいです」(同)

このようにしてリアライズで得たデータは、サンクチュアリーグループ各店にも渡り、同様にヴォスナーピストンとケントカムを使う車両が増えているようだ。

サンクチュアリー・リアライズ Z1の詳細写真は次のページにて

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