チームアダチ GSX1100S(スズキ GSX1100S)

掲載日:2016年03月11日 プロが造るカスタム    

取材協力/チームアダチ (TEL 072-753-5599)

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです

チームアダチ GSX1100S(スズキ GSX1100S)のカスタム画像
TEAM ADACHI GSX1100S(SUZUKI GSX1100S)

バランスを崩すことなく
全方位的にスープアップ

ファイナル仕様をベースとするこのカスタムのオーナーは、大阪府吹田市にあるスズキ系ショップ『SBSバトルロード』の代表、伊藤さん。長らくマフラーとボルトオンパーツ程度というライト改で大事に乗ってきたそうだが、今回エンジンおよび足まわりを大幅にモディファイすることになり、この時に相談したのが、以前から交流の深かったチームアダチだった。

「ウチでは主にブレーキまわりとエンジンチューニングを担当しました。サポート類などはすべてワンオフで、エンジンのパワーアップに合わせてフレーム補強なども追加しています」(チームアダチ/代表・安達さん)

そのエンジンはヨシムラφ74mmピストンで1,135cc化、同時にカムもヨシムラST-2L(ライトウェイト=中空タイプ)とし、ポート研磨などのヘッドチューンで仕上げている。ストリートメインの車両にST-1でなく2カムをあえて合わせた理由は、排気量によって増大したトルクとのバランスを取るためで、この手のアレンジはスズキの油冷系カスタムやカワサキZ系などでもよく行われるものだ。

チームアダチ GSX1100S(スズキ GSX1100S)のカスタム画像

フォークは純正φ37mmをスクーデリアオクムラにてチューンしたSPL。タンクはビーター製アルミ、アッパー&テールカウルはTNK製カーボンに変更され、軽量化を細部まで徹底している

「1,100cc以上の排気量でST-1カムにすると、中低速トルクがあり過ぎて、街中などで逆に扱いにくくなる。それをST-2で上振りの特性にしてやると、ちょうどバランスが取れるんですね。必要十分以上のトルクはあるし、回せば上も伸びるし、まさに一石三鳥(笑)」(同)

ホイールは前後18インチのマグネシウム製で、F2.50、R4.00インチ幅というサイズを選択。同時にタンクのアルミ化を始めとする外装変更で、軽量化も徹底する。素性を知った上でバランス良くチューンするという難しい作業をクリアできたのだ。

チームアダチ GSX1100Sの詳細写真は次のページにて

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