ホット&クール RZ250(ヤマハ RZ250)

掲載日:2015年05月15日 プロが造るカスタム    

取材協力/ホット&クール

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです

HOT&COOL RZ250(YAMAHA RZ250)

あこがれのRZを今楽しむべく
コンプリート化を図っていく

オープン15周年を記念して、RZコンプリート『ブラックコンプリート』を台数限定の特別価格で販売したホット&クール。特別価格枠はあっと言う間に完売してしまったようだが、現在も引き続きコンプリート製作の受注は行っているとのこと。ベーシック仕様(と言ってもフルレストア、足まわりカスタム、メインハーネスの新品交換など、走りに必要なモディファイと整備はすべて行われている)の価格は約150万円。

この価格を高いと思うか、安いと思うか、それがまず最初の分かれ目だろう。個人的には、完調な状態にレストアされたRZカスタムなら、この価格は高くないと思う。もちろん、『ボロボロのベース車を探してきて、ちょっとずつ直した方が安い』という意見の人がいることも知っているが、それは精神的にもコスト的にも、そして時間という面でも、遠回りであることが多いのだ。

「そう思って、ウチでもこのコンプリートを製作しているわけなんですけどね(笑)。トラブルが出るたびにショップに入庫して、数カ月に1回修理、パーツ集めにも作業にも、それなりに時間がかかるって、結構大変なことなんですよ。ウチでも、その繰り返しでイヤになってしまったお客さん、過去にいらっしゃいました」

同店代表・松原さんはそう振り返る。さらに同店製コンプリートでは、過去の製作実績やノウハウを活かし、最もRZと相性の良い足まわり流用パーツをチョイス。17インチタイヤが選べるようになっているのも、見逃せないポイントだ。一方、スイングアームはXJR400純正をベースに上側スタビを追加、リヤサス機構は純正と同じカンチレバー式を再現している(フレーム加工もなくて済む)。これもRZファンには嬉しいところ。

「おかげさまで、全国各地から問い合わせいただいてますけど、ここまで仕上げてあれば、あとは普通のメンテだけで乗れます。もちろん基本設計が30年以上前のバイクですから、停めたときにガソリンコックをオフにしないとオーバーフローするとか、オイルシールの弱いところからオイル漏れするとか、そういうマイナートラブルはありますけど、それは旧車乗ってたら、ある意味当たり前というか、昔もなってたんですけどね」(同)

ここで紹介する2台も、TZR250R(3XV)フォーク&ステム、XJR400リヤアームなど、同店の『ブラックコンプリート』として製作されたもの。ブラックというモデル名は、デモ車両がカーボン柄ペイントのブラックだったことから付いたものだが、見て分かるように白/青のRZ350カラー(上車両)をはじめ、初期型純正色でのペイントも対応可能。各部パーツの仕上げ(バフやパウダーコート)なども別途相談に応じてくれるという。

ホイールサイズは前3.00、後4.00幅の前後17インチだが、純正流用キャストのほか、エキセルリムによるワイヤスポークホイール仕様(下黒車両)にも対応できる。

「各部仕様の変更なども相談に乗りますので、ぜひ問い合わせください。あと、タイヤはバイアスが相性いいです。これもポイントですね(笑)」(同)

HOT&COOL RZ250(YAMAHA RZ250)の詳細は次ページにて

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