RGタジマ / CBX カスタム写真
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ホンダ CBX

掲載日:2011年03月11日 プロが造るカスタム    

コスト・パフォーマンスを出すアイデアが多数

「このCBX、最初にウチに入ってきたときは、400cc車の純正流用足まわりが組まれてたんですけど、これがもう驚くくらいの粗悪改造。チェーンラインは出てるには出てるんですけど、後ろからパッと見ただけでホイールセンターが出てないのが分かってしまうくらいだったんですよ」(RGタジマ代表・田島さん)

 

そこからGSX1400純正フル移植で足まわりを組み直したそうだが、その後さらに仕様変更を加えたのが、現在の姿だ。外装を純正色でリペイントしていることもあり、とても'80年生産とは思えないコンディションを保っているが、その裏にはこうしたショップとオーナーの地道な作業があったわけだ。

 

さて、手直しにあたってのもうひとつのコンセプトは『純正流用を行うでコストを抑えつつ、走行性能はきちんと上げよう』というものだった。これを実現するために同店ではカワサキZXR400純正フロントフォークの延長(約50mm)やZRX1200純正スイングアームの加工装着など、さまざまな追加工を行っている。

 

「サイドスタンドの取り付け部にしても、CBXは結構奥になっているのでスイングアームとの干渉を避けるために現物合わせで曲げて対応しました。あとはそのスイングアーム自体のスタビ部分もフレームに干渉したので、一度カットした上で再溶接してあります。こういうところの仕上がりって、やっぱり気になりますもんね」(同)

 

専用パーツやワンオフパーツを使えば、こうした加工は必要ないのかも知れない(と言ってもCBXの場合、専用パーツは今やほとんどないだろう)が、ことコストという要素を合わせて考えると、純正流用における細かい『合わせ』は、とても重要なファクターとなってくる。このCBXはその大切さを示す、まさに好例と言えるのではないだろうか。

RGタジマ CBXの詳細写真は次のページにて

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