輸入車 購入ガイド

【 輸入車メーカー別購入ガイド】BMW Motorrad

掲載日:2008年08月01日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

BMWってどんなメーカー?

貪欲に全方位的な性能を追求する
挑戦的なメーカー、それがBMWだ

「BMWは変わった」とか「もはやオジサン向けのツーリングバイクメーカーではない」という言葉を最近よく耳にします。しかし、この表現は正しくありません。近年のBMWがパフォーマンス重視路線に“転換”したことを意味しているのかもしれませんが、そもそもBMWは伝統的にハイパフォーマンスを追求してきたメーカーなのです。そのことは、モータースポーツの歴史における輝かしい戦績を見ても明らか。さらに、近代的バイクのほとんどが採用する油圧ダンパー付きテレスコピックフォークも、BMWがレースや最高速度記録樹立のために世界で初めて実用化したものですし、R69SやR90Sなどがアウトバーン最速の市販車であったことはあまりにも有名な話です。これらの事実に思いをめぐらせれば、BMWが現在のように革新的な車体構成のバイクを開発したことも、日本製スーパースポーツに対向しうる高性能モデルをリリースしたことも、驚くにはあたらないのです。他の追随を許さないツーリング性能や世界をリードする安全性能や環境性能も、BMWが求めてきた全方位的な性能の一分野に過ぎません。BMWとは元来そういう挑戦的なメーカーなのです。

 

BMWってどんなバイク?

エンジンから見たシリーズ構成

80年以上の歴史と
BMW伝統を受け継ぐ名機

80年以上の歴史を誇るBMWの屋台骨を支え続けてきたのがRシリーズに搭載されているこの水平対向2気筒エンジン、通称“ボクサー”です。このエンジンの特長は、2つのシリンダーが横方向に広がっているので、重心がとても低いということ。昔から「BMWは転ぶ気がしない」と言われてきたのはこのエンジンがもたらす低重心によるところが大きいのです。また、このボクサーに組み合わされる車体の特長は前後に独特な足回りを持つこと。特にフロントの「テレレバー」と呼ばれるサスペンションは、フロントフォークとクランクケースをアームで結合したようなシンプルな構造ながら、走行中の安定性を飛躍的に向上させることに成功しました。なお、HP2という一部の高性能スポーツモデルシリーズだけは高剛性の倒立式フロントフォークを採用しています。

他とは違うBMWの4気筒
キーワードは低重心

ボクサーがBMWの伝統であるとすれば、Kシリーズに搭載される水冷4ストローク並列4気筒エンジンは革新の象徴です。2004年に発表されたこのユニットの特長は、なんと言ってもその特異なシリンダーレイアウトとハイパワー。横から見たシリンダーが55度も前に傾けられているのは、ボクサー同様エンジンの重心を低く抑え走行安定性を高めるためです。また、F-1エンジンの開発などで培った技術を惜しみなく投入し、150馬力を軽々と超える最高出力を実現しました。このエンジンが搭載される車体の特長はフロントに「デュオレバー」と呼ばれる高性能なサスペンションを搭載していることです。なお、現行モデルではK1200LTだけがシリンダーを横倒しにした縦置きクランクの旧4気筒エンジンとテレレバーの組み合わせを採用しています。

ボクサーテイストを継承
最新の並列2気筒エンジン

2006年に登場した水冷4ストローク並列2気筒エンジンは、BMWが中間排気量クラスのモデルを拡充すべく開発した意欲作。設計にはF-1やKシリーズ開発のノウハウが活かされたほか、“第3のコンロッド”ともいうべきバランサーアームを内蔵。振動を抑えた滑らかな吹け上がりは名機ボクサーと似た味わいですが、高回転も得意なエンジンとなっています。また、非常にコンパクトで、さまざまなタイプのモデルに搭載可能なのも特長のひとつ。既にこのエンジンには2種類の車体が組み合わされており、オンロードモデルのF800S/STはスポーティーなアルミ・ツインスパーフレームを、デュアルパーパスモデルのF650GS/F800GSには剛性バランスに優れるマンガン合金鋼チューブラースペースフレームを採用。今後のモデル展開も楽しみなユニットです。

スポーツモデルにも対応
信頼の単気筒エンジン

オーストリアのロータックス社が開発し、BMWが1993年に発表したF650ファンデューロに採用して以来、熟成を重ねながら進化し続けているのが、この652cc水冷4ストローク単気筒エンジンです。登場以来基本的な設計に変更はないものの、各パーツを軽量化したほか高回転型化などのチューニングも施され、現行型ではエンジン単体で2キロ軽くなり、出力は3馬力アップ。信頼性も高くよりスポーティーなフィーリングがこのエンジンの特長となっています。これに組み合わされるのは、アルミとスチールからなる4ピース構造フレーム。上級モデルHP2エンデューロ同様のエアサスペンションや、倒立フロントフォーク、アルミ製のリアスイングアームなど、高剛性の足回りとあいまって、G650Xシリーズのスポーティーなキャラクターを上手く作り出していると言えるでしょう。

BMW 独自の安全思想と最新技術

ABS

 

進化するMC用ABS
その先駆者がBMWだ

バイク用ABSを最初に実用化したのがBMWです。現在では制御もよりきめ細かくなり、その自然な感触は先駆者BMWならでは。

spacer

ASC

 

安全を重視するBMW
その最新技術がASC

ASCはリアタイヤの空転を抑制し、車体の安定を保つ最新技術。前後タイヤの回転差を検出してトルクをコントロールします。

 

ESA

 

サスを手元で調整
オフ対応のESAも

ESAは前後サスのプリロードとダンパーを電子制御により手元で調整する機構。オフに対応したエンデューロESAも登場しました。

 

キャタライザー

 

いち早く触媒を採用
環境性能も重視

排ガスを浄化するキャタライザーを世界で初めて搭載したのが1992年に発表されたK1100LT。環境性能でもBMWは先駆者です。

BMWの楽しみ方

ミーティング

バイカーミーティングやGSチャレンジなど、毎年開催されているイベントに参加することもBMWの楽しみ方のひとつ。BMWがとてもアクティブなブランドであることに驚くはずです。

 

タンデムツーリング

BMWのツーリングモデルはタンデムを前提に設計されています。純正オプションのケース類は数日間に渡るロングツーリングや2人分の荷物にも対応する容量を確保。

 

ミーティング

もはやBMWはツーリングするだけのバイクではありません。アグレッシブなデザインのスポーツモデルは、国産スーパースポーツに勝るとも劣らないハイパフォーマンスを発揮します。

 

タンデムツーリング

BMWはオフロードモデルでも大好評。なかでも、ツーリング性能とオフロード性能を兼ね備えた“GS”と呼ばれるデュアルパーパスモデルは、世界中で大人気となっています。

BMWに触れてみよう!

長く楽しめる価値
国産との価格差も縮小

モデルによっては国産メーカーと接近しつつあるものの、依然としてBMWは高価なバイクだと言えるでしょう。しかし、どのモデルも長距離走行にへこたれない丈夫さを持ち、たとえ10年以上前のモデルであっても部品供給にまったく不安がありません。このことは、BMWがより長く楽しめるバイクであるということを意味しています。また、手軽な中古車からBMWライフをはじめても安心だと言いうこともできるでしょう。「なぜベテランがBMWを支持し続けるのか」「なぜBMWは疲れないのか」「なぜBMWは安全なのか」といった疑問も、実際に乗れば答えが見つかるはずです。このページを見てBMWに興味をもった方はもちろん、「いつかはBMW」と考えていた方も、長く楽しめるというBMWの価値を考えてみましょう。気にしていた価格差も、もはや思ったほど大きくはないのですから。

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