カワサキ Z750

掲載日:2012年02月08日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

カワサキ Z750の画像
KAWASAKI Z750

スーパースポーツ譲りの強心臓を備えた
快速"ナナハン"ストリートファイター

Z750 は2004年に販売が開始されたカワサキのネイキッドバイクです。輸出専用モデルであり、オーセンティックなスタイリングを持つ車種が中心の国内のネイキッドバイクとは異なり、現代的な車体構成が与えられ、ラジカルなデザインワークが施されています。エッジの効いたフォルムは、現在ヨーロッパにおけるネイキッドバイクの主流であるメーカーメイドのストリートファイタースタイルの先駆けとなったものです。エンジンは ZX-9R 由来の水冷直列4気筒 DOHC16バルブ。スーパースポーツ譲りのハイパワーエンジンと、ネイキッドらしい軽快なハンドリングを組み合わせた走りが、実に痛快な一台です。

Z750 には兄弟車的存在の Z1000 が存在します。スタイリングもよく似ていますが、エンジンもベースを共有していて、Z750 には Z1000 のエンジンをボアダウンしたものが搭載されています。排気量は 250cc 下がっているわけですが、最高出力は Z1000 が 127PS であったのに対し Z750 は 109PS と、排気量ほどの差はありません。また、ボアダウンにより相対的にロングストローク化されたため、日常使用で多用する低中回転域では、Z1000 に劣らない速さと扱いやすさを獲得しています。また、ビキニカウル、正立フロントフォーク、集合マフラーなどが Z750 独自の装備となります。

2004年にデビューした Z750 ですが、翌2005年にはバリエーションモデルとして Z750S が追加されました。Z750S 最大の特徴はハーフカウルを装備していることで、他にシートのダブルシート化、グラブバーの追加などロングツーリングやタンデム走行時の快適性が重視されたモデルとなっていました。この Z750S は2007年で生産が終了しています。また、2007年には Z750 がモデルチェンジを果たしています。フォルムはシャープさを増し、フロントフォークが倒立フォークに変更されるなどのブラッシュアップが図られていますが、エンジンは環境問題に対応させるためか、最高出力が 100PS で抑えられています。この2007年モデルから、2011年モデルまでは大きな変更はありません。

カワサキ Z750のここがポイント!
  • ● スタイリッシュなストリートファイタースタイル
  • ●  ネイキッドならではの気軽に乗れるライディングポジション
  • ● スーパースポーツをベースとするハイパワーエンジン

カワサキ Z750のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    FZ8

    リッターネイキッドFZ1のエンジンをボアダウン、更にストリートに特化させたネイキッド。ポジションもよりリラックスできる設定となり、ユーティリティも向上させている。

  • スズキ
    GSR750

    搭載するエンジンは2005年モデルのGSX-R750をベースに、中低速のパワー特性を向上させストリート向けにモディファイしたもの。パフォーマンス指向ネイキッドの最右翼。

  • トライアンフ
    ストリートトリプル

    スーパースポーツ、デイトナ675と基本コンポーネンツを共有したネイキッド。フレームやスイングアームはデイトナ675との共通部品だが、エンジンは低中回転域を重視した専用品。

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