ヤマハ シグナス グリファス(2022)

掲載日:2021年12月27日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

YAMAHA CYGNUS GRYPHUS (2022)
YAMAHA CYGNUS GRYPHUS (2022)

可変バルブの水冷エンジンを搭載
出力も燃費も向上した新型シグナス

シグナス グリファスは、シグナスXのフルモデルチェンジ版となる新型の原付二種スクーターです。パワーユニットには、走る楽しさと環境性能を両立した124ccのブルーコアエンジンを採用。シグナスシリーズとしては初の水冷式エンジンでもあります。従来のシグナスXに比べ最高出力は20%以上も向上し、最高出力は9kWとなりました。また、燃費も従来より約20%の向上を果たしています。

エンジンは、パワーと燃費の両立を図るために燃焼室をコンパクトに設計。圧縮比は従来型の10から11.2に高め、また混合気にはタンブルを発生させることで燃焼効率を向上。吸気カムには6,000rpmでリフト量を切り替える可変バルブ機構を採用し、低速から中高速までの全域で優れたトルク特性を発揮します。エンジン始動装置は発電機と一体化し、従来の始動モーターと減速ギヤを廃して軽量化とコンパクト化、静粛始動を実現しています。

フレームもエンジンに合わせて新設計となりました。ホイールベースは従来モデルより35mm長い1340mmとなり、キャスター角は27°から26°30′に変更。タイヤはフロントを120/70-12、リアを130/70-12へと前後ともワイド化。新ディメンションで良好な直進安定性と、スポーティで機敏な操縦性を両立しました。またブレーキは、リアのレバー操作でフロントもバランス良く効かせるユニファイドブレーキシステムを採用しています。

車両外観は、安定感のある乗り味とスポーティな性能を表現したダイナミックなデザインです。ヘッドライトはシャープな2灯式となり、ロービームでは右側が点灯、ハイビームで左右両方が点灯します。メーターは大型で見やすい液晶デジタル式を採用、シート下トランクは容量28L、フロントポケットにはUSBソケットも装備。給油口はフロントに設置して給油しやすさに配慮しています。車体色はグレー、ブルー、ブラック、ホワイトの4種類、価格は消費税10%込みで35万7,500円、発売日は2021年12月23日です。

また上記の標準モデルに加え、2022年2月24日にはヤマハのロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーの「シグナス グリファス WGP 60th Anniversary」を1,000台限定で発売。車体色は1980年のYZR500をモチーフにした白地に赤のグラフィックで、車両価格は消費税10%込みで36万8,500円となります。

ヤマハ シグナス グリファスのここがポイント!
  • ● 2灯式のLEDヘッドランプを採用した新デザイン
  • ● 出力と燃費を向上させた水冷式の単気筒エンジン
  • ● スポーティな走行性能を支える新設計フレーム

ヤマハ シグナス グリファスのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    PCX

    124ccの水冷エンジンを搭載。フロントブレーキには1チャンネルABSを装備、スマートキーシステムも採用する。最高出力は9.2kW、消費税10%込みで35万7,500円。

  • スズキ
    アドレス110

    最高出力6.5kWの空冷112ccエンジンを搭載。軽量で扱いやすい車体と、燃費の良いエンジンが魅力。コンバインドブレーキを採用。消費税10%込みで22万5,500円。

  • ヤマハ
    NMAX ABS

    水冷124ccのブルーコアエンジンを搭載。最高出力は9kW、トラクションコントロールやアイドリングストップ機構を採用。ABSも装備。消費税10%込みで36万8,500円。


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