ホンダ CRF250ラリー(2021)

掲載日:2021年10月19日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

BMW S1000R (2021)
HONDA CRF250 RALLY (2021)

燃料タンク容量を12Lに拡大
旅性能が向上したCRF250ラリー

CRF250ラリーは、オンロードからオフロードまで幅広く使えるアドベンチャーモデルです。CRF250Lをベースにカウル類やフロントスクリーン、大容量の燃料タンクなどを装備し、長距離ツーリングも快適にこなせるパッケージに仕上げています。フルモデルチェンジを受けた2021年型では新設計のフレームに改良されたエンジンを搭載、車両重量も軽くなり、より扱いやすいモデルとなりました。

車両外観はダカールラリーに参戦するレースマシンCRF450RALLYを思わせるデザインです。大きく伸びたラジエターシュラウドやエンジンを覆うカウル、風防効果の高い大型スクリーン、フレームマウントの左右非対称二眼ヘッドライトなどで存在感のあるスタイリングとなっています。また燃料タンクは従来モデルより2Lも大きい容量12Lとなり、ツーリング性能もさらに向上しました。

パワーユニットは最高出力18kW(24PS)の水冷単気筒です。2021年型では吸排気系を中心としたチューニングで出力とトルクの特性を変更。低中速回転域の強化で扱いやすくなったほか、新設計のエアクリーナーやエキゾーストパイプなどでスロットル操作に対しリニアな出力特性としました。またアシストスリッパークラッチの採用でクラッチレバーの操作荷重は約20%低減。ギヤレシオは街乗りやオフロードで多用する1速から5速までをローレシオ化し、6速はハイレシオ化で高速巡航に対応。

新設計のスチール製ツインチューブフレームは剛性の最適化と軽量化の追求でオフロード性能を高めたほか、エンジンの搭載位置を20mm上側に設定。それに加え、エンジンのクランクケース最下部形状を変更することで、シート高を低く抑えながらも十分な最低地上高を確保しています。ブレーキには前後輪にABSを標準装備し、後輪のABSを任意でキャンセル可能とすることでオフロード走行にも対応。車両重量は152kgです。

なおCRF250ラリーには標準モデルのほか、サスペンションストロークを大きくして走破性と乗り心地を向上させた〈s〉タイプもラインナップ。シート高は標準モデルの830mmに対し〈s〉タイプは885mm、最低地上高は220mmに対し275mm。両タイプとも車体色はエクストリームレッドのみ、車両価格は消費税10%込みで74万1,400円です。

ホンダ CRF250ラリーのここがポイント!
  • ● オフロード性能の向上を狙った新設計フレーム
  • ● 冒険心をかき立てるタフな走りとスタイリング
  • ● 航続距離を伸ばす容量2Lアップの12L燃料タンク

ホンダ CRF250ラリーのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ヴェルシスX250ツアラー

    パニアケースなどを装備したツーリングモデル。燃料タンク容量17L、車重183kg、シート高は810mm。水冷2気筒は最高出力24kW。消費税10%込みで70万4,000円より。

  • スズキ
    Vストローム250 ABS

    最高出力18kWの水冷2気筒を搭載したアドベンチャーツアラー。車両重量189kg、燃料タンク容量17L、シート高は800mm。価格は消費税10%込みで61万3,800円。

  • ホンダ
    CRF250L

    CRF250ラリーのベースモデル。燃料タンク7.8L、車重140kg、最低地上高は標準モデルで245mm。シンプルな装備が軽快な走りを期待させる。税10%込みで59万9,500円。


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