ホンダ GB350(2021)

掲載日:2021年05月24日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

HONDA GB350(2021)
HONDA GB350(2021)

しなやかなフレームに空冷単気筒を搭載
鼓動感の心地よいロードスポーツモデル

GB350は、空冷OHC単気筒エンジンを搭載したロードスポーツモデルです。外観は丸形のヘッドランプやスチール製のフェンダーなどでトラディショナルな印象。また、車体はライダーとバイクの一体感を見据え、扱いやすく仕上げています。引き寄せたハンドル位置によりライダーは上半身を起こした姿勢で乗車でき、大きめのハンドル切れ角は市街地での機動性を向上させます。

車体骨格はセミダブルクレードルタイプの鋼管フレームです。フレームピボットをチェーンラインの内側に設定した幅の狭い構造により、スチールのしなやかさを引き出しながら縦と横とねじれの剛性をバランスさせています。また、エンジン締結位置からヘッドパイプまでの距離を長く取ることで、前輪からの入力に対しフレームの広いエリアを最適にしならせ、穏やかな操縦フィールにつなげています。

パワーユニットは、シリンダーの内径が70mm、ピストンストロークが90.5mmのロングストロークエンジンです。質量の大きなフライホイールを採用し、一回ごとの粘りのある燃焼フィールを際立たせています。最高出力は15kW(20PS)/5,500rpm、最大トルクは29Nm/3,000rpm。低回転域から力強さを味わえる出力特性です。またワイドレシオの5速トランスミッションは、4速まではキビキビ走れるレシオとなっているのに対し、5速では低速域から高速域にかけて息の長い加速も楽しめます。

そのほか、シフトアップをかかとでも操作できるシーソータイプのギヤチェンジペダル、クラッチ操作荷重の軽減とシフトダウン時のショック緩和を図ったアシストスリッパークラッチ、路面状況に応じてエンジントルクを制御するセレクタブルトルクコントロールなども採用。ブレーキは前後ともディスク式でABSも装備。灯火器はすべてLEDです。

車体色はマットジーンズブルーメタリック、キャンディークロモスフィアレッド、マットパールモリオンブラックの3種類。発売は2021年4月22日、車両価格は消費税10%込みで55万円となっています。

ホンダ GB350のここがポイント!
  • ● シンプルでトラディショナルな印象の外観デザイン
  • ● 3,000rpmで最大トルクを発生する力強いエンジン
  • ● 取り回しのしやすいアップライトな乗車ポジション

ホンダ GB350のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    SR400ファイナルエディション

    1978年のデビューから変わらぬスタイルを貫き通してきた空冷単気筒のロードスポーツモデル。最高出力18kW、始動はキックスタート式。消費税10%込みで60万5,000円。

  • SWM
    シルバーベース400

    最高出力20kWの空冷単気筒を搭載したスクランブラースタイルのネオクラシックモデル。2本出しアップマフラーや容量22.5Lの燃料タンクを採用。税10%込みで68万2,000円。

  • ホンダ
    GB350S

    GB350をベースに、より深いバンク角を確保するなどスポーティーなモディファイを施したバリエーションモデル。2021年7月15日発売。税10%込みで59万4,000円。


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