ドゥカティ ムルティストラーダV4S(2021)

掲載日:2021年05月18日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

DUCATI Multistrada V4S(2021)
DUCATI Multistrada V4S(2021)

モノコックフレームにV型4気筒を搭載
進化したムルティストラーダが日本上陸

ムルティストラーダV4Sは、スポーツ、トラベル、エンデューロ、アーバンの4つの要素を融合したマルチパーパスバイクです。歴代のムルティストラーダを振り返ると、まず2003年にトレリスフレームにV型2気筒エンジンの初代モデルが発売。その後2010年にはライディングモードを採用、2015年にはエンジンが可変バルブタイミングとなりました。そして4世代目となるのが、アルミモノコックフレームにV型4気筒エンジンを搭載した2021年のムルティストラーダV4です。そのV4にハイグレードなサスペンションなどを追加したモデルが、今般日本に導入されるV4Sとなります。

V4グランツーリスモと呼ばれる新しいエンジンは、スムーズな作動に焦点を当てて設計されました。低速域ではまさに滑らかですし、中速では力強く、そして高速ではスポーティな走りを見せてくれます。排気量は1,158cc、最高出力125kW(170PS)/10,500rpm。アイドリング時には後方バンクの2気筒が休止するシステムも採用。またバルブの作動はデスモドロミックではなくリターンスプリングを使った方式を採用し、バルブクリアランスの調整は走行60,000km毎のサイクルまで伸びました。そしてこの新しいV4エンジンは、先代ムルティストラーダのV2エンジンより1.2kgも軽く、寸法もコンパクトに仕上がっています。

エレクトロニクスも最先端です。スマートフォンを接続すればハンドルバーのジョイスティック経由で様々な機能を操作できます。車両前方と後方のレーダーシステムはアダプティブクルーズコントロールや、ライダーに危険を警告するブラインドスポット検知などを可能にしました。セミアクティブサスペンションはライダーの好みに合わせて設定を変えることができます。そのほかトラクションコントロール、コーナリングABS、ウイリーコントロール、クイックシフターなども採用。これまで以上にマルチパーパスなバイクへと仕上がっています。

発売は2021年3月。車体カラーはドゥカティ・レッドとアビエイター・グレーの2種類。ホイールはオプションでスポークホイールも選択可能。車両価格は消費税10%込みで288万円~となっています。

ドゥカティ ムルティストラーダV4Sのここがポイント!
  • ● アルミニウム製の超軽量モノコックフレーム
  • ● 軽量でコンパクトに設計されたV型4気筒エンジン
  • ● 前方用と後方用を備えたレーダーシステム

ドゥカティ ムルティストラーダV4Sのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ヴェルシス1000SE

    最高出力88kWの並列4気筒エンジンを搭載したオールラウンドモデル。電子制御サスペンションやクルーズコントロールも採用。価格は消費税10%込みで190万3,000円。

  • BMW
    R1250GS

    最高出力100kWの水平対向2気筒を搭載したアドベンチャーバイク。可変バルブタイミングにより全回転域でパワフルなエンジン特性を実現。税10%込みで219万2,000円~。

  • スズキ
    Vストローム1050XT

    V型2気筒エンジンを搭載したスポーツアドベンチャーツアラー。ドライブモードセレクターやクルーズコントロールを装備。最高出力78kW。税10%込みで151万8,000円。


こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索