スズキ ハヤブサ(2021)

掲載日:2021年04月15日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

SUZUKI Hayabusa (2021)
SUZUKI Hayabusa (2021)

低中速トルクを増やし電子制御も進化
新型となったアルティメットスポーツ

ハヤブサは、空力特性に優れたフルカウルの車体に、パワフルな水冷4気筒を搭載したスズキのフラッグシップモデルです。1999年に初代モデルを発売し、2007年には2代目にバトンタッチ。そして2021年に3代目となるこの新型モデルを、欧州・北米では2月から、日本国内でも4月7日から発売。最高出力は138kW(188PS)/9,700rpm、最大トルクは149Nm/7,000rpm。国内向けのモデルには、ツーリング時の利便性を高めるETC2.0車載器を標準で装備しています。

1339ccのエンジンは、ピストンやコンロッド、クランクシャフトなど内部パーツの多くを再設計し、熟成を図っています。アシスト&スリッパークラッチ、緻密な動作を可能とする電子制御スロットル、様々な走行シーンに対応する電子制御システムのS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)なども採用。エンジンポテンシャルの余裕を低中速の改善に当てることで、実用域の5,000から6,000回転での出力を向上。電子制御の進化と相まって、非常に乗りやすくなっています。

S.I.R.S.は、ボッシュ製6軸IMUで検出する車両の動きと姿勢によって制御します。このS.I.R.S.には、双方向クイックシフト、エンジンブレーキコントロール、モーショントラックコントロール、アンチリフトコントロール、パワーモードセレクターの機能があり、それぞれ数種類のモードを用意。モード設定の組み合わせはドライブモードセレクターで統合制御され、プリセットモード3つとユーザーモード3つのなかから左ハンドルのスイッチで選択します。

そのほか、アクティブスピードリミッター、クルーズコントロール、クローズドコース向けのローンチコントロール、坂道発進を補助するヒルホールドコントロール、急ブレーキ時のエマージェンシーストップシグナルなども採用。車体色および車両価格は黒/金および白/青が215万6,000円。銀/赤が216万7,000円(いずれも消費税10%込み)。これら標準色のほか、ボディカラー3色、アクセントカラー3色、ホイール2色の組み合わせで18パターンから選ぶことができるカラーオーダープランも用意しています。

スズキ ハヤブサのここがポイント!
  • ● 5,000~6,000回転の出力を向上したエンジン
  • ● 様々な走行シーンに対応する電子制御システム
  • ● 空力特性を追求したエアロダイナミクスデザイン

スズキ ハヤブサのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ニンジャH2 SX SE

    高張力鋼管のトレリスフレームに並列4気筒998ccのスーパーチャージドエンジンを搭載したスポーツツアラー。最高出力は147kW(200PS)。税10%込みで244万2,000円。

  • ヤマハ
    FJR1300A

    アルミニウム製のダイヤモンドフレームに1,297ccの直列4気筒エンジンを搭載したスポーツツアラー。最高出力は108kW(147PS)、価格は消費税10%込みで154万円。

  • BMW
    R1250RS

    空水冷の1254cc水平対向2気筒エンジンを搭載したスポーツツアラー。可変カムシャフト機構を採用し、最高出力は100kW(136PS)。税10%込みで212万7,000円から。


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