ヤマハ テネレ700ABS

掲載日:2020年10月13日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ テネレ700ABSの画像
YAMAHA Tenere 700 ABS

688ccの2気筒を軽量ボディに搭載
オフロード重視のアドベンチャーモデル

2020年7月に発売となったテネレ700ABSは、オフロードの走破性とツーリングのユーティリティをバランスさせたアドベンチャーモデルです。車体は、乗車姿勢に自由度を持たせたデザインであると同時に、耐久性や整備性も意識した設計となっています。1983年のXT600テネレに始まるそのネーミングは、かつてのパリダカールラリーで難所だったテネレ砂漠に由来しますが、このテネレ700ABSもまた、歴代テネレ同様にラリーを感じさせるスタイリングとなっています。

パワーユニットは、慣性トルクを抑えて燃焼トルクだけを効率よく引き出そうというクロスプレーンコンセプトに基づく、688ccの270度クランク水冷直列2気筒です。低中速の豊かなトルクと高回転の伸びやかさが特徴で、最高出力は53kW(72ps)/9,000rpm、最大トルクは67Nm/6,500rpmを発生。エンジンの特性に合わせて二次減速比を最適化し、本格的なオフロード走行と市街地での扱いやすさを両立しています。

車体骨格には、軽量、スリムでコンパクトな新設計のダブルクレードルフレームを採用。強度に優れる高張力鋼管を素材として使用し、オフロード走行に必要な剛性を確保しつつ、しなやかな乗り心地を実現しています。またサスペンションは、フロントにインナーチューブ径43mm、ストローク210mmの倒立式フォークを、リアにはリンク式のモノクロスサスペンションを採用。前後サスペンションとも圧、伸び、それぞれの減衰調整機構付きです。

透明なカバーの中に4つのLEDヘッドランプが並ぶ個性的なフロントフェイスも特徴です。上側2つがロービーム、下側2つがハイビームで、さらにその下にはLEDのポジションランプも配置しています。インストルメントには、太陽光の下でも情報を読み取りやすいフル液晶マルチファンクションメーターを採用。車両重量は205kg、シート高は875mm、燃料タンク容量は16L。車体色はマットダークグレー、ホワイト、マットブラックの3種類、車両価格は消費税10%込みで126万5,000円です。

ヤマハ テネレ700ABSのここがポイント!
  • ● トルクフルな270度クランクの2気筒エンジン
  • ● オフロードの走破性を高める軽量な車体と足回り
  • ● LED4灯ヘッドライトの個性的なフロントフェイス

ヤマハ テネレ700ABSのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CRF1100L アフリカツイン

    1082ccの直列2気筒を搭載したアドベンチャーモデル。電子制御スロットルを採用し、75kWの最高出力を発生。燃料タンク容量は18L。消費税10%込みで161万7,000円。

  • BMW
    F850GS

    853ccの並列2気筒を搭載したアドベンチャーモデル。フロントに21インチタイヤを装備し、オフロードでの走行性能を向上。最高出力70kW、税10%込みで156万1,000円~。

  • トライアンフ
    タイガー900ラリー

    888ccの並列3気筒を搭載したアドベンチャーモデル。最高出力は70kW、燃料タンクは20L、シート高は850mmと870mmの二段階調整式。消費税10%込みで166万円~。

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