掲載日:2020年07月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
CT125ハンターカブは、郊外へのツーリングやキャンプ、釣りなど、アウトドアシーンを幅広く楽しむことのできるレジャーバイクです。普段使いの気軽さで定評のあるスーパーカブの車体パッケージを基に、自然をゆったりと楽しめるトレッキング性能を追加。スタイリングは、1981年のCT110をはじめハンターカブの愛称で親しまれたかつてのCTシリーズのイメージを踏襲。機能部品を強調した外観デザインが、タフなイメージを作り出しています。
フレームはスーパーカブC125がベースですが、大型リアキャリア採用に伴うリアフレームの延長や、フロントフォークに合わせたヘッドパイプまわりの変更、ピボットプレートの追加などで剛性バランスを最適化。フロントフォークは一般的なモーターサイクルと同様のトップブリッジまで伸びたテレスコピック式となり、ストロークは10mm長い110mmに。また、20mm高くなった800mmのシートハイトやアップハンドルにより、見晴らしの良いライディングポジションとなっています。
エンジンは自動遠心クラッチ付きの124cc空冷単気筒です。左手のクラッチ操作はなく、小型AT限定免許で運転することができます。最高出力は6.5kW(8.8ps)/7,000rpm、最大トルクは11Nm/4,500rpm。低中速域を重視した、トコトコと走れる出力特性です。エアクリーナーにはホコリなどの吸入を抑えるハイマウント吸気ダクトを採用、エンジン始動装置はセルフスターターに加えキックスターターも併設しています。
そのほかにも、容量5.3Lの燃料タンクや可倒式ステップ、セミブロックタイヤなど、ツーリングやトレッキング向けのうれしい装備は盛りだくさんです。ブレーキは前後ともにディスク式で、フロントだけですがABSも付いています。発電装置は、オプションのグリップヒーターやアクセサリーソケットに対応するためにスーパーカブC125より発電量25%増しの190W。車両価格は消費税10%込みで44万円、車体色はグローイングレッド、マットフレスコブラウンの2種類です。