カワサキ Z H2

掲載日:2020年07月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

スズキ Vストローム1050XTの画像
KAWASAKI Z H2

全速度域の扱いやすさを追求した
過給機搭載のスーパーネイキッド

Z H2は、カワサキZシリーズのフラッグシップモデルとして誕生したスーパーネイキッドです。998ccの並列4気筒にバランス型スーパーチャージャーを装着し、最高出力は147kW(200ps)/11,000rpm、最大トルクは137Nm/8,500rpmを発生。全速度域で扱いやすく、高出力を体感できるパワーユニットです。また車体骨格には、低中速走行時の操縦性と高速走行時の安定性をバランスさせた新設計のトレリスフレームを投入しています。

Z H2のパワーユニットは、主に電子制御スロットルと燃料噴射のセッティングによって、スーパーチャージャーの圧倒的なパワーをコントロールしやすくしています。また、高出力でありながら軽量コンパクトに仕上がっているのも特徴です。インタークーラーはスーパーチャージャーの効率を高めることで不要としました。インタークーラーなしでもノッキングが起こらないよう、インテークチャンバーには放熱性に優れたアルミ材を使用しています。

電子制御関係では、車体姿勢認識を行うIMU(慣性計測装置)を導入することでトラクションコントロールやアンチロックブレーキを高精度化しました。パワーモードはフルパワー、ミドルパワー、ローパワーの3種類から選択できます。インテグレーテッドライディングモードでは、トラクションコントロールと出力特性を、スポーツ、ロード、レインの3種類から設定できます。そのほかクイックシフター、クルーズコントロールなども採用しています。

インストゥルメントパネルにはデジタルTFTカラー液晶スクリーンを導入して見やすさを確保。スーパーチャージャーのブースト圧なども表示します。専用アプリを使ってスマートフォンを接続すれば、各システムのモード設定をしたり、ライディングログを記録することも可能。また、ETC2.0車載器も標準装備です。車体色はメタリックスパークブラック×メタリックグラファイトグレーのツートーン、価格は消費税10%込みで189万2,000円となっています。

カワサキ Z H2のここがポイント!
  • ● 出力147kWのスーパーチャージドエンジン
  • ● バランスの良い新設計トレリスフレーム
  • ● 野性味を視覚化したSUGOMIデザイン

カワサキ Z H2のライバルはこれだ!

  • MVアグスタ
    BRUTALE 1000 RR

    トレリスフレームにパワフルな4気筒を搭載するハイパーネイキッド。ラジアルバルブやセントラルタイミングチェーンを採用、153kW(208hp)。税10%込みで396万円。

  • BMW
    S1000R

    スーパースポーツのカウルを外し、シャープでシンプルなスタイリングに仕上げたネイキッドモデル。最高出力は121kW(165ps)。消費税10%込みで185万9,000円から。

  • ヤマハ
    MT-10 ABS

    車体はYZF-R1のフレームをベースに剛性をチューニング。エンジンにはクロスプレーン型のクランクを採用。最高出力は118kW(160ps)。税10%込みで170万5,000円。

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