MVアグスタ ブルターレ1000RR

掲載日:2020年02月19日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

MVアグスタ ブルターレ1000RRの画像
MV AGUSTA BRUTALE 1000RR

208馬力の4気筒と高度な制御技術を投入
セリエオロをベースとする高性能ネイキッド

ブルターレ1000RRは、美しい車体に驚異的なパフォーマンスのエンジンと高度な制御技術を投入したスーパーネイキッドです。限定モデルのブルターレ1000セリエオロをベースに、チタンボルトをスチール製に置き換え、カーボンファイバーのホイールは鍛造アルミニウム製にするなどの変更を行い、新たなレギュラーモデルとして2020年2月に発売。車両価格はセリエオロより約200万円も安い、396万円(消費税10%込み)という設定です。

エンジンは998ccの並列4気筒です。F1テクノロジーのラジアルバルブや、高回転時のカムシャフトのねじれを緩和するセントラルタイミングチェーン方式を採用。潤滑システムは、ハイバンクやウイリー時でも不安のないセミドライサンプ式です。吸気システムや電子制御も進化し、最高出力は208hp(153kW)、最大トルクは116.5Nmをマーク。電子制御には、IMU(慣性計測装置)を搭載したライドバイワイヤ・マルチマップシステムを採用。アップとダウンの変速に対応するクイックシフターも装備。

フレームはスチールトレリスとアルミニウムサイドプレートを組み合わせた構造です。ホイールベースは1,415mmとコンパクトに設定、ライディングポジションは人間工学に基づいて決定しています。サスペンションはオーリンズの電子制御式で、フロントは倒立式43mm径のNix ECフォーク、リアはTTXプログレッシブシングルショック。ステアリングダンパーもオーリンズの電子制御タイプです。ブレーキはフロントにブレンボ製のStylemaキャリパーを、ABSシステムにはレースモードも備えたボッシュの9Plusを採用しています。

外観デザインは、フロントからリアエンドにかけてタイトなラインを描いています。ラジエター両サイドのスポイラーは、200km/h以上ではっきりと体感できるダウンフォースを発生。LEDヘッドライトは車体の動きに合わせて照射方向を制御するコーナリングライトとなっています。メーターユニットには5インチTFTカラーディスプレイを採用し、スマートフォンをブルートゥースで接続して電話の着信やメッセージ、音楽を管理することも可能となっています。

MVアグスタ ブルターレ1000RRのここがポイント!
  • ● ダウンフォースを発生するラジエター横のスポイラー
  • ● 驚異的なパフォーマンスを誇る208馬力のエンジン
  • ● 走行状態に応じ調整される電子制御サスペンション

MVアグスタ ブルターレ1000RRのライバルはこれだ!

  • MVアグスタ
    ブルターレ1000セリエオロ

    208hpの4気筒と、その大出力を意のままに操るための電子制御の数々を導入。軽量カーボンホイールリムなど専用パーツも採用。世界限定300台。税10%込みで605万円。

  • ヤマハ
    MT-10 SP ABS

    2015年型YZF-R1をベースとするスポーツネイキッド。118kW(160ps)の997cc4気筒を搭載、オーリンズ製電子制御サスペンション採用。203万5,000円(税10%込み)。

  • カワサキ
    Z1000

    軽量かつ高剛性なアルミニウムツインチューブフレームに、ストリートで扱いやすい1,043ccの4気筒を搭載。最高出力は104kW(141ps)、税10%込みで117万1,500円。

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