カワサキ W800(2020)

掲載日:2019年11月22日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

カワサキ W800(2020)の画像
KAWASAKI W800(2020)

メッキパーツを多用しW1の雰囲気を再現
オーソドックスなW800を追加ラインナップ

W800は、クラシカルなスタイリングと心地良いエンジン鼓動が魅力のロードスポーツバイクです。2016年のファイナルエディションで生産がストップした従来モデルに代わり、2019年3月からは新たにW800 STREETとW800 CAFEの二種類のカスタムスタイルモデルが発売されていました。それを追うように同年10月の東京モーターショーで発表されたのが、オーソドックスなスタイルの新型W800です。発売は2019年12月1日になります。

W800シリーズのモチーフは、1960年代後半から1970年代にかけて販売されたカワサキ650-W1シリーズです。今回発売のW800は、先に発売となったW800 STREET/CAFEよりさらに650-W1シリーズに近いルックスやフィーリングを再現しています。外装にはクロームパーツを多用しているほか、フロントのホイール径は19インチを採用。見た目の違いだけではなく、ハンドリングもゆったりとした味付けとなっています。

エンジンは360度クランクの空冷バーチカルツインで、最高出力は38kW(52ps)/6,500rpm。排気量773cc、ボア・ストロークは77×83mmのロングストロークタイプで、低中回転域のトルクを重視した特性です。カムシャフト駆動にベベルギアを採用したエンジンの造形や、パルス感のある乾いたサウンドを発するエキゾーストもクラシカルな雰囲気を演出します。フレームはW800 STREET/CAFE同様、パイプの肉厚調整などで最適化が図られ、リアブレーキも同じくディスク式となっています。ABSは標準装備です。

駆動系にはアシスト&スリッパークラッチも採用。そのほかW800では、センタースタンド、グリップヒーター、ETC2.0車載器も標準で装備。メーターの文字盤もW800のキャラクターに合わせたシンプルなデザインとなっています。なお、車体カラーはメタリックダークグリーンのみの設定、車両価格は消費税10%込みで110万円となっています。

カワサキ W800(2020)のここがポイント!
  • ●  心地よい鼓動感の空冷バーチカルツインエンジン
  • ●  メッキパーツを多用したクラシカルなスタイル
  • ●  前輪19インチによるゆったりとしたハンドリング

カワサキ W800(2020)のライバルはこれだ!

  • トライアンフ
    ボンネビルT100

    水冷900ccの並列ツインエンジンを搭載したモダンクラシックモデル。270度クランクを採用し、最高出力は40kw(55ps)。価格は消費税10%込で125万3,900円。

  • モトグッチ
    V7III ストーン

    サイズと重量を抑えたモトグッチのエントリーモデル。744ccの縦置き空冷Vツインを搭載、最高出力は38kW(52ps)。価格は消費税10%込みで111万8,333円。

  • BMW
    Rナインティ ピュア

    1,169ccの水平対向2気筒を搭載するロードスターで、RナインTシリーズのなかでもシンプルに仕上がる一台。最高出力81kW(110ps)、税10%込みで176万6,000円。

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