スズキ Vストローム1000 ABS(2019)

掲載日:2019年08月26日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

スズキ Vストローム1000 ABSの画像
SUZUKI V-Strom 1000 ABS(2019)

旋回中も安心のモーショントラックブレーキを採用
ビッグツイン搭載のスポーツアドベンチャーツアラー

Vストローム1000 ABSは、市街地から高速道路、そして山岳路まで、長距離ツーリングを快適に楽しむことができるスポーツアドベンチャーツアラーです。もとより海外では人気だったモデルですが、2014年から日本国内に向けても発売。2017年のモデルチェンジでは、新しい排ガス規制をクリアするとともに、制動時の姿勢を安定させるモーショントラックブレーキシステムを新採用。またナックルカバーとアンダーカウルが標準装備となりました。

車体デザインは1988年発売のアドベンチャーツアラー、DR-BIGを思わせるスタイリングを引き続き採用しています。スリムで軽量なフレームはアルミ製です。搭載するエンジンは排気量1,036ccのV型2気筒。パワフルで、なおかつ全回転域で力強いトルク特性を持っています。平成28年国内排出ガス規制に対応しながらも最高出力は73kW(99ps)/8,000rpm、最大トルクは100Nm(10.2kgm)/4,000rpmを確保し、燃料消費率も60km/h定地燃費で32.1km/Lと良好です。

モーショントラックブレーキシステムは、前後輪の回転速度情報に加え、5軸慣性計測ユニット(IMU)からの車体姿勢情報も含めてブレーキを制御するものです。コーナリング時のブレーキでは、バンク角に応じたABS作動が可能となります。フロントブレーキに一定以上の入力があると自動でリアブレーキを作動させるコンビネーションブレーキも、IMUで検出したバンク角に応じて作動状態が変化します。

そのほか、モード切り替え可能なトラクションコントロールや、高さと角度を調整できるウインドスクリーンなど、アドベンチャーツアラーにふさわしい装備の数々も車体各部に採用。さらに2017年モデルからは、ワイヤースポークホイールとテーパードハンドルを採用したバリエーションモデル、Vストローム1000XT ABSもラインナップ。車両価格は消費税8%込みで、標準モデルが140万4,000円、ワイヤースポークのVストローム1000XTが144万7,200円です。

スズキ Vストローム1000 ABSのここがポイント!
  • ● 低回転域からトルクフルな1,036ccのVツインエンジン
  • ● モード切り替え可能なトラクションコントロール
  • ● コーナーでも安心のモーショントラックブレーキ

スズキ Vストローム1000 ABSのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CRF1000Lアフリカツイン

    最高出力70kWの直列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーモデル。ホイールサイズはフロントが21インチ、リアが18インチ。価格は税8%込みで138万6,720円から。

  • カワサキ
    ヴェルシス1000SE

    2019年型より国内仕様が登場。電子制御スロットルバルブ採用の4気筒は出力88kW。ショーワと共同開発の電子制御サスペンションも装備。186万8,400円(税8%込み)。

  • ヤマハ
    トレーサー900 ABS

    アルミフレームに845ccの直列3気筒を搭載したツーリングモデル。選択可能なトラクションコントロールや走行モードも採用。最高出力は85kW。111万2,400円(税8%込み)。

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