カワサキ W800カフェ(2019)

掲載日:2019年05月20日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

カワサキ W800カフェ(2019)の画像
KAWASAKI W800 CAFE(2019)

クラシカルな空冷バーチカルツインは健在
新生W800のカフェレーサーバージョン

排ガス規制によって、2016年のファイナルエディション以降はリリースがストップしていたW800ですが、今回、2019年3月に、規制をクリアした新たなモデルとして復活となりました。発売されたのは、アップライトなライディングポジションの「W800ストリート」と、ここで紹介していく「W800カフェ」です。W800カフェは低めのハンドルやストッパー付きのシート、フロントカウルなどを採用したカフェレーサースタイル。程良い前傾姿勢がスポーティ感を強調する、クラシカルなロードスポーツモデルです。

エンジンは鼓動感が心地良いロングストローク型の360度クランク空冷バーチカルツイン。2本出しのマフラーから放たれる力強いサウンドもまた魅力です。ベベルギア駆動のカムシャフトを採用した、クラシカルで美しいなエンジンの造形も健在です。また低中速域を重視したトルクフルな出力特性も、W800のキャラクターにふさわしい乗り味を作り出します。駆動系には、バックトルクを制限しクラッチレバー操作も軽くするアシスト&スリッパークラッチを採用。ブレーキは前後ともディスクブレーキとなり、ABSも装備されています。

車体骨格には、完全リニューアルで剛性を高めたダブルクレードルフレームを採用。従来型のフレームと同じように見えますが、各部の必要剛性を改めて解析し、パイプの外経は変えず必要に応じて肉厚を調整しています。その新しいフレームに合わせて、フロントサスペンションには硬めのスプリングと剛性アップしたアンダーブラケットを採用、リアショックも硬めのセッティングとして路面追従性を向上。車輪にはブラックアルマイトのアルミリムを用いた軽量スポークホイールを採用。ホイール径は前後とも18インチとなりました。

そのほか、明るい白色光で視認性を高めるLEDヘッドライトも採用。グリップヒーターやETC2.0車載機も標準装備です。車体色はメタリックマグネシウムグレー×ギャラクシーシルバーの1種類のみ。車両価格は消費税8%込みで111万2400円です。

カワサキ W800カフェ(2019)のここがポイント!
  • ● スポーティでクラシカルなカフェレーサースタイル
  • ● 鼓動感が心地良い空冷バーチカルツインエンジン
  • ● パイプ肉厚の調整で剛性を高めた新しいフレーム

カワサキ W800カフェ(2019)のライバルはこれだ!

  • トライアンフ
    ストリートカップ

    900ccの高トルク型パラレルツインを搭載ししたストリートレーサー。低めのハンドルやシングルシートカウル、メーターバイザーなどを採用。119万9500円(税8%込み)。

  • モトグッチ
    V7 III レーサー

    セパレートハンドルやストッパー付きシートなどを採用したV7シリーズのスポーティモデル。エンジンは空冷744ccの90度Vツイン。139万8000円(税8%込み)。

  • BMW
    Rナインティ レーサー

    ロケットカウルにセパレートハンドルという1970年代スポーツモデルを思わせるスタイルが特徴。1,169ccの空油冷ボクサーツインを搭載。189万6000円(税8%込み)。

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