ランブレッタ V125スペシャル

掲載日:2019年04月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ランブレッタ V125スペシャルの画像
Lambretta V125 Special

伝統のスタイリングやスチールボディを継承
ベスパと双璧のイタリアンスクーターが復活

ランブレッタは、1947年に登場し1971年までイタリアで生産されていたスクーターです。1960年代英国のモッズシーンにおいては、ベスパと双璧をなすスクーターブランドとして人気を誇っていました。長らく生産の途絶えていたランブレッタが復活し、現代版としてリリースしてきたのが2018年発売のVスペシャルシリーズです。パワーユニットは50cc、125cc、169ccの3種類、外装はフィックスフェンダー(固定式)とフレックスフェンダー(可動式)の2タイプをラインナップしています。

このVスペシャルシリーズは、往年のランブレッタに通じるスタイリングがなによりの魅力です。現代風にアレンジされてはいますが、それでもクラシカルで美しい仕上がりです。質感を高めるスチール製のボディも、かつてのランブレッタから受け継いだ伝統のひとつです。一方で、ヘッドライトを始めとするランプ類はすべてLEDとなり、メーターパネルにはレトロなアナログスピードメーターとともにLCDディスプレイも配置、フロントのグローブボックス内にはUSB充電ソケットも採用するなど、現代的な装備の数々も投入されました。

車両のデザインは、KTMやハスクバーナなども手がけるオーストリアのキスカ社が担当。ランブレッタ専門チームが、高い実用性も備えたデザインを作り上げています。シート下にはヘルメットを収納できる大きなラゲッジスペースを用意するほか、シート前側にラゲッジフックを設置しています。また別売品としてクロームのサイドプロテクターやキャリア、フロントのスクリーン、カーボン製の外装パネルなど、スタイリッシュなアクセサリーパーツも用意しています。

そんな同シリーズのなかで中心的な位置付けとなるのが、125ccエンジンを搭載したランブレッタV125スペシャルです。空冷4ストローク単気筒には電子制御インジェクションを採用し、最高出力は7.5kW/8,500rpm、最高速度は95km/hとアナウンスされています。車体色のバリエーションも豊富で、フィックスフェンダーモデルはオレンジとマットグレーの2種類、フレックスフェンダーモデルはレッド、ブルー、ホワイト、ブラック、ブラウンの5種類を用意。車両価格はいずれも消費税8%込みで40万円です。

ランブレッタ V125スペシャルのここがポイント!
  • ● ランブレッタらしいクラシカルなスタイリング
  • ● 剛性感と質感を高めるスチール製の車体と骨格
  • ● 収納スペースやUSBチャージャーなどの便利装備

ランブレッタ V125スペシャルのライバルはこれだ!

  • ベスパ
    LX125 i-GET

    ベスパスクーターのなかではカジュアルな位置付けのモデル。環境性能と燃費性能に優れるi-GETエンジンを搭載。最高出力は7.6kW、価格は消費税8%込みで37万8,000円。

  • プジョー
    ジャンゴ125ABS

    フランスはプジョーのビンテージルックスクーター。デザインは1950年代のS55がモチーフ、エンジンは最高出力7.5kWの空冷単気筒。消費税8%込みで37万5,840円。

  • PGO
    ジェイブブ125デュオス

    台湾はPGOがリリースする、クラシックルックのハイグレードスクーター。オシャレな外観と上質な乗り心地がセールスポイント。出力は8.3kW、価格は税8%込みで35万9,640円。

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