カワサキ Z900RS(2018)

掲載日:2018年02月07日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

カワサキ Z1000 ABSの画像
KAWASAKI Z900RS

Z1ルックに現代のテクノロジーを融合
感性とリンクするレトロネイキッド

1972年発売のカワサキZ1を思わせるクラシカルなルックスと現代の技術を融合させたレトロネイキッドです。Z1からインスピレーションを受けたデザインは、ティアドロップフューエルタンクやテールカウルをはじめ、エンジン周りのカバー類、ホイールなどなど車体の各部に及んでいます。パワーユニットもZ1と同じ900ccクラスの並列4気筒を採用し、低中速トルクを重視した特性でパワーと扱いやすさを両立。なお、このエンジンは水冷ですが、シリンダーヘッド設けられたフィンによってまるで空冷のような趣となっています。また、排気系にはサウンドチューニングが施され、低く厚みのある排気音に仕上げられています。

車体骨格は高張力鋼を用いた軽量なトレリスフレームです。そのパイプワークは、剛性やシャーシジオメトリの最適化と同時に、ティアドロップフューエルタンクを搭載するために2本のアッパーレールを近付けたレイアウトとなっています。サスペンションはフロントに大径41mmの倒立フォークを、リアにはホリゾンタルバックリンク式を採用し、優れた快適性とスポーティな走行性能を両立。さらに重量3.9kgのアルミスイングアームや、やはり軽量に仕上げたスポークホイール風デザインのキャストスポークなどでバネ下重量を軽減。車両全体の重量も215kgに抑えています。

駆動系にはアシスト&スリッパークラッチを装備。また、滑りやすい路面でも安定して走れるトラクションコントロールも採用。フロントのブレーキキャリパーは対向4ピストンのラジアルマウントモノブロックタイプ、ABSユニットは軽量コンパクトなニッシン製です。メーターユニットの中央にはギアポジションインジケーターやエコノミカルライディングインジケーターなど様々な情報を表示する液晶ディスプレイも付いています。そのほかETC2.0車載器も標準で装備。

車体色は2種類。車両価格はキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジが税8%込みで132万8,400円、メタリックスパークブラックが税8%込みで129万6,000円です。

カワサキ Z900RS(2018) のここがポイント!
  • ● 82kWの最高出力と扱いやすさを持つ4気筒エンジン
  • ● Z1を彷彿とさせるクラシカルな外観デザイン
  • ● 快適性とスポーツ性を両立したサスペンション

カワサキ Z900RS(2018)のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CB1100RS

    空冷4気筒、2本出しマフラー、正立フロントフォーク、リア2本ショックといった古典的構成のビッグネイキッド。最高出力は66kW、価格は137万8,080円(税8%込み)。

  • ヤマハ
    XSR900

    クロスプレーンコンセプトに基づく845cm3の水冷直列3気筒を搭載したネオレトロスタイルのネイキッド。最高出力は85kW、車両価格は104万2,200円(税8%込み)。

  • スズキ
    GSX-S1000 ABS

    GSX-R1000のエンジンとコンポーネンツを継承し、ストリート向けにチューニングされたネイキッドスポーツ。最高出力109kW、価格は113万1,840円(税8%込み)。

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