モトグッツィ V9 ボバー

掲載日:2016年09月09日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山研二

モトグッツィ V9 ボバーの画像
MOTO GUZZI V9 BOBBER

ボバースタイルを現代風にアレンジ
853ccのV9シリーズが日本上陸

クラシックルックのスタイルに、低速トルクの強い853ccエンジンを搭載したモトグッツィV9ボバーが、2016年7月に日本で発売となりました。価格は消費税8%込みで124万8,000円です。イタリア本国では、このアグレッシブでダークな雰囲気のV9ボバーとともに、よりエレガントなV9ロアマーもデビューしていますが、事前調査の結果、日本向けにはV9ボバーのみが導入されることとなりました。

V9ボバーには、かつてアメリカで流行ったボバースタイルを現代風にアレンジして取り入れています。ボバースタイルは、速く走るために不要なものを徹底的に削ぎ落とし、また、太いタイヤを履くなどのモディファイをしたのが源流とされるカスタムです。このV9ボバーも、フェンダーの長さを詰め、シートは薄く短くし、足元には16インチのファットタイヤを採用するなどしてスタイルを再現。また、クロームメッキの部品を廃し、細部までマットブラックにこだわって仕上げています。

パワーユニットはモトグッツィを象徴する空冷の縦置き90度Vツイン。形式こそほかのモデルと同じですが、V9に搭載するために新しく作られたエンジンです。中心部の剛性を高めたアルミ製クランクケースには新設計のオイルパンとクランクシャフトを組み込み、また潤滑系統は冷却効果の向上やポンピングロスの低減が図られています。オルタネーターカバーも新デザインで、ブローバイガスの排出口が設けられています。

車体はスチール製ツインチューブクレードルフレームに、ストロークの長い正立フロントフォーク、プリロード調整可能なツインリアショックをセット。しなやかで落ち着きのある動きを目指した作り込みです。電子システムも充実し、ABS、トラクションコントロールのほか、ステアリングヘッド下にはイモビライザーとUSBポートを標準装備。また、オプションのマルチメディアプラットフォームを追加すれば、スマートフォンで車両の各種データを見ることも可能となります。

モトグッツィ V9 ボバーのここがポイント!
  • ● 無駄なパーツを削ぎ落としたボバースタイル
  • ● モトグッツィ伝統の90度Vツイン縦置きエンジン
  • ● 標準装備されたイモビライザーとUSBポート

モトグッツィ V9 ボバーのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    ボルト Cスペック

    ボバースタイルのボルトをベースに、クリップオンハンドルやダブルシート、バックステップなどを装備したスポーティモデル。エンジンは941ccの60度Vツイン、最高出力は38kW。

  • カワサキ
    W800 スペシャルエディション

    ビンテージルックの車体に、773ccのバーチカルツインを搭載したW800の特別モデル。エボニーを基調とした車体色に加え、エンジンやマフラー、足まわりなどもブラックアウト。

  • トライアンフ
    スクランブラー

    865ccのパラレルツインを搭載するスクランブラータイプのスポーツバイク。ボンネビルをベースにアップマフラーやワイドハンドル、ブロックタイヤなどを装備している。

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