ヤマハ YZF-R3 ABS

パワー&トルクのアップが
走りの世界を広げる

ヤマハ『YZF-R3 ABS』は、ミドルクラスのツインスポーツモデルです。兄弟車である『YZF-R25』と一瞬では見分けがつかないほどスタイリングが似ていますが、それは基本設計を共有しているためです。近年、注目度が高い250ccクラスのスポーツバイクですが、YZF-R25は国内4メーカーでは最後発ということもあり、他を圧倒する高性能と完成度で大人気車種となりました。YZF-R3 ABSは、そのYZF-R25をベースに開発されました。

エンジンの排気量は320ccまで拡大、YZF-R25から6PSアップの最高出力42PSを発揮します。最大トルクは7N・mも大きい30N・mまで強化されています。しかも、最高出力も最大トルクも、より低い回転数で発生させるようになっています。特に注目なのは最高出力です。YZF-R25の最高出力は12,000回転で発生しますが、YZF-R3 ABSでは10,750rpmと、1,000回転以上低い回転域になっています。これなら高回転まで回さなくてもハイパワーを引き出せるので、より扱いやすくなったと言えます。また、車体に関してはYZF-R25とほぼ共通ですから、車重の差も同じABS装備車両と比較して1kgしか増えていません。同じ車体にパワーアップしたエンジンが搭載されているので、速さは大きく引き上げられているのです。

排気量が250ccを超えているため2年ごとに車検を受ける必要がありますが、比較にならないハイパワーと、日常域での扱いやすさが増したエンジンのキャラクターは大きな魅力です。また、ABSが標準装備されたことは、安全面を考えると見逃せません。排気量を拡大したことで魅力を増したYZF-R3 ABSは、ミドルスポーツの世界にまた1台素晴らしい選択肢が増え、ライダーにとって喜ばしいことだと言えるでしょう。

ヤマハ YZF-R3 ABSのライバルはこれだ！

• 

  カワサキ
  ニンジャ250ABS

  250ccブームの代名詞ニンジャ250が2013年にフルモデルチェンジして二世代目に進化。現行モデルはスリッパークラッチを標準装備し、安全性とスポーツ性を高めている。

  バイクカタログを見る
• 

  ホンダ
  CBR250R ABS

  水冷単気筒エンジンを搭載。2014年にはビッグマイナーチェンジを敢行。最高出力が2PSアップの29PSになり、カウリングのデザインもスパルタンに生まれ変わった。

  バイクカタログを見る
• 

  スズキ
  GSR250

  大柄な車格で安定感抜群、ハンドリングの良さは特筆モノ。カウル付きのバリエーションモデルもあるが、そちらは快適指向が強くスポーツ性はネイキッドのGSR250が一番高い。

  バイクカタログを見る