ホンダ CBR400R

掲載日:2015年02月18日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

ホンダ CBR400Rの画像
HONDA CBR400R

スタイリッシュなフルカウルを身にまとう
ミドルツインスポーツの大本命

『CBR400R』は、排気量399ccの直列2気筒エンジンを搭載するスポーツモデルです。2013年に発売され、エンジンやフレームといった基本コンポーネンツを共有する兄弟車に、ネイキッドスタイルの『CB400F』、クロスオーバータイプの『400X』も存在しています。CBR400R最大の特徴は、スポーティなフルカウルを装備していることです。シャープなデザインのデュアルヘッドライトを採用したスタイリングは、まさにホンダ製スポーツバイクの象徴であるCBRの血統に恥じないものです。

新設計されたエンジンは、9,500回転で46PSの最高出力を、7,500回転で3.8kgf-mの最大トルクを発生します。高回転性能に優れるとされる180°位相クランクシャフトを採用していますが、低中速トルクも十分に確保され、街乗りでも扱いやすく、高回転域は爽快な吹け上がりをみせてくれます。

動弁形式はDOHC方式、バルブの挟み角や燃焼室形状などエンジン性能に関わる部分には、ホンダの誇る技術が惜しみなく注ぎ込まれています。また、ピストンピンやコンロッドといったエンジン内部パーツには『CBR600RR』で構築したという特殊な表面処理が施され、摩擦抵抗を軽減しています。吸気システムにはインジェクションを使用し、排気システムには触媒も装備、環境性能にも十分に配慮されています。

フレームはスチール製のダイヤモンドタイプ。スチールならではの適度に“しなる”特性を活かした、柔軟さとレスポンスの良さを併せ持つスポーティなフレームです。コンパクトなツインエンジンによりフレームもスリムに絞り込まれ、785mmと低めのシート高と合わせて足着き性は良好です。フロンフォークはインナーチューブ径φ41mmの正立テレスコピック方式。リアサスペンションはホンダ独自のモノショック、プロリンクを採用したハイグレードなものです。

部品の多くはタイ工場で生産されていますが、最終的な組み立ては国内の熊本工場で行われています。コストの安い海外生産と、精度と品質に優れる日本の技術力を組み合わせて造られているのです。また、バリエーションモデルとしてABS装備タイプもラインナップされています。

ホンダ CBR400R のここがポイント!
  • ● 軽量で取り回しの良い車体は足着き性も良好
  • ● スパルタンなフルカウルはアピアランス抜群
  • ● 新開発の直列2気筒エンジンはスムーズで扱いやすい

ホンダ CBR400Rのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ニンジャ400

    カワサキ伝統の180度クランクを備えた水冷並列2気筒エンジンを搭載。フレームは高張力スチールパイプを使用し、個性的なダブルパイプペリメーターフレームを採用する。

  • スズキ
    グラディウス400ABS

    クラス唯一のVツインエンジンを搭載するスポーツモデル。低回転域では豊かなトルクと鼓動感を感じられ、高回転では爽快に吹け上がるエンジンのキャラクターが魅力。

  • ホンダ
    CB400F

    CBR400Rのネイキッドバージョン的存在。エンジンやフレーム、足回りは基本的に共通。ハンドル位置の違いによってアップライトでリラックスしたポジションとなる。

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