スズキ GSR250F

掲載日:2014年10月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

スズキ GSR250Fの画像
SUZUKI GSR250F

高速走行や長距離ツーリングでも快適
ボリューム感のあるフルカウルを採用

スズキの『GSR250』シリーズに、新たに加わったフルカウル版のロードスポーツバイクです。ネイキッドモデルの『GSR250』、その後に発売されたハーフカウルの『GSR250S』の2車がすでにラインナップされていましたが、そこにこの『GSR250F』が追加となって同シリーズの選択肢はさらに拡大。初めてバイクに乗る方からベテランライダーまで、より幅広いニーズに応えられるようになりました。

GSR250シリーズの水冷2気筒エンジンは、ボア×ストロークを53.5×55.2mmとした低中速重視のロングストローク設計です。180度位相クランクには偶力バランサーを組み合わせて振動を抑え、快適な乗り心地に仕上げています。最高出力は8,500回転で18kWを、最大トルクは6,500回転で22Nmを発生し、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで使いやすいバイクになっています。

車体はセミダブルクレードルのフレームに、リアモノショックという組み合わせです。エクステリアは250クラスとしては十分に貫禄のあるスタイリングで、アルミ製のグラブバー、テーパーエンドキャップ付きの左右2本出しのマフラーなども、迫力に貢献いています。さらにこのGSR250Fでは、ボリューム感のある本格的なフルカウルが存在感を大きく主張します。

新たに装着されたカウリングは、車体のテールにかけてラインが統一されたシャープなデザインです。風洞実験を経て開発され、そのウインドプロテクション効果でライダーの負担を軽減、カウルの両サイドに設けたダクトはエンジンの熱を効率良く排出します。ウインドスクリーンは、ハーフカウル版のGSR250Sより49mm低くし、約10度寝かせることでスポーティなシルエットを作り出しています。ハンドルの高さも24mm下げています。また、ハンドル周りは精悍な印象のブラックカラーとなっているのもGSR250Fの特徴です。なお、フルカウル装着とはなりましたが、エキゾーストパイプは従来モデル同様のメッキ仕上げを踏襲、メンテナンス時に大いに役立つセンタースタンドもちゃんと残してあります。車体カラーはブラックと、ブルー/ホワイトの2パターンを用意。メーカー希望小売価格は消費税8%込みで51万4,080円です。

スズキ GSR250Fのここがポイント!
  • ● 風防効果の高いスポーティなフルカウル
  • ● クールなイメージのブラックカラーハンドル
  • ● 扱いやすいロングストロークの2気筒エンジン

スズキ GSR250Fのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ニンジャ250

    水冷の並列2気筒を搭載するフルカウルスポーツバイク。ニンジャシリーズ共通イメージのカワサキらしいスタイルや、マルチリフレクターのデュアルヘッドライトなどが特徴。

  • ホンダ
    VTR-F

    排気量250ccのV型2気筒を搭載するVTRのハーフカウルモデル。しなやかなピボットレスフレームに、乗りやすさを追求したサスペンションや安定感のあるブレーキなどを装備。

  • スズキ
    GSR250S

    GSRシリーズのハーフカウルモデル。エンジンや車体の基本はGSR250Fと同じだが、スクリーン上端は49mm高く、ハンドルも24mm高い。舵取り角は左右で40度とわずかに広い。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索