【Page2】“F” 30周年を迎えて、今秋放たれる新空冷直4スポーツ

掲載日:2010年02月10日 特集記事DOHC4バルブ空冷直4の楽しみをここに!    

記事提供/2009年10月1日発行月刊ロードライダー 10月号

“F” 30周年を迎えて、今秋放たれる新空冷直4スポーツ

さまざまな規制強化で、新規空冷4発スポーツの登場が難しくなった今。
そんな中で迎えたFの30周年に、ホンダは新たなCBで応えようとしている。 
その具体的な姿はいったいどうなるのか、ショーモデルをベースに披露しよう。

メーターは2眼式でハンドルはバー式、クラッチは油圧駆動と、ベーシックな作りのCB1100F(写真はいずれも'07年東京モーターショー時)

1978年12月に欧州専用車として発売された初代CB-F=CB900F(Z)。 Zは'79年式を意味する。64.5×69mmの901ccエンジンからは95ps/9000rpmを発揮。キャスター27.5度/トレール115mmでホイールベース1510mm、シート高810mm。確かな作り込みだから、750Fともに支持された


CB- Fシリーズが生産を終えて約25年が経つが、その間もフラッグシップ・ネイキッドとしての新生Fの登場を望む声は絶えることがなかった。ホンダもその声を意識していて、1999年の東京モーターショーではCB750Four(K)イメージのコンセプトモデル“CB-Four”を出展、さらに2007年の同ショーではCB1100Rイメージの同名カフェレーサーと、CB1100F名のベーシックネイキッドの、2モデルを出展した。

このRとFとはCB名を使いながらも構成は別もので、Rは極太鋼管によるアンダーループレスのダイヤモンドフレームに、新作と思われるDOHCヘッドとオイルパン部を持ったエンジンを抱いていた。ホイールは3・50-17/5・50-17。一方のFはフレーム管径はRより抑えつつも、CB1300SF由来と目されるケースを軸にしたエンジンをしっかり前後から支持。R同様にアンダーループレスとして車高を抑えるのも特徴だ。こちらのホイールは3・50-17/4・50-17(タイヤは120/70ZR17・170/60ZR17)か。

そして浮かび上がった新CBだが、この後者、Fをリファインしての登場とみられる。大筋、下写真のイメージと考えてよさそうだ。排気量は1100ccで、燃料供給はPGM-FI。排気系は下写真のFのように4in1スタイルだが、現行CBR1000RRの技術延長と考えれば構造の理解はたやすい。

フロントフォークはφ43mmでリヤサスはリザーバーなしと、カスタムを知っている現行ユーザーが手をつけたくなることも含んだ仕様となりそうだ。現状では価格もスペックも未定ではあるけれど、2010年型としての登場と、ホンダが本気で空冷CBを続けるということは確かなのだ。

 

'07年のCB1100Fについては“空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒1140cc、全長2100×全幅790×全高1080mm”とだけ資料に記載。CB400Fourを彷彿させる排気系は翌'08年型CBR1000RRのそれによって技術の裏付けがされたと考えていい。今秋の発表を楽しみに待ちたい

 

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