掲載日:2010年01月18日 特集記事 › カワサキ「ザッパー系」至上主義
記事提供/2009年6月1日発行 絶版バイクス1■マシンオーナ一/Shigeki ARIYASU有安繁騎
「カワサキのバイク」とひと目でわかる個性と魅力
兄貴分と同じφ180mmのスタンレー電子製ヘッドランプを採用。仕向地によってシールドビームとバルブ交換可能なタイプを使い分けていた。スモールランプの黄色はお約束だ。
当時はどのメーカーも速度警告灯は後付けのように装着されていた。76/77年当時の力ワサキは、ハンドルポストの締め付けと共締めにして、警告灯ブラケッ卜を締め付けていた。
初代Z650B1ではH1やH2に採用されていた丸タンクの旧型ブレーキマスターを採用していた。同年の他モデルではフラットキャップモデルが多かったので余り物を使われた?
Z1/Z2時代の旧型ボディーではなく、KZ1000やZ750F/A4以降と同じデザインのミクニ製VMキャブレターを採用。燃料コックはザッパー特有のデザイン品を採用している。
1971年以前はいわゆるタマゴ型ウインカーが主流だった力ワサキだが、71年登場のH1-B/H2を皮切りに、安全性向上のため視認性が高い大型ランプを採用するようになった。
一般的なメーカーロゴスタンプではなく、高 周波ウェルダースタンプにて「立体文字」を実現しているカワサキロゴ。当時のトレンドだったのか? ホンダJ型モンキーも…。
抜群のコンディションはシートボトムの鉄板からも理解できる。残念ながら、Z1/Z2のようにシートカウルには引き出しが無く、フェンダー上部に書類のみ入るフタが付く。
Z1/Z2シリーズと比べて、明らかにライダー&ピリオン間で段差が大きなザッパー用シー卜。軽量コンパクト⇔足付き性はリンクするため、このようなデザインとなったのだろう。
Z1/Z2のゴージャスな作りとは異なり、徹底的に軽量化している様子を伺い知ることができるフロントハブ。鋳造型の段階で肉抜き設計している様子がわかる。
マッハシリーズのGTテールで好評を得たカワサキは、Z1/Z2でスタイリッシュな薄型テールを発表。ザッパーでも同系列デザインを採用した。現在でもファンが多いデザインだ。
ザッパー時代に入るとサイドリフレクターを持たないリアショックを採用するようになったカワサキ。Z2よりも短いカヤバ製リアショックを採用。カヤバ製は高評価だった。
Z1/Z2のようにフェンダーサイドまでプレストリミングが回り込んだ一体型フェンダーではなく、中央にブレース、後方にステーを持ったトラディショナルデザインを採用。
77年型イヤーモデルとして前年9月からデリバリーされている関係で、タンクグラフィックは初代KZ1000やZ2/A5と同タイプのグラフィックを採用している。
保管状況の良さを象徴するゴム部品のコンディション。ライディング&ピリオンカテップはともに新車当時のままだそう。これは驚きだ。ピリオンラバーにはKマークが入る。
軽量化とゴージャス感を演出するために、 Z1/Z2に採用されたモナカ合わせ4本マフラーではなく、尻つぼみデザインの巻きマフラーを採用。後にZ750FXがこのタイプを継承。
一昨年の末にサビを気にして再メッキを施したというが、そもそも程度が良かったらしく、クロームの載りはすこぶる良い。川重機種認定刻印も薄れていない仕上がりだ。
【ヨシムラヒストリー12】ファミリー総出で勝ち取ったデイトナスーパーバイク初優勝
乗って良し、見て良し、使って良し! 人気のスズキKATANA専用パーツがハリケーンから大量リリース
【ヨシムラヒストリー11】スズキとの出会いと時代を変えたGS750/944
【ヨシムラヒストリー10】パワー最高‼️ 暴れる4気筒マシンをねじ伏せ、度胸試し!
【ヨシムラヒストリー09】会社乗っ取りに負けず、新生YOSHIMURAでアメリカ再上陸
【ヨシムラヒストリー08】夢のアメリカ進出。CBでもZ1でも大成功
【ヨシムラヒストリー07】世界初のバイク用集合管を発明
【ヨシムラヒストリー06】S600/800チューンで大忙し。松浦賢、森脇護が弟子入り