割れに強く抜群の透明度を誇る250ccスポーツモデル用スクリーンの画像

割れに強く抜群の透明度を誇る250ccスポーツモデル用スクリーン

  • 取材協力/旭精器製作所  取材・撮影・文/野岸泰之  構成/バイクブロス・マガジンズ
  • 掲載日/2018年3月27日

スポーツバイクの楽しみは、実際に走らせること以外にもたくさんある。そのうちのひとつがパーツを交換して楽しむカスタムだ。とくにスクリーンは車体の雰囲気がガラリと変わる。そこでオススメなのが『旭風防』で知られる旭精器製作所のスクリーンだ。近年人気が高まる250ccスポーツモデル用の魅力に迫ってみた。

素材は高い強度を誇るポリカーボネイトを採用
材料から加工まですべてメイドインジャパン

プラスチック加工を得意とする旭精器製作所の創業は1955年。これまで50年以上にわたり、旭風防の名でバイク用のウインドシールドを製造、販売してきた。バイク歴の長い人なら「あの布ダレ風防で有名な旭風防か」と思い当たるかもしれない。

スーパーカブなどに取り付ける風防、いわゆるウインドシールドでも有名な旭風防は、長年の確かな技術力を評価され、国産バイクメーカーの純正スクリーンを納入するなどの実績を持つ。2014年には自社のオリジナルブランド名を『af(アフ)』に統一し、スポーツバイク用のスクリーンも多く手掛けている。

同社がスポーツバイク用のスクリーンでとくにこだわっているのが素材だ。パーツメーカーの多くが、加工しやすく安価なアクリル樹脂を採用しているのに対し、旭精器はポリカーボネイト樹脂を採用している。ポリカーボネイトの強度は、同じ厚みのアクリルの30倍、ガラスの200倍ともいわれ、とにかく丈夫で割れにくいのが特長。高速走行時の飛び石による衝撃や、万一の転倒時などでも割れにくい強度は、スポーツバイク用のスクリーンに最適なのだ。また、ガラスに迫る透明度を持っているのも、ポリカーボネイトの特長だ。

もうひとつのこだわりは、材料である樹脂の調達から製造、加工まで、すべて日本製にこだわり、真の“メイドインジャパン”であること。実際の開発、設計にあたっては、実車に合わせてクレイモデルを作成し、何度も風を当てて角度や高さ、形状を試し、最適なものを生み出すという。最強の素材に、50年以上にわたる技術と経験の蓄積が加わることで、視界にゆがみのない、高品質のスクリーンが出来上がるのだ。

純正から『af』のスクリーンに取り換えると、疲労が少なく、見える景色が変わる。そう言って、バイクを替えるたびに真っ先にスクリーンを取り換えるリピーターもいるという。いま人気の250ccスポーツモデル用も各車種ラインナップしているので、スクリーンの交換を考えているライダーは注目だ。

50年以上の技術の蓄積と職人のこだわりが随所に光る

※表示価格は税込

割れに強く抜群の透明度を誇る250ccスポーツモデル用スクリーンの画像

スクリーンを通した景色にはゆがみや違和感がなく、視界がとてもクリアなことがわかる。50年以上にわたり、バイク用のウインドシールドやスクリーンを作り続けてきた技術の蓄積があるからこそ、ここまでの高品質を実現できるのだ。

割れに強く抜群の透明度を誇る250ccスポーツモデル用スクリーンの画像

スクリーンにはブランド名である『af』とともに、“MADE IN JAPAN”の文字が誇らしく刻まれている。“PC”はポリカーボネイト樹脂を表す。旭風防では素材メーカーと共同開発したスクリーン専用の樹脂の板材を加熱し、プレス成型するという独自の製法を取り入れている。エッジ部分は全周にわたってNC加工機で面取りされ、滑らかで美しく仕上げられている。

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スズキ・GSX-250R用のスモークスクリーン(GSX-01 価格14,904円)は、純正比35mmアップ。上に重ねたクリアー(GSX-02 価格14,472円)は、純正比35mmアップ、15mmロングとなっている。スモークは夜間、視線を路面へ落とした時に白線などが見えるよう高さを抑え、その形状もまた視界を妨げないようカットされている。厚さは2.5mmと薄く、高い強度のため縁にモールなどは設けられていない。

割れに強く抜群の透明度を誇る250ccスポーツモデル用スクリーンの画像

取り付けは純正のスクリーンからリプレイスするだけ。純正のネジは流用せず、付属のネジを使用する。ワッシャーのほかゴムのブッシュが付属し、締め込んだ際にゴムがつぶれることで緩みを防止するウェルド・ナットを採用。これにより、細かい振動も防止する。

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GSX-250R用のほか、各メーカーの現行250ccスポーツモデルに適合するスクリーンが用意される。デザインは車体にフィットする専用設計。写真左はカワサキ・Ninja250SL用スモーク(NJ-21  価格14,688円)とクリア(NJ-22 価格14,256円)。中央はホンダ・CBR250RR用スモーク(CBR-01 価格14,904円)とクリア(CBR-02 価格14,472円)。右はヤマハ・YZF-R25用スモーク(YZ-01 価格14,256円)とクリア(YZ-02 価格13,824円)。

旭風防『af(アフ)』

旭風防『af(アフ)』

旭風防の名で知られるスクリーンやキャリーボックスを製造販売するのが、1955年創業の株式会社旭精器製作所。「技術力とスタイリッシュデザインの融合」を掲げた製品の品質には定評があり、国内バイクメーカー純正品や官公庁でも多く採用されている。2014年にブランド名を『af(アフ)』に統一した。