『ハリケーン』のヤマハXSR700専用パーツ群で広がるカスタムの可能性
掲載日/2018年12月11日
取材協力/大阪単車用品工業株式会社
取材・写真・文/森下光紹
構成/バイクブロス・マガジンズ
日本のバイクパーツメーカーとして60年以上もの歴史を持ち、どの時代でも様々なアイテムを供給し続ける『ハリケーン』。主要アイテムであるハンドルバーはもちろん、装着率が高まるスマホホルダーのクランプバーやキャリアなどの実用アイテムもラインナップが充実。今回は新生ヤマハスポーツバイクXSR700用のパーツ群を紹介する。

どんな時代のバイクにも呼応するパーツの開発
バイクライフの幅を広げる効果は抜群だ

ヤマハの新生スポーツバイクであるXSR700は、新時代を担うニュースタンダードスポーツとして開発された。コンパクトなボディに軽量設計のバーチカルツインエンジンを搭載し、軽快なハンドリングを実現。しかしそれは絶対性能の向上というよりも、あくまで街乗り前提のツーリングスポーツバイクとしての性能をとことん追求されている。

ハリケーンが開発した専用パーツは、そんな現代のスタンダードスポーツに呼応したアイテムばかりである。まずハンドルバーは、ノーマルのやや幅が広くモタードテイストのライディングポジションから、街乗りやツーリング時での扱い良さを考慮したFATコンドルタイプをリリース。ハンドル幅はライダーの肩幅より少し広がる程度で、収まりの良いポジションを実現する。ほかにも、もっとスパルタンなセパレートハンドルもラインナップする。

ツーリング機能を上げるアイテムとしては、専用のリアキャリアと、サイドバッグサポートが新たにラインナップに加わった。ツーリング時の荷物の積載が大幅にアップし、なおかつスタイリッシュ。利便性も抜群である。荷物をあまり積まない主義のライダーには、リアフェンダーレスキットやタンデムグリップも用意されている。これはスタイリングを引き締める効果も抜群だが、タンデムライダーの安全も確保できる優れたパーツでもある。

そしてライディングポジションの調整用に、ステップのオフセットプレートも開発。これはハンドルバーの変更で、ほんの少しだけバックステップを望む場合に便利なパーツで、ライダー心理を良く理解するハリケーンだからこそ生まれたパーツでもある。

そのほか、ドレスアップ効果の高いフロントバイザーや、走行中の小石等からラジエターコアを守るラジエターコアガードなど、積極的にバイクを走らせるライダーの琴線に触れるパーツ群を続々発表しているのである。

旧車に媚びないニュースタンダードとして発表されたヤマハ・XSR700のライディングポジションは、ノーマルでは上半身が前傾しないアップライトなもの。ハンドルバーの位置は低めで絞り込みの少ないモタード系とも言える。ハリケーンのFATコンドルバーは上体がやや前傾となり、ハンドル幅は肩幅よりやや広い程度だ。セパレートハンドルの場合はより前傾姿勢になり、スポーツマインドを強調する。

街乗りでの扱いやすさとロングツーリングでの楽しさ。そして何よりスポーツ性も疎かにしないことがコンセプトの現代的なネイキッドモデル。その汎用性の高さゆえに、様々なシチュエーションで役立つアイテムとして考えだされたパーツを装着する。

オリジナルのデザインを崩すこと無く付加価値を追加する装備。それは素材選びから塗装の配色、造形に至るまで考え込まれたもの。そして何より使い勝手に優れている。耐久性も重視して製造されているのが、ハリケーンのパーツ群である。

ヘッドライト周りをドレスアップするフロントバイザーは、アルミ製のブラックアルマイト加工。専用ステー付きで完全ボルトオン装着が可能。セパレートハンドルはケーブル類が干渉するため同時装着不可(価格8,100円・税別)。

LEDダガーウインカーキットは、メッキボディ(価格1万8,800円・税別)とブラックボディ(価格1万8,200円・税別)から選べる。フェンダーレスkit併用時は取付延長ボルトが別途必要。

FATコンドル専用ハンドルは、ノーマル比20mmダウン50mmフォワードというポジション。バーエンドの絞り込みも深い。ブラック(価格1万2,000円・税別)とクロームメッキ(価格1万1,500円・税別)がある。スイッチ穴加工済。

ハンドル周りの印象をシャープに変えるバックミラー、VブレードミラーTYPEⅡ(価格3,400円・税別)もラインナップ。

セパレートハンドル(価格1万3,000円・税別)は独自のアジャスタブル機能で角度調整が可能。素材はスチール製でエンドキャップはアルミ製。ほかにブラック(ホルダーがブラック、エンドキャップはシルバー)もある。

ライダーからの視認性に優れたポジションに装着できるクランプバー(価格2,600円・税別※USB電源なし/5,800円・税別※USB電源あり)を装着すれば、スマートフォンのアタッチメントやETCホルダーなどを手軽に装着できる。

走行中の飛び石やゴミなどからラジエターコアを保護するラジエターコアガード(ポリッシュ:価格1万7,500円・税別、ブラック:価格1万8,800円・税別)は、ステンレス製のポリッシュ仕上げ。エッチング加工を施したハニカムメッシュデザインだ。

ノーマルのステップホルダーを使用するステップオフセットプレート(価格8,600円・税別※ステップ別売り)は、25mmバック5mmアップというポジション変更が可能。アルミ素材にブラックアルマイト処理を施す。ステンレス製の専用チェンジロッドが付属する。

φ19.1mmのスチール製パイプを使用するサイドバッグサポート(左右セット価格9,200円・税別)は、ツーリング時の積載量を大幅にアップする便利パーツ。カラーはブラックのみ(写真はバッグ装着時の参考例)。

荷物の積載に便利なリアキャリア(価格1万7,500円・税別)は、許容積載量が3.5kgと頑強な作り。サイドバッグサポートと同じφ19.1mmのスチール製パイプを採用。カラーはブラックのみ。

タンデムライディング時に効果を発揮するタンデムグリップ(価格8,800円・税別)。こちらも素材はスチール製でパイプ径はφ19.1mm。グリップ部分は握りやすい塩化ビニールコーティング仕上げ。カラーはブラック。

車体のテールエンドをスタイリッシュに仕上げるフェンダーレスキット(価格1万4,000円・税別)もボルトオンで装着可能(リフレクターが別途必要)。ベースプレートは耐久性と軽量化を兼ね備えたアルミ製で、ブラックアルマイト加工を施す。高輝度LEDライセンスランプ付属。ノーマルウインカーも使用可。

BRAND INFORMATION

HURRICANE(ハリケーン)
大阪単車用品工業株式会社
住所/大阪府東大阪市高井田本通3-3-6
電話/06-6781-8381(代)
営業/8:00-17:00
定休/日曜、祝日、第2・4土曜日
創業60年を越える老舗中の老舗。創業当初は補修用マフラーやキャリアなどのバイク用実用品を輸出メインで製造していた。1975年にハリケーンブランドを立ち上げ、カスタムパーツ生産へとシフトし、ハンドルバーや2stマシン用チャンバーに続いて、セパレートハンドルでも絶大な支持を得る。膨大なパーツラインナップを誇り、原付スクーターからビッグバイクまであらゆる車種をカバーし、痒いところに手が届く商品展開にも驚かされる。