掲載日/2015年11月11日

1999年に発売、2008年には2代目へと進化。以降、今日に至るまで元祖メガスポーツとして確固たる地位を保ち続けるハヤブサ。その楽しみはツーリングからサーキットランまでさまざまだ。編集部厳選カスタムBUSAとパーツ群を紹介していこう。

※表示はすべて消費税8%込み価格です(2015年11月現在)

BRIGHT LOGIC ブライトロジック

定番の長所を生かした
パッケージング

ブライトロジックによるこの車両は、ブレンボキャリパーやオーリンズ倒立フォーク/TTXリアショックといったパーツで足まわりをチューン。代表・竹中治さんによれば「こうした定番パーツは、誰が使ってもいいものということが重要」とのこと。もちろん、同店のように使った上での良さを知り、正しく装着/設定することが重要ではあるのだが。外装はこれも同店定番のクレバーウルフ製で軽量化し、取り回しを軽くしているのも特徴だ。

ブライトロジック(電話/046-246-4488)

ハヤブサカスタム ブライトロジック仕様

タンクに合わせて純正カラーで仕上げられた外装はクレバーウルフ製ハヤブサ用デュアルヘッドライトタイプ/同GSX-Rタイプテールに変更、フレームカバーとフロントフェンダーはカーボン製

フロントフォークはオーリンズ倒立でブレーキはブレンボラジアルマウントキャリパー/ラジアルマスター(クラッチマスターも同)。ホイールは3.50-17/6.00-17の純正をめっき処理してカスタム感を出す

サイレンサーをブライトロジックカーボンシェルに変更し音量にも配慮。リアショックはオーリンズTTX。インナーフェンダーも装着

シートはスプリーム製。シートカウル内は小物入れとなる。なおハンドルはハリケーンのハヤブサ用アップで視界も広く取れるという

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STRIKER SYSTEM YOKOHAMA ストライカーシステム横浜

定番パーツを避け
オリジナリティを磨きあげる

大胆なストライカー・ロゴでショップ・デモ車と見間違えるが、全国のハヤブサ乗りから支持を集める、Busa-Tomo.netの発起人が所有する1台。オーナー自身の作業はもちろん、他のショップでも作業を行っているとのことで、ストライカーシステム横浜が手を加えたのは全体の半分程度という。しかし、そんなハヤブサに造詣の深いオーナーが同店を訪れるのも、そのノウハウと技術力を買ってのこと。あえて定番品を避け、個人輸入パーツで彩られるのも特徴だ。

ストライカーシステム横浜(電話/045-914-8198)

前後ホイールはアクティブのオリジナルブランド、ゲイルスピードのタイプS。サイズは3.50-17/6.00-17だ。ブレーキローターも同じくゲイル・ブランドのクロスロックディスクを選択

ステップキットとマフラーはストライカー。その排気に合わせるため吸気側はヒールテック製FIチューナーPROとX-TREで制御。リアショックもアクティブが輸入するハイパープロだ

足下をブラックで引き締めたビジュアルに貢献した、カーボンリアフェンダーはマジカル製で、フロントはアクティブ製を選択。駆動系はThreeDチェーン+XAMのアルミドリブンスプロケット

印象深いSTRIKER文字ほか、ラッピングはDETO RACINGが担当。カーボントリム付きスクリーンはマジカル製。ミラーは2002GSX-R1000流用でリジッドマウントのセパハンはABM製を装着する

SUPER BIKERS スーパーバイカーズ

ただの中古車販売では
済ませないひと手間

中古車販売を主業とする、兵庫・宝塚のスーパーバイカーズ。他の中古車店と少し違うのは、同店代表の吉岡さんが自分の乗りたいバイクを仕入れ、整備とともに各所をカスタム、進化させること。紹介の車両もカスタムコンプリートとして製作、この仕様で店頭に並んだものだ(すでに販売済み)。同店では「在庫が長引くほどに仕様が充実して値段も高くなる(笑)」(吉岡代表)傾向だとか。最新在庫とカスタムの状況はfacebookなどで確認できる。

スーパーバイカーズ(電話/0797-77-4849)

フロントカウルとシートカウルは、クレバーウルフ製に換装してペイント。GSX-R系純正カラーでスポーティなイメージに。マジカル製ミラーにはウインカーをビルドインする

リアウインカーもカウル内に綺麗にビルドイン。先のフロントウインカーを含め、単なるボルトオン改からさらに加えられるひと手間が、全体のハイクォリティ感を醸し出すのだ

マフラーはストライカー製S/O。前後ホイールは純正3.50-17/6.00-17のままだが、タイヤはミシュラン製新品に交換済み。出来る限り新品タイヤに換装しての納車を心がけているとか

フレーム同色のステップはSPICE製。同店は販売車両を吉岡代表自ら配送。直線距離200kmまで2万円、400kmまで3万円と割安だ。客注カスタムもできるだけ無駄の出ないようアドバイス

TECHNICAL GARAGE RUN テクニカルガレージラン

上質で速いという特質を磨いた
トータルチューン

この車両のオーナーは俳優にしてRUN代表・杉本さんの友人、大鶴義丹さん。2000年型を元に、ノーマルプラスαのパンチがほしいという要望から手を入れたとのことで、エンジンはヨシムラハイコンプピストンを投入、ポート加工やムービングパーツバランス取り、高精度組み付けで静かでシルキー、パワフルな特性を実現。足まわりも着手当時になかったスポーツ向きショックを他機種モディファイで作るなどしてエンジンに合わせ込んだ。ハヤブサの上質さと速さを磨いた1台となっている。

テクニカルガレージRUN(電話/043-309-5189)

ハヤブサカスタム テクニカルガレージRUN仕様

STDに同じ3.50-17/6.00-17サイズのホイールはマルケジーニ製アルミ鍛造10本スポークのM10S。フロントフォークはSTDに同じ倒立ながらオーリンズ製に換装され、Fブレーキまわりもブレンボ2ピース4Pキャリパー+同φ320mm耐久用ディスク+同φ19×20mmマスターシリンダーにとアップグレードされている

リアサスまわりは他機種用オーリンズ・フルアジャスタブルをベースにモディファイ、リンクも削り出しワンオフに変更する。左右出しの排気系はKファクトリー製ディアブロ・チタンだ

2眼耐久ライト仕様/シングルシート形状テールの外装はエーテック製カーボンのキットで、インナーカバー等もカーボンで統一。クラッチ側マスターもブレンボラジアルとなる

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▼ Information

記事提供/雑誌『ロードライダー
写真/富樫秀明、清水良太郎、箱崎太輔、吉見雅幸、柴田直行
文/ロードライダー編集部
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

この記事は、雑誌『ロードライダー』 Vol.405 P.66?71より抜粋・再構成・転載したものです。