ライダーズパーク憧屋
埼玉県/ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ取扱店

取材協力/ライダーズパーク憧屋  取材・撮影/佐藤 瑞希  取材・文/守田 二草
掲載日/2015年3月31日
埼玉県久喜市にある『ライダーズパーク憧屋』(しょうや)は、国産のホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキを扱う正規販売店。原付スクーターから、大型のロードスポーツまでが勢ぞろい。居心地のよい場所づくりがモットーで、地元のバイクユーザーが多く訪れる人気店だ。

INTERVIEW

幼いころから見ていた
“街の自転車屋さん”が原点

『ライダーズパーク憧屋』(しょうや)は、地元のバイクユーザーの暮らしを20年以上も支えてきた人気店。ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキを扱う正規販売店として、原付バイクから大型ロードスポーツまで幅広く対応。さまざまなニーズに応えてくれるきめ細やかなサービスが支持されている。

 

「小学生のころ、よく街の自転車屋さんを見ていました。そこのおやじさんがパンク修理か何かをしている。待っているお客さんも作業を見守り、お茶を飲みながら世間話をしている……そんな雰囲気が大好きでした」

 

そもそも、小野さんがバイクに乗りはじめたのは16歳の時。当時、男子がバイクに乗るのは当たり前のことだったという。

 

「3月生まれなのでなかなか免許が取りに行けなかった。待ち遠しい時間が長かった分、よけいにバイクに乗れるようになった時はホントにうれしかったです(笑)」

 

社会人として上野のバイクショップ、さいたま市のバイクショップで10年間ほど経験を積んだ。

 

「大変勉強にはなりました。また、少しずつ“自分がしたいサービス”を具現化したいと思うようになりました」

 

そうして独立するための準備をはじめ、理想のショップづくりを目指して、1991年に埼玉県久喜市で開業したのである。2004年には同市内の現在の場所に移転拡大。2014年には大幅リニューアルを実現した。

 

「昨年受けた大雪の被害のための修理がきっかけでしたが、この数年来、考えて温めてきていた改装も同時にしました」

 

その改装の店づくりを考えるきっかけとなったのは同業の他店を訪れた時の事だった。

 

「“同業他者”である私でさえも、そこは“居心地”が良かった。“こんな場所(店)にしたい”と思いました。ライダーが用がなくても遊びに来られるようなお店でした。ライダー同士が情報交換したり、語り合ったりと。そこのショップはツーリングの目的地にもなっていたんです」

 

そして年齢的や体力的な問題、また身体的な問題がある方などにも“バイクの爽快感を楽しんで欲しい”と思い、トライクの導入も本格的にスタート。セットアップ方法やメンテナンスを勉強して積載用のトラックも準備した。今後はバイクに関する技術的なこと、サービスの内容を充実させてゆくとともに、人が集まることができる“居心地のよい場所づくり”が大切だと考えている。現在、ショップには大型の駐車場を完備。明るく清潔な店内に、くつろげるスペースを設け、リビングにいるような心地よさを追求して、店名も『バイクショップ 憧屋』から『ライダーズパーク 憧屋』へと変更した。

 

「お店は人が来てくれてナンボ。バイクを通じて出会ったり、交流したりして楽しさを知って欲しいですね」

PICK UP

豊富な在庫と確かな技術で
ユーザーのさまざまな要望を実現

広々としたショールームには、国産4メーカーの新車や中古車をメインに展示。休憩スペースにはテーブルやソファーが設置され、ゆったりとくつろげる雰囲気になっている。ドリンクコーナーもあるので、車両やカタログ、雑誌を眺めながら、バイク談義をするのも楽しい。倉庫には豊富な車両をストックしており、時間をかけて納得するバイク選びができる。また、隣接するファクトリーでは熟練の技術スタッフがサービスを担当。現段階では同店で購入したユーザーの車両に限り、整備にも対応するなどアフターケアも万全だ。

 

同店のもう一つの魅力が、交流する楽しみだ。4~11月のシーズンにはツーリングを企画。年に1度は1泊2日のキャンプツーリングも催されている。そのほか、パーティーやバーベキューなどの交流イベントが盛りだくさん。バイク乗り同士で楽しく過ごせる時間と場所を提案している。

 

スズキ、ジェンマ250をベースにしたトライク。ロー&ワイドなフォルムがスタイリッシュ。横転、転倒の危険が少なく、直進安定性も向上。普通自動車免許で運転できるのがポイントで、スクータータイプのトライクはAT限定免許でも運転可能だ。

トライク化にともない、サイドブレーキ、バックギア、スポーツマフラー、リヤフェンダー、テールライト&ウインカー、タイヤとホイールなどを装備。左右には独立のサスペンション機構を採用し、乗り心地はバツグンだ。

世界的に名を知られている台湾のスクーターメーカーPGOが製造したトライク、 アイミー125 ウェルバイク。ウィンカーの位置が変更され、視認性をアップしている。普通自動車免許AT限定以上の免許が必要だ。

後輪に油圧ディスクブレーキを採用。高い制動性を発揮する。トライクユニットはリジッドアクスル方式で、ディファレンシャルギアが標準装備されているので右左折も簡単だ。フットブレーキは3輪すべてのブレーキが作動。パーキングブレーキも装備されている。

倉庫には原付をメインとするスクーターの在庫が並ぶ。地元のユーザーには通勤、通学の交通手段としてバイクを使用している人が多く、需要も高い。同店ではさまざまな車種を用意。カラーバリエーションも豊富なので、好みの一台がきっと見つかるはずだ。

特設ステージでは、キャンプツーリングをテーマにオフロードモデルをディスプレイ。代表の小野さんの趣味もキャンプツーリングだそう。モトクロスも好きなので、将来ユーザーからの要望があれば、オフロードの走行イベントも企画してみたいとのこと。

店内にはさまざまなメーカー、車種がラインナップ。ビッグスクーター、大型ロードスポーツ、アドベンチャーツアラーなど、カテゴリーごとにディスプレイされているので、目の前で見比べることができる。テーブルや椅子も用意され、じっくり吟味することが可能だ。

ショールームの一角に設けられた休憩スペース。ソファーにテレビモニター、バイク系のDVDや雑誌が用意されている。コーヒー専門店のマシンもあり、本格的なカフェが楽しめるのがうれしい。全国各地のガイドブックもあるので、ツーリングプランを練るのにも便利だ。

カフェコーナーの壁には『店長のツーリングレポート』と題された小野さん手描きのレポートが張られている。ツーリング時には、曲がり角の目印となる建物まで記載されたツーリングマップを手作りすることもあるんだとか。

10受付カウンターの横には、ヘルメットやグローブなどの用品がズラリ。ほかにもライダースジャケットやピットシャツ、レインスーツやセキュリティグッズも扱っており、ライディングに必要な用品も購入することができる。

11商談、メンテナンスの相談の窓口となる受付カウンターで、接客を担当しているのは小野恵里さん。購入後のカスタムの相談なども受けつけている。壁には登録手数料や納車手数料、自賠責保険料などが明記されており、わかりやすくて安心だ。

12運転に自信がない人や初心者には運転練習用のシュミレーターを用意。マニュアルモードとオートマモードがあり、シフト操作に慣れていない人にもピッタリ! コースも市街地、抜け道、高速、山道、夜間など多彩。さまざまなシチュエーションで走行体験ができる。

13ショールームに隣接するファクトリーには、5台分の作業ピットを完備。さまざまなメーカー、車種に対応できる工具がすべてそろっている。会費無料の憧屋メンバーサービスでは、ピットと工具の無料貸し出しなどもおこなっている。

14サービスを担当している浅井利明さんは、熟練したメカニック。深い知識と高い技術力で、原付スクーターから大型ロードスポーツまで、さまざまなジャンルをカバー。ユーザーの要望に柔軟に対応してくれる。


SHOP INFORMATION

ライダーズパーク憧屋

住所/埼玉県久喜市古久喜131-1
TEL/0480-21-7760
FAX/0480-21-7768
営業/9:00-20:00
定休/ 水曜日・第3日曜日
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