レトロバイク・グラフティ第22回 YAMAHA YSR50(ヤマハ YSR50)1986年

掲載日:2019年12月20日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

レトロバイク・グラフティタイトル画像

レトロバイク・グラフティ第22回 YAMAHA YSR50(ヤマハ YSR50)1986年

フルカウルのミニレーサーレプリカついに現れる!

昔から僕にとってバイクと言えば旅(ツーリング)の相棒。正直なところメカニズムや歴史など専門的なことにはかなり疎い。そんな僕でもフルカウルのレーサーレプリカが最初に市販されたときは興奮した。見た目の内容もサーキットを走っているレーサーバイクそのまま。「おおっ、スゴイ! こんなバイクで町を走れたら、最高!」と鼻息が荒くなったことを覚えている。

レーサーレプリカモデルは250cc、400cc、500cc、750cc……とどんどん拡大。そしてついに50ccまで登場。その先駆けがヤマハのYSR50だった。

ファクトリーレーサーのTZR500をそのまま縮小コピーしたようなスタイリングは鮮烈。さらにフロントディスクブレーキ、タイヤモンド型フレーム、モノクロスサスペンション、セパレートハンドルなどなど。レーサー風ではなく、レーサーに保安部品を付けただけという感じ。50ccでここまでやるとは思わなかった。

12インチサイズの2ストロークのレーサーレプリカは初で、その後人気を博したミニバイクレースの火付け役に。1988年に剛性の高いクレードルタイプフレームに変更するなどマイナーチェンジ。さらにカラーグラフィックは標準に加えて、イラストに描いたマルボロカラー、平忠彦で有名になったテック21カラー、コーヒーで人気のUCCカラーなどの限定色も登場した。

町中を走る若者たちをレーサー気分にしてくれたYSR50。バイクは夢をみせてくれる乗り物だというが、まさにそんな1台であった。

ヤマハ YSR50 スペック
  • ■サイズ/全長 1575mm×全幅 635mm×全高 930mm ■車重/75kg ■エンジン/空冷 2ストローク単気筒 ■排気量/49cc ■最高出力 7ps/8000rpm ■最大トルク/0.59kgf・m/8500rpm ■変速機形式/リターン式・5段変速

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索