レトロバイク・グラフティ第12回 HONDA MT50(ホンダ MT50)1979年

掲載日:2019年07月19日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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レトロ・バイクグラフティ第11回 YAMAHA PASSOL S50 (ヤマハ パッソルS50)1977年

ホンダ初の50㏄2ストロークのオフロードバイク

「オフロードバイクも描いてみたいな~」と思いながら、古いバイクが掲載されている本を捲った。原付バイクを主人公に描いているが、そもそも原付最初のオフロードバイクってどのモデルなのか?と思い、ページと共に時代を遡ってみた。

ホンダ車に絞ると1976年にXE50が最初に登場する。しかしフロント16インチ、リア14インチと小径、エンジンも4ストでスタイリングもマイルド、どちらか言うとミニバイクに近い雰囲気。さらに捲ると1979年のホンダMT50が見つかった。

当時、50ccは軽量でスピードの出る2ストロークのスポーツバイクが大人気。ホンダは自信のある4ストローク車で対抗していたが、満を持してホンダ初の2ストローク50ccスポーツバイクMB50を登場させた。それと同時に生まれたのが、同型エンジンを載せた本格的オフロードバイクMT50だった。

フロントタイヤが19インチと原付としては大きいサイズ、さらにフロントサスペンション135mm、リアサスペンション120mmとかなりロングストローク。スタイルを見ただけでもダートの走破性の高さが伺える(あくまで見かけだけの話だが・笑)。

さらにゼッケンプレートを思わせるサイドカバーもオフロード車っぽい。モトクロッサーのように中央部がキュートに膨らんだエキゾーストマフラーもいけている。2ストローク、最高出力6.5馬力のブラックエンジンと相まって、MT50は下手な僕でもダートをハイスピードに駆け抜けてくれそうな、淡い妄想を抱かせてくれるバイクなのだ。

ホンダ MT50 スペック
  • ■サイズ/全長 1905mm×全幅 780mm×全高 1055mm ■車重/86kg ■エンジン/空冷 2ストローク単気筒 ■排気量/49cc ■最高出力 6.5ps/8000rpm ■最大トルク/0.58kgf・m/7500rpm ■変速機形式/リターン式・5段変速

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