用品&パーツもアツかった!第40回東京モーターサイクルショー

掲載日:2013年04月04日 フォトTOPICS    

文/藤野 由起奈  写真/河合 宏介  取材協力/東京モーターサイクルショー協会

岡田商事では、AZバッテリーのリチウムイオン式バイク用バッテリーが3月から発売されました。リチウムイオンはカメラの電池などでは主流になっていますが、バッテリーではまだ、なかなか浸透していません。重量は鉛で作られた従来品の3分の1の重さとなり、充電状態がわかるLEDインジゲーター付き。希硫酸の漏れの心配がなくなり、充電も容易となりました。

各社続々ニューリリース!
ツーリングシーズン到来

2013年3月22~24日の3日間に渡り、東京ビックサイトの西館で第40回東京モーターサイクルショーが開催されました。バイクシーズンの始まりを告げるイベントとして定着してきた本イベントですが、今年は例年より早く満開を迎えた桜の花が、イベント開催とバイクシーズンの到来にまさしく花を添えていました。開催期間中は天候にも恵まれ、来場者数は3日間で計11万158人と前年より約1万人も増えたとのこと。実際、会場では若手ライダーや女性ライダーの姿を多く見ることができ、バイクを楽しむ新たな世代の台頭が感じられました。そんなライダーたちを迎えた出展社は141社。その中にはバイク生活を豊かにしてくれる用品やパーツメーカーも数多く新製品を展示しているのです。今回はそんな用品&パーツを中心に、2013年リリースされる新商品や会場で気になった商品にスポットを当て紹介していきます。

フォトTOPICS(写真点数/47枚)

01M-Factoryではスプリングの代わりに空気を使ったサスペンションシステムBAZOOKAシリーズが一押しでした。バネレートの変更と、減衰力の調整が専用ハンドポンプで容易にできます。50ccのモンキーから125ccのスクーターに対応。

02SENAからは、FMラジオが聴けるようになったインカムSMH5-FMが登場。FMはオートスキャン機能が搭載されているので、知らない土地にツーリングに出かけても自動的に受信ができます。ジョグダイヤルでの操作なので、グローブをしたままでも快適に操作できます。

03警視庁・財団法人東京交通安全協会。現行の白バイVFRとCB1300が展示されていました。「市販のよりちょっと速いですよ」とニコッとされました。本当のところはどうなのでしょうか?屋外会場では、白バイ隊によるワンポイントレッスン!が催されていました。

04ライトハウスでは、CoolBikersのサングラスをメインに、調光レンズ、偏光レンズタイプのサングラスも販売されていました。ヘルメットの中でズレないようにインナーパッドが付けられ、テンプルも交換出来るタイプです。

05おなじみダンロップでは、SPORTMAXα-13が登場。5分割に変わり従来の7分割トレッドよりもショルダー部分のハイグリップエリアが拡大しました。レーシングタイヤに迫る性能を持ち、これからもっとアグレッシブにコーナーに進入できるかも知れません。

06やっぱり華を添えるのはコンパニオン。DOCATIのブースで美女と新車です。「HYPERMOTARD SP」乾燥重量171kg、排気量821cc。DOCATIの車両はどれも魅力的でいつかは乗ってみたいと思わせるラインアップです。

07プロトでは、ワイヤレスで離れた場所からもリアルタイムに動画・静止画を記録出来る「QBIC」がとても魅力的でした。防水機能、GPS機能も付いた優れもの。ボールベーストップ&クランプで取り付けされていました。

08同じくプロトで参考出品されていたホルダーと工具入れを改造したサイドパニア。バイクで釣りに行きたい人には、とても魅力的な商品。長い釣り竿もこれなら邪魔にならずに積載できます。

09ブース内一番の美女が華を添えるのは、「メガリ250r」。近日発売予定特別装備車です。日本国内では2011年に販売が始まり、まだまだ店舗数が少ないメガリですが、英国のブランドで「一目見てメガリと分かるバイクを作る」というコンセプトのもとに作られています。

10彼女に「オススメのツーリングスポットは?」と聞くと「地元熊谷をツーリングするのが大好きです」と答えてくれました。無限カスタマイズコンセプトモデル「GOLD WING F6B」は、まだ参考出品で発売日は未定。

11ロイヤルテクノR.A.B.O事業部では、「RB-35」という何とも目を引くバイクがありました。受注生産制作のため、完成まで2ヵ月以上時間が掛かる手の込んだもので、作業のほとんどが手作業。タンクには蒔絵が入っています。

12カスタムシートでおなじみの丸直。50ccクラス、シングルシート55cm未満の基本張り替えは3200円からという良心的なお値段。しかもWEBで表皮カットサンプルを無料で注文することができます。単色、ツートンが選べて、縫い目の相談やパイピング加工もオーダー出来ます。

13DOUBLE O Glasses GEARでは、眼鏡を使っているライダーが快適にバイクライフを楽しめるように、工夫を凝らした商品を販売しているライダー専門のアイウェアショップです。店舗は京都にあり、関東からではなかなか行けないですが、そんなお店でいいものを見つけられるのもモーターサイクルショーならではです。

14ファニーズカスタムサービスから、映画MADMAXファンに朗報。カウルキットを取り付ければ、あなたのAPEがJim Gooseの愛車に大変身! 実車の世界観を忠実に伝えながら、ちょっとコミカルでカッコよく仕上がっています。Toecutterバージョンもあります。アニメのバイクがそのまま公道で走るような「プロトモスピーダ」もお目見えしていました。

15K STAR CO.,LTDのブースでは、フランスアクセサリーメーカー「BCD」のヤマハ BW’s125用ヘッドライトカウルが新発売。中央に一眼のライトが配置され、カーボン調で作られています。シンプルながらユニークなスタイルが特徴です。

16輸入バイク車両、パーツ販売のアルカディアインタートレード。主に125ccクラスの輸入車両とパーツを中心に販売しています。今回メインで展示してあったのはズーマーX用 YOKO ALLOYホイール、NOI WATDAN製カスタムシート。

17OGKのKabutoから、風洞実験によりデザインされたエアロブレードシリーズに、精密成形のカーボン繊維を使った「エアロブレード3R アバンツァーテ」が数量限定で新登場しました。実際に持ってみると、フルフェイスとは思えない軽さに驚きました。

18SHOEIからは、ツーリングフルフェイスの「GT-Air」が新登場。グローブをしたままでも開閉がしやすい大型ベンチレーション、開閉式のインナーサンバイザー(いわゆるサングラス)、曇りを抑えるピンロックを標準装備して、安全で快適なツーリングを応援してくれます。

19アドベンチャー野郎御用達のツラーテックから、BMW R1200GS専用のパーツが日本上陸。ハードなライディングをサポートするプロテクター類や、ロングツーリングをサポートするアクセサリーなど、ヘビーデュ―ティな製品がいっぱいでした。

20ネクサスで特に目を引いたのがKIDDI MOTOのバランストレーニングバイク。子供用とあなどっていたら、車種だけで6種類、スクランブラーやチョッパー仕様もありました。スリックタイヤ、ブロックタイヤ、インナーチューブなどの部品交換もできます。

21コミネで、女性用胸部プロテクターを見つけました。胸のみのプロテクターで簡単に装着できるようになっています。コミネ製ジャケットにオプション装着できるインナー型も新登場です。プラスチックシェルとフォームパッドには通気口がたくさんあり、これからの季節でも快適に使用できるようになっています。

22同じくコミネで、夏に最適な通気性抜群のスポーツライディングシューズ(左)と2013年6月入荷予定のゴアテックス製ライディングブーツ。ゴアテックス製はグリップ力の高いビブラム製ソールを採用、なおかつ歩きやすさにも重視。サイドジッパー付きで使いやすそうな一品です。

23岡田商事では、定番商品のOPTIMATE4が大きく取り上げられていました。今回何が変わったの?というとUEB充電、オルタネーター充電チェック機能、バッテリーの電圧状態が一目でわかる、そしていざという時のLEDライトが付きました。USB充電はもう必需になりつつありますね。

24同じく岡田商事からは、ベンチレーションや内装の脱着など、フルフェイスの基本性能を持っている「CEPTOO(セプトゥー)」のJOKER(ジョーカー)が初お目見え。クールでバリエーション豊富なグラフィックながら、オリジナルヘルメットなので、入手しやすい価格になっています。

25デイトナから販売されるGIVIのハードケースに、バリエーションがひとつ増えました。容量27リットルなのでヘルメット1個が入り、スクーターに装着してデイリーユースに便利です。また、ヨーロッパで人気の防寒用レッグカバー「トゥカーノウルバーノ」の取り扱いも始まりました。

26サンバイザーを装備したフルフェイス/X-702(上段)、ツーリングに適したフリップアップヘルメット/N104(下段)など、イタリア製「Nolan」のヘルメットは、デイトナからリリースされます。

27日本人の体型に合わせて、ショートブレーキペダルがキジマから発売されました。ハーレーの機種ごとに設計されていて、扱いやすく違和感のないデザインです。小柄な人でも無理なく届くので、そのゆとりが安全と楽しさになりそうです。

28水槽の中にあるのはiPhone5。キジマからリリースされる「LIFEPROOF」は、防塵・防水(保護等級クラス最高のIP68)、そのうえ耐衝撃は軍用規格MIL-STD-810F-516をクリアしています。突然の雨どころか、水深2メートルまで潜水可能です。

29会長・北野たけしさん、そして社長・所ジョージさんというお2人が「スネークモータース」というブランドを立ち上げました。そこからリリースされた3機種は、細部までこだわった、遊び心あふれる個性的なフォルム。排気量は50ccと125ccがあり、公道走行可能です。

30SYGNHOUSEでは、B+COMSB4Xが新発売。今までよりも操作性、飛距離、耐久性が上がり、グループ通話でも、4人までなら別売のB+COM Stationを使用しなくても、ブリッジ接続方式で通話できるようになりました。B+COM Stationを使用すれば最大6人まで通話ができ、また同じ音楽を聞きながらツーリングを楽しめるようになりました。

31同じくSIGNHOUSEのPOWERSYSTEM。用途に合わせてコネクターが選べ、シガーソケットも不要で3デバイスに同時に電気供給ができます。もちろんモバイルもチャージできます。2Aの電流なので、極端な例だとiPadを3台同時に充電ができるので、旅先でモバイルの電池切れなどの不安が解消されます。

32アライヘルメットのフルフェイスの中で、ロングセラーのラパイドシリーズから、「RAPIDE-IR」が新登場。一切の無駄を削り落とし、ほほを引き締めたスパルタンなフォルムが印象的です。

33ヤマハの「シグナス X SR」がモデルチェンジしました。シャープなエッジラインにより、都会派スポーティという言葉が似合う、上質な125ccスクーターにモデルチェンジしました。

34ツーリングセローとも異なるオプションパーツが装着されたセロー250。一番の注目は、乗り心地とハンドリングが向上する、世界初の二輪車用車体制御ダンパー「ヤマハパワービーム(参考出品)」です。エンジン左脇に見える、赤いステッカーの貼られたパーツがそれです。

35アールエスタイチからは、アウトドアシーンを思わせる「WRパーカー」をリリース。カジュアルに見えて防滴性があり、背中と肩・ひじにプロテクターが入っています。

36JAFのロードサービスは、バッテリー上がりや事故の搬送など、バイクもクルマと同じサービスが受けられます。食事やフェリー、レンタカーの割引も魅力です。

37モトグッチから、V7シリーズの750ccエンジンを積んだ「V7 RACER(参考出品)」が発表されました。メッキタンクとシングルシート、そして、挑戦的な赤色が魅力的です。

38KTMの電動スクーター「E-SPEED(参考出品)」が、世界で初めて公開されました。2010年に発表された電動のFREERIDEはオフロードバイクでしたが、今回はデイリーユースを想定したスクーターです。

39白バイのレプリカを得意とするギャングパーツから、VFR800とCB1300のカスタムパーツが展示されていました。

40弊社バイクブロスももちろん出展しています。発行雑誌に加えて、今年はオリジナルヘルメット『BH-0001』の展示・試着をさせていただきました!

41バイクブロスのブース内にツーリング雑誌の老舗『アウトライダー』がリリースする旅具屋のオリジナル商品も展示・販売していました。ネット販売している商品を、実物を手にできる数少ないチャンスです。

42D.I.D.から、鏡面加工のアルミリムが新発売されました。車両の個性に合わせ、写真のCRF250Lには赤色、そしてWR250Rには青色が用意されています。

43MOTORIZE×56designのブースでは、EDWINと共同開発のライダージーンズ2013年モデルが登場。56designはレーサーである中野真矢さんが立ち上げたブランドで、ライディングウェアだけでなく小物やデイリーウェアも取扱っています。

44ブレーキパッドのベスラから、ストリートとスポーツライディングの両方に適したZDシリーズに、新機種が加わりました。その他、絶版車や輸入車のパッドもラインナップされていました。

45石川県観光連盟のブースでは、「能登の里山里海」をはじめとした豊かな自然と、地産品を紹介していました。今年3月31日正午から能登有料道路は全線無料化され、「のと里山海道」となり、ツーリングが一層便利に楽しくなります。

46「ウエルカムライダーズおがの」では、オリジナルグッズや名産品の販売がされていました。「オートバイによる町おこし」として小鹿野市街地の中心部に、手荷物ロッカー付きの大きなバイク専用駐車場を作り、ライダーが快適に観光を楽しめるように整備されています。

47福島県観光物産交流協会(RISE福島)のブースでは、NHK大河ドラマ「八重の桜」をイメージした皆さんが迎えてくれました。福島へのツーリングでは、食べて・遊んで・泊まって、ライダー限定のお得なプランがあります。検索キーワードは「福島ライダー」です。

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