愛車撮影術

ピンボケと手ぶれを知る

掲載日:2007年03月10日 愛車撮影術    

詳細情報ワンランク上の撮影には
ピンボケ&手ブレ対策がキモ!

第1回は「ピンボケ」。

誰にでも一度はある失敗ですね。まず、これをなくすことからはじめましょう。そもそもピンボケは撮影対象にピントが合わず、背景に合ってしまう時に起こることが多いのです。ですから、ピンボケを無くすためには、デジタルカメラ特有のピント合わせをマスターする必要があるというワケです。

 

最近のデジタルカメラのほとんどは「オートフォーカス(※)」という機能が付いています。このオートフォーカスは、自動的にピントを合わせてくれる便利な機能ですが、使うにはちょっとしたコツがあるんです。と、そのコツをご紹介する前にオートフォーカスの特徴についてご説明しましょう。一部の高機能カメラを除いて、オートフォーカスは画面の中央にピントを合わせるようにできています。なので撮影するときには被写体(撮りたい人やモノ)を真ん中に配置する必要があるんです。ご存知でしたか? これって意外に多くの方が知らないんですよ。オートフォーカスは真ん中にピントがあってしまう。これはぜひ、覚えておいていただきたいですね。

オートフォーカスって?

AF(Auto Focus)とも呼ばれます。カメラが自動的にピントを合わせてくれる機能だ。多くのカメラが機能と比例して自動でピント合わせる速度が上がるため、機動力のある写真が撮影しやすくなります。ただし、AFであれば自動であるがゆえに意図しないところにピントがあってしまうこともあります(例えば被写体ではなく、背景に合ってしまうなど)。そのため、プロのカメラマンはオートフォーカスを使わずに瞬時に手動でピントを合わす方も多いですね。

詳細情報デジカメ特有の
ピント合わせをマスター

オートフォーカスのピント合わせは、シャッターを半分だけ押すことで行います。これも知ってるようで、知らない方が多い機能ですね。フィルムやインスタントカメラだと、いわゆるこの「半押し」がなかったためでしょうね。多くの方が半押しなしに、シャッターを切ってらっしゃいます。

 

これだとピントが合っているかの確認なしに撮影していることに。思っていたものと違う…というのも、至極当然なわけです。デジタルカメラの基本は、シャッターを半押ししてピントを確認。これを覚えておきましょう。ただ、オートフォーカスは画面の真ん中にピントをあわせていることもお忘れなく。モニターの真ん中にきちんと被写体があるのかをしっかり確認しましょう。

 

真ん中に被写体がある場合の撮影方法はOKですかね。では被写体が、真ん中にはない状況ではどうしましょう(人が2人並んでいるような状態)。この場合、まずどちらか1人にピントを合わせてください。ピントが合ったことを確認すれば、その状態(半押し状態)のまま真ん中にカメラを動かします。こうすればキレイに撮影できまるんですよ。

手ブレの原因は
撮影姿勢にあります

さて、ピンボケと同じくらい問題なのが「手ブレ」。これは、ほとんどのデジタルカメラが、モニターを見ながら撮影できてしまうことが原因の一つといえます。ファインダーのあるカメラと違って、片手でも撮影できてしまいますからね。片手だと、どうしても不安定になってしまうことは言うまでもありません。最近は「手ブレ防止」が当たり前ですが、それでもブレることはあります。撮影時には脇を締めてカメラをしっかり固定することを忘れずにしたいものです。近くに壁などがあれば、肩を当てて体全体を固定したり、中腰ではなく片膝をつけて座ることで安定させたりするのも得策。せっかくピントが合っていたのに、手ブレで台無し…じゃあ笑えませんからね。

浪折 明良
講師
浪折 明良

カメラマン。続々と登場するカメラの新機種に財布の中身がついていかない750ライダーでもある。現在の愛車は10年もののGSF750。油冷エンジン最高! といいつつも、新型水冷エンジンが気になる今日この頃…

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