2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

掲載日:2017年10月18日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。スタートそのものではやや出遅れながらも、イン側をコンパクトにクリアしたカワサキトップチームの小方誠選手(#10)が、オープニングラップをトップでクリアしました。

IA-1は山本鯨選手が小方誠選手との点差をキープ
IA-2は渡辺祐介選手がランキングトップに浮上

2017年の全日本モトクロス選手権第8戦関東大会が、10月7日(土)~8日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。

荒川と入間川に挟まれた河川敷に位置するこのコースは、アップダウンがほとんどない土地に、バリエーション豊かなジャンプやリズムセクションを配し、タイトターンを中心としたコーナーでつないだ、スーパークロス風のレイアウトを特徴としています。今季は春の第2戦でも舞台となり、コースレイアウトはそのときからほぼ踏襲されていました。

各クラス予選が行われた土曜日の午前中まで雨が降り、今大会はマディコンディションでスタートしましたが、土曜日午後から天候が回復すると、徐々に路面状況が改善。決勝が実施された日曜日は、土が適度に水分を含んだベストコンディションとなりました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1の決勝は、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)が、ランキング2番手となっているカワサキトップチームの小方誠選手(#10)を11点リードするポイントリーダーとして今大会を迎えました。そしてヒート1では小方選手が優勝して山本選手が2位、ヒート2は山本選手が勝利を収めて小方選手が2位となったことから、両者は11点差のまま最終戦に臨むことになりました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ヒート1で小川孝平選手(#912)、ヒート2で渡辺祐介選手(#31)が勝利。ランキングトップで今大会を迎えた古賀太基選手(#922)は4位と2位で、渡辺選手が2点差でランキングトップに立ちました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは、竹内優菜選手(#2)が今季2勝目を挙げ、タイトル争いを有利な状況に持ち込みました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

01IA-1の決勝ヒート1で、序盤から中盤にかけてリードを築いて勝利を挙げた、カワサキトップチームの小方誠選手。ヒート2はトップの山本鯨選手(#400)を僅差で追うも2位となり、11点差のランク2番手は変わらず。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

02IA-1のランキングトップとして今大会に挑んだ、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手。決勝ヒート1は、2番手浮上に時間を要して小方誠選手(#10)を逃がして2位も、ヒート2は完璧なレースコントロールで優勝!

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

03ヤマハファクトリーチームからIA-1に参戦する平田優選手。決勝ヒート1は、僅差で迫る星野優位選手(#166)を抑えて3位でフィニッシュ。しかしヒート2は、1周目13番手と出遅れ、不本意な9位でのゴールとなりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

04カワサキトップチームの新井宏彰選手は、IA-1決勝ヒート1を5位でフィニッシュ。迎えた午後のヒート2では、トップの2台には逃げられてしまったものの、単独走行を続けて3位でゴールして、表彰台に立ちました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

05IA-1の決勝レースで両ヒート4位に入ったのは、KTMを駆る星野優位選手。埼玉県が地元で、ここはホームコース。昨年春の大会では、KTMを全日本最高峰クラス初表彰台に導きましたが、今回は一歩届きませんでした。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

06IA-1に参戦するホンダファクトリーチームの成田亮選手は、前戦の予選に加えてレースウィークの火曜日にも転倒して、カラダにダメージを負った状態。それでもヒート1の序盤は、山本鯨選手(#400)を抑えて2番手を走りました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

07IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、レース序盤から中盤にリードを拡大して優勝した小方誠選手(#10)。同左が2番手浮上に時間を要して2位となった山本鯨選手(#400)。同右が3位の平田優選手(#99)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季7勝目を挙げてポイントランキングでは11点のリードを守った山本鯨選手(#400)。同左が2位となった小方誠選手(#10)。同右が3位の新井宏彰選手(#331)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

09IA-2の決勝ヒート1で優勝したのは、ホンダのマシンを駆る小川孝平選手。レース中盤に古賀太基選手(#922)をパスして、リードを拡大しました。小川選手はヒート2でも3位に入り、再び表彰台に登壇!

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

10IA-2の決勝ヒート1では、レース終盤に2番手の古賀太基選手(#922)に岡野聖選手(#30)と渡辺祐介選手(#30)が追いつき、三つ巴のバトルに。これを岡野選手が制し、古賀選手は転倒して4位になりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

11IA-2の決勝ヒート1で2位に入賞した、ヤマハのマシンに乗る岡野聖選手。終盤のバトルを制して、最後はわずかにリードを奪ってゴールしました。岡野選手は、ヒート2では中盤に一時順位を下げて4位でした。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

12IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が今季4勝目を挙げた小川孝平選手(#912)。同左が、終盤の激戦を制して2位となった岡野聖選手(#30)。同右が、3位となったヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手(#31)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

13IA-2決勝ヒート2で勝利を収めた、ヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手。序盤からリードを拡大して、トップチェッカーを受けました。この優勝により、渡辺選手は2点差のランキングトップに浮上しました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

14IA-2に参戦する古賀太基選手(#922)。ヒート1では序盤にトップを走行しながら、ペースが上がらず2番手に後退し、最後は渡辺祐介選手(#31)と接触転倒して4位。ヒート2は、中盤に順位を上げて2位となりました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季6度目の優勝でポイントリーダーとなった渡辺祐介選手(#31)。同左がランキング2番手に後退した2位の古賀太基選手(#922)。同右が3位の小川孝平選手(#912)です。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

16レディースクラスでは、2番手の久保まな選手(#5)と6点差のランキングトップで今大会に臨んだ竹内優菜選手(#2)が、エンストのミスで一時は本田七海選手(#6)の接近を許しながらも、逃げ切って今季2勝目を挙げました。

2017年 全日本モトクロス選手権 第8戦関東大会

17レディースクラスの表彰台。写真中央が今季2勝目を挙げた竹内優菜選手(#2)。同左が2位の本田七海選手(#6)。同右が3位となった畑尾樹璃選手(#3)です。久保まな選手(#5)は8位に終わり、竹内選手のリードは18点に!

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