全日本モトクロス選手権 第3戦中国大会

掲載日:2016年05月27日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1では、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)が、カワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)と並んでスタート直後の1コーナーをクリア。すぐに成田選手がトップへ!

最高峰クラスでは平田優選手が今季初優勝!
能塚智寛選手と中野洋子選手は連勝継続!

全日本モトクロス選手権の16年第3戦中国大会が、5月14日(土)~15日(日)に広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で開催されました。

コースは、世羅高原の山中に設けられていて、自然のアップダウンを活用したダイナミックなレイアウトを特徴としています。路面はハード。ストレートが長い区間も多めで、ハイスピードなバトルが展開されます。

天候は、各クラスの予選が実施された土曜日は晴れで、最高気温は25度を超え、初夏を思わせる陽気。決勝が開催された日曜日は、前日と比べて雲が多めでしたが、同じく晴天に恵まれ、23度の最高気温と爽やかな風により、絶好の観戦日和となりました。

このなか、排気量450ccの4ストマシンがおもに走る全日本最高峰クラスのIA-1では、開幕戦と第2戦を全勝で飾ったホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)が、決勝ヒート1で優勝。勢いに乗る成田選手は、ヒート2でも序盤からトップを走りましたが、このレースでは徐々に後退して、ヤマハファクトリーチームの平田優選手(#99)が今季初優勝を飾りました。

また、排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、こちらもホンダファクトリーチームの能塚智寛選手(#28)が開幕から4ヒート連続優勝を達成して今大会に臨むと、今大会でも連勝記録を伸ばしました。

さらに、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでも、開幕2連勝中だった中野洋子選手(#3)が優勝を挙げ、ここまで3連勝となりました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝ヒート1で優勝した、ホンダファクトリーチームの成田亮選手。これで、開幕から5ヒート連続優勝を達成。レース後半に一時は平田優選手(#99)に迫られましたが、最後は振り切りました。

02IA-1の決勝ヒート1で2位となった、ヤマハファクトリーチームの平田優選手。昨年は、ケガで全戦欠場。今季は、開幕戦ヒート2と第2戦ヒート2で2位表彰台に登壇。これで今季3度目の2位です。

03今季はヤマハのファクトリーチームに移籍して、IA-1に参戦する三原拓也選手。今大会では、決勝ヒート1で3位に入賞。ヒート2では、チームメイトの平田優選手(#99)に次ぐ、自己最高位タイの2位に!

04IA-1の決勝では、両ヒートでカワサキの新井宏彰選手(#331)とスズキの熱田孝高選手(#2)が接戦を展開。ヒート1は熱田選手が4位で新井選手が5位、ヒート2は新井選手が4位で熱田選手が5位でした。

05IA-1決勝ヒート2で今季初優勝を挙げた、ヤマハファクトリーチームの平田優選手。レース序盤に、チームメイトの三原拓也選手(#6)をパスすると、最後まで数秒差で追いすがる三原選手に競り勝ちました。

06IA-1決勝ヒート2で3位に入賞した、スズキファクトリーチームから参戦するディフェンディングチャンピオンの小島庸平選手。ヒート1はスタート直後のクラッシュで7位。今季はやや苦戦が続いています。

07IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が好スタートから勝利を収めた成田亮選手(#982)、同左が開幕戦と第2戦に続いて再び悔しい2位となった平田優選手(#99)、同右が3位の三原拓也選手(#6)です。

08こちらはIA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が待望の今季初優勝を挙げた平田優選手(#99)、同左が2位となった三原拓也選手(#6)、同右が新井宏彰選手(#331)に競り勝って3位となった小島庸平選手(#6)です。

09IA-2では、ホンダへの移籍とファクトリーチーム入りを果たした能塚智寛選手が、両ヒートで序盤にライバルたちとのバトルを制してトップに立ち、そのまま優勝。これで開幕から6ヒート連続優勝中!

10IA-2の決勝ヒート1で2位に入賞した、スズキファクトリーチームの竹中純矢選手。しかし決勝ヒート2では、トップまで僅差の3番手を走行中だったレース序盤にクラッシュし、ノーポイントに終わりました。

11ヤマハの若手育成チームに在籍するIA-2の渡辺祐介選手。ヒート1では、3台による激しいバトルを制して3位。ヒート2では、序盤に転倒を喫して10番手まで後退しながら、追い上げて再び3位に!

12ヤマハのプライベーターとしてIA-2に参戦する岡野聖選手。決勝ヒート1では、3番手争いの最中にマシントラブルが発生してノーポイント。しかしヒート2では、接戦を制して2位に入賞しました。

13昨年、IAルーキーながら鋭い速さで注目を集めた、IA-2の古賀太基選手(#122)は、今季もホンダ系のチームから参戦。決勝では両ヒートで上位を走りながら順位を落とし、ヒート1が5位、ヒート2が4位でした。

14IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央がスタート直後からトップを走り続けた能塚智寛選手(#28)、同左が終盤に能塚選手に接近するも2位の竹中純矢選手(#29)、同右が3位の渡辺祐介選手(#32)です。

15IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が独走で開幕6連勝を達成した能塚智寛選手(#28)、同左が2位に入賞した岡野聖選手(#31)、同右が転倒後に追い上げて再び3位となった渡辺祐介選手(#32)です。

16レディースクラスでは、開幕戦と第2戦で勝利を収めた中野洋子選手が、スタート直後からトップを快走。終盤に畑尾樹璃選手(#14)や竹内優菜選手(#2)、安原さや選手(#1)に迫られるも、逃げ切りました。

17レディースクラスの表彰台。写真中央が開幕3連勝を達成した中野洋子選手(#3)、同左がこれで開幕から3戦連続2位の畑尾樹璃選手(#14)、同右が3位で今季初表彰台に登壇した竹内優菜選手(#2)です。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索