全日本モトクロス選手権 第1戦九州大会

掲載日:2016年04月15日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ  レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1は、カワサキワークスの新井宏彰選手(#331)が好スタート。IAルーキーの長門健一選手(#01)がこれに続くも後退。その後、ホンダワークスの成田亮選手(#982)がトップに!

全日本モトクロス選手権の季節が到来!
開幕戦の最高峰クラスは、今年も成田亮選手が制覇!

2016年の全日本モトクロス選手権がスタート。第1戦九州大会が、4月2日(土)~3日(日)に熊本県のHSR九州で開催されました。今季は、一昨年までと同じく全9戦のシリーズに。昨年よりも1戦減りましたが、使用される会場数は7ヵ所と同数で、神戸空港に隣接した特設コースでの大会も、昨年に引き続き予定されています。

開幕の舞台は、過去4年間と同じ。このコースは、ホンダの熊本製作所に併設されていて、一昨年には世界選手権を開催できるほどのコース幅が与えられるなどの完全リニューアルが施されています。さらに今大会の前には、大量の山砂を運び入れながら入念なメンテナンスが実施されました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンがおもに走るIA-1。今季は、ライダーのチーム移籍やマシンメーカーチェンジが非常に多く、勢力図が大きく変わるかどうかにも注目が集まっています。ファクトリーチーム勢では、ホンダが成田亮選手(#982)の1台体制、ヤマハがケガから復帰した平田優選手(#99)と三原拓也選手(#6)、昨年度ランキングのワン・ツーを獲得したスズキはこれまで同様の小島庸平選手(#1)と熱田孝高選手(#2)のコンビ、カワサキが新井宏彰選手(#331)と04年以来となるチーム復帰を果たした田中教世選手(#8)のコンビとなります。今大会では、両ヒートを成田選手が制し、これで5年連続の開幕戦両ヒート優勝となりました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、能塚智寛選手(#28)がマシンをカワサキからホンダにスイッチして、ファクトリーチーム入りも果たしたのが大きな話題。今大会では、その能塚選手が両ヒート優勝で実力をアピールしました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、13年以来のチャンピオンを狙う中野洋子選手(#3)が勝利しました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01IA-1の決勝レースは、両ヒートをホンダファクトリーチームの成田亮選手が制しました。これにより成田選手は、このHSR九州を舞台とした開幕戦で5年連続の両ヒート制覇という偉業を達成!

02昨年度のIA-1チャンピオンに輝いた小島庸平選手。決勝ヒート1では、新井宏彰選手(#331)を1周目にパスして、最後まで粘って2位。ヒート2は、レース中盤に転倒して6位に終わりました。

03IA-1クラスの新井宏彰選手は、好スタートを決めた決勝ヒート1では、最後まで小島庸平選手(#1)を僅差で追って3位。ヒート2でも、熱田孝高選手(#2)に迫るも抜けず、こちらは4位でした。

04IA-1決勝ヒート1では、いずれも今季は操るマシンのメーカーが代わった三原拓也選手(#6)と小方誠選手(#4)が、僅差の4番手争いを展開。これを制した三原選手が4位となりました。

05IA-1クラスの小方誠選手は、昨年まで在籍したホンダファクトリーチームを離れ、今季はサテライトチームでカワサキのファクトリーマシンを走らせます。ヒート1は5位、ヒート2は転倒リタイアでした。

06昨年は、ケガの影響によりシーズンを丸ごと欠場したヤマハファクトリーチームの平田優選手が、ついに全日本レースに復帰。ヒート1は出遅れて6位でしたが、ヒート2では2位表彰台に登壇!

07今年もスズキファクトリーチームから出場するIA-1クラスの熱田孝高選手。決勝ヒート1は、1周目に他車と接触転倒して11位でしたが、ヒート2ではしぶとい走りで3位に入賞しました。

08IA-1決勝ヒート2で、激しい3番手争いを繰り広げた熱田孝高選手(#2)と新井宏彰選手(#331)。終盤には、テール・トゥ・ノーズからサイド・バイ・サイドになるも、熱田選手が逃げ切りました。

09これまでのカワサキファクトリーチームから、今季はヤマハファクトリーチームに移籍した、IA-1クラスの三原拓也選手。決勝レースは、ヒート1では4位、ヒート2では5位に入賞しました。

10IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が今季最初のレースを独走で制した成田亮選手(#982)、同左が2位となった昨年度王者の小島庸平選手(#1)、同右が3位の新井宏彰選手(#331)です。

11IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が5年連続の開幕戦両ヒートウィナーとなった成田亮選手(#982)、同左がケガからの復帰大会で2位の平田優選手(#6)、同右が3位の熱田孝高選手(#2)です。

12IA-2では、これまでカワサキのマシンに乗っていた能塚智寛選手が、今季はホンダファクトリーチーム入り。プレッシャーがかかるデビュー大会で両ヒート優勝を飾り、地元ファンの声援に応えました。

13IA-2の岡野聖選手は、今年もヤマハのプライベーターチームから参戦。決勝レースでは、ヒート1が2位、ヒート2が3位の好成績を収めて、そのスピードが健在であることをアピールしました。

14IA-2の田中雅己選手は、今季もプライベーターとしてホンダのマシンを操ります。この開幕戦では、ヒート1が3位、ヒート2が2位と両ヒートを表彰台圏内でまとめ、幸先のよいスタートを切りました。

15IA-2の表彰台は、2位と3位が入れ替わりましたが、同じメンバーが独占。写真はヒート1で、写真中央が優勝の能塚智寛選手(#28)、同左が2位の岡野聖選手(#31)、同右が3位の田中雅己選手(#113)です。

16レディースクラスは、20歳を機に日本国籍を取得して姓の変更を受けた、13年チャンピオンの中野洋子選手が、オープニングラップでトップに立つと、そのまま独走で勝利を収めました。

17レディースクラスは、写真右の中野洋子選手(#3)が優勝。地元出身で、今季はIBオープンクラスのレースにもエントリーする畑尾樹璃選手(#14)が、レース後半にリードを広げて2位でした。

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