全日本スーパーモト選手権 第8戦

掲載日:2015年11月18日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN  レーシングリザルト

S1プロクラス決勝ヒート1のスタートシーン。土砂降りの雨の中でホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの森田一輝選手(#2)。しかしその後、五十住洋佑選手(#14)と新井誠選手(#5)の先行を許しました。

今季最終戦は激しいレインコンディション
S1オープンクラス王者は逆転で古川和由選手に!

今季最終戦となる全日本スーパーモト選手権第8戦が、2015年11月8日(日)に千葉県の茂原ツインサーキットで開催されました。

このシリーズは、排気量290~450ccの4ストロークマシンが参戦するトップカテゴリーのS1プロ、アンリミテッド(排気量460cc以上の4スト)とS1(290~450ccの4ストと175~250ccの2スト)が混走するS1オープン、排気量175~250ccの4ストと100~125ccの2ストで競われるS2の3クラスで構成され、S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

舞台となった茂原ツインサーキットは、その名のとおりふたつのオンロードコースから成る施設。今大会では、昨年までと同じく全長1170mのロングコースを舞台に、1コーナーアウト側から2コーナーにかけて短めのダートセクションをプラスした、特設レイアウトが採用されました。天候は雨で、路面はウェットコンディション。時おり雨は激しさを増し、厳しいレースとなりました。

このなかS1プロクラスでは、両ヒートで森田一輝選手(#2)が圧倒的な速さを披露して勝利しました。S1オープンクラスでは、第5戦以来となるスポット参戦の佐藤友之選手(#62)が優勝。2位に入った古川和由選手(#18)が、逆転チャンピオンに輝きました。またS2クラスでは、前戦ですでにシリーズタイトル獲得を決めている中木亮輔選手(#2)が、独走で勝利を収めました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝ヒート1で勝利した森田一輝選手。2周目に新井誠選手(#5)、3周目に五十住洋佑選手(#14)をパスしてトップ浮上。レースが中盤に入るところで五十住選手が転倒したことから、その後は独走となりました。

02S1プロクラス決勝ヒート1で2位となった坂牧隆夫選手。前を走っていた新井誠選手(#5)と五十住洋佑選手(#14)が序盤に、佐合潔選手(#1)が後半に転倒で順位を下げた一方で、着実な走りを続けて最高峰クラス初表彰台に!

03S1プロクラスの決勝ヒート1で、3位に入賞した五十住洋佑選手。予選2位から決勝に臨み、オープニングラップにはトップを走行。しかし森田一輝選手(#2)に抜かれると、5周目に転倒して順位を下げました。

04S1プロクラス決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季6勝目を挙げた森田一輝選手(#2)。同左が、2位に入賞して最高峰クラス初表彰台登壇の坂牧隆夫選手(#20)。同右が、3位となった五十住洋佑選手(#14)です。

05この日の最終レースとなったS1プロクラス決勝ヒート2は、かなり暗い中でのレースとなりました。このレースで3位に入賞したのが、スポット参戦の浦本修充選手。全日本ロードレース最高峰クラスを走るライダーです。

06S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、チャンピオンの佐合潔選手(#1)に並ぶ今季7勝目を挙げた森田一輝選手(#2)。同左が2位入賞の五十住洋佑選手(#14)。同右が、スポット参戦した浦本修充選手(#94)です。

07S1プロクラスの濱原颯道選手は、3番手の森田一輝選手(#2)と19ポイント差のランキング2番手でこの最終戦を迎えました。しかしヒート1を5位、ヒート2を6位で終え、有効ポイントで逆転を許して年間3位でした。

08前戦で、S1プロクラスのシリーズタイトル防衛を決めていた佐合潔選手。今大会は、浦本修充選手(#94)のスポット参戦に尽力。自身のほうは、ヒート1では2度の転倒で8位、ヒート2は4位という結果でした。

09S1オープンクラスでは、2度の赤旗中断により、当初の12周から2度目は10周、3度目は8周に短縮されてレースが仕切り直されました。写真は3度目のスタート―シーン。ポールポジションの佐藤友之選手(#62)が好スタート!

10S1オープンクラスの決勝で勝利を収めた佐藤友之選手。第5戦以来となる今季2度目のスポット参戦。最初の赤旗再スタート時には古川和由選手(#18)の先行を許しましたが、3度目のスタートはしっかり決め、そのまま逃げ切りました。

11S1オープンクラスの決勝で、2位に入賞した古川和由選手。最初のレースでは、2番手走行中に転倒。しかし直後に赤旗仕切り直しとなったことから救われ、2度目のレースはトップを走行。3度目のレースは無難に走り切りました。

12S1オープンクラスの決勝レースで、3位入賞を果たした中島俊介選手。レース終盤まで、2番手を走る古川和由選手(#18)を僅差でマーク。最後に引き離されてしまいましたが、第6戦以来今季2度目の表彰台圏内フィニッシュ!

13S1オープンクラスの表彰台。写真中央がスポット参戦で勝利した佐藤友之選手(#62)。同左が、2位入賞で逆転チャンピオンに輝いた古川和由選手(#18)。同右が、粘りの走りで3位に入賞した中島俊介選手(#10)です。

14S2クラスの決勝で勝利を収めた、今季シリーズチャンピオンの中木亮輔選手。タイムアタックの予選、レース形式の予選、そして決勝と、すべてをトップで制し、雨の中でチャンピオンにふさわしい走りを披露しました。

15S2クラスの決勝レースで、2位に入賞した原島剛選手。決勝レースでは、中木亮輔選手(#2)の完全独走を許してしまいましたが、自身も後続を大きく引き離して独走。全日本参戦初年度で、ランキング2位に輝きました。

16S2クラスの決勝レースで、追いすがる井深泰治選手(#43)と岡田駿介選手(#36)に競り勝ち3位となった大西健太郎選手。今季も、これまでと同じく数戦にスポット参戦。シーズン開幕戦では、勝利を収めています。

17S2クラスの表彰台。写真中央が、圧倒的な速さを披露して今季3勝目を挙げた中木亮輔選手(#35)。同左が、2位入賞でシリーズランキング2位となった原島剛選手(#37)。同右が、3位となった大西健太郎選手(#9)です。

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