全日本スーパーモト選手権 第7戦

掲載日:2015年10月21日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN レーシングリザルト

S1プロクラス決勝ヒート1のスタートシーン。全日本選手権では初採用となる、モトクロスのゲートを用いた横一列のスタート方式から、モトクロスの全日本チャンプだった佐合潔選手(#1)が好スタートを決めました。

ロングダートと横一列スタートを導入
S1プロとS2ではチャンピオンが決定!

全日本スーパーモト選手権第7戦が、2015年10月11日(日)に奈良県の名阪スポーツランドで開催されました。

このシリーズは日曜日のみの1デイ開催で、年間8戦の設定。大会は、排気量290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシンが参戦するトップカテゴリーのS1プロ、アンリミテッド(排気量460cc以上の4スト)とS1(290~450ccの4ストと175~250ccの2スト)が混走するS1オープン、排気量175~250ccの4ストと100~125ccの2ストで競われるS2の、3クラスで構成され、S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

舞台となった名阪スポーツランドは、複数のオンロードコースと、全日本選手権が開かれるモトクロスコースがある施設。今大会では、昨年も使用されたABコースと呼ばれるカートコースと、モトクロスコースのスタートエリア付近をつないだ、かなりダートが長い特設レイアウトが採用されました。さらに、レースのスタートにはモトクロスのゲートを用いて、ダートから横一列で1コーナーを目指す方式とされました。天候は曇りで、最高気温は20度。早朝こそウェット路面でしたが、走行がはじまるのと同時に乾き、ドライコンディションでの大会となりました。

S1プロクラスでは、両ヒートで佐合潔選手(#1)と森田一輝選手(#2)の接近戦が繰り広げられ、ヒート1を佐合選手、ヒート2を森田選手が制しました。また、S1オープンクラスではスポット参戦の保井裕行選手(#58)、S2クラスでは小谷咲斗選手(#35)が優勝しました。今大会の結果、S1プロクラスの佐合選手、S2クラスの中木亮輔選手(#2)が、シリーズタイトル獲得を決めました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝ヒート1で勝利した佐合潔選手。このクラスは、1日1セットのタイヤで走るレギュレーションのため、レース中盤以降は2番手を走る森田一輝選手(#2)との距離を測りながら、タイヤを温存しました。

02S1プロクラス決勝ヒート1で、2位となった森田一輝選手。トップの佐合潔選手(#1)を追い、序盤に4秒ほどあった差は、終盤になって1秒を切るほどに。しかし逆転のチャンスは得られず、悔しい2位となりました。

03S1プロクラスの決勝ヒート1で、3位に入賞した新井誠選手。タイムアタック予選中のビッグジャンプで転倒し、負傷が心配されましたが、決勝でも元気な走りをみせ、中盤以降は単独走行を続けて表彰台登壇を果たしました。

04S1プロクラスの決勝レースを、両ヒート4位でまとめた吉田雄一選手。ヒート1は、トップ3台から遅れながらも後続を離して、中盤から単独走行。ヒート2は、後半に入ったところで木下裕規選手(#18)を逆転しました。

05S1プロクラス決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季7勝目を挙げた佐合潔選手(#1)。同左が、最後まで佐合選手を追って2位に入賞した森田一輝選手(#2)。同右が、単独走行で3位となった新井誠選手(#6)です。

06S1プロクラスの決勝ヒート2では、スタートでトップに立った森田一輝選手(#2)に、やや出遅れた佐合潔選手(#1)が追いつき、終盤まで接近戦が続けられました。そして、最後まで森田選手が逃げ切って勝利!

07S1プロクラスの決勝ヒート2で、3位となった濱原颯道選手。ヒート1は、スタートでの出遅れが響いて5位に終わりましたが、午後のレースでは前半から後続を引き離し、モトクロス出身者以外の最上位に輝きました。

08S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季5勝目を挙げた森田一輝選手(#2)。同左が、2位入賞で今シーズンのチャンピオンを決定した佐合潔選手(#1)。同右が、3位の濱原颯道選手(#15)です。

09S1オープンクラスで勝利した保井裕行選手。決勝レースでは、サイティングラップ中にピット作業を行ったことから、2列目スタートのペナルティ。しかし圧倒的な速さで追い上げ、スポット参戦ながら勝利を収めました。

10S1オープンクラスの決勝で、2位に入賞した古川和由選手。オープニングラップ2番手から、最大で6台となったトップグループに加わり、レース中盤にトップ浮上。保井裕行選手(#58)に抜かれるも、その後は粘りました。

11S1オープンクラスの決勝で、3位に入賞した川留健一選手。1周目3番手から、トップの吉田和司選手(#45)と2番手の古川和由選手(#18)を僅差で追い、保井裕行選手(#58)の先行を許すも、表彰台圏内でゴールしました。

12S1オープンクラスの決勝レースで、4位入賞を果たした福沢武選手。レース前半からトップグループに加わり、終盤には表彰台登壇をかけて川留健一選手(#7)を猛追。しかしわずかに届かず、悔しい4位となりました。

13S1オープンクラスの表彰台。写真中央が、久しぶりに参戦した全日本選手権で逆転優勝を果たした保井裕行選手(#58)。同左が、後半に抜かれて2位となった古川和由選手(#18)。同右が、3位に入賞した川留健一選手(#7)です。

14S2クラスの決勝で、前戦に続いて勝利を収めた16歳の小谷咲斗選手。ホールショットを奪うと、レース序盤から後続を引き離して単独走行。最後までまるで危なげない走りを続けて、今季2勝目を挙げました。

15S2クラスの決勝レースで、2位に入賞した中木亮輔選手。トップの小谷咲斗選手(#35)には逃げられてしまいましたが、自身も後続を大きく引き離して単独走行。この結果、今シーズンのチャンピオンに輝きました。

16S2クラスの決勝レースで、3位となった岡田駿介選手。レース序盤は、3台による4番手争いに加わって、この集団の先頭に立つと、中盤に追い上げて3番手の菅野景介(#22)に接近。残り3周で逆転しました。

17S2クラスの表彰台。写真中央が、圧倒的な速さを披露して今季2勝目を挙げた小谷咲斗選手(#35)。同左が、2位入賞でシリーズタイトル獲得を決めた中木亮輔選手(#2)。同右が、逆転で3位となった岡田駿介選手(#36)です。

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