女性だけのクロスカントリーレース「WOMEN’S X in 中部」レポート

掲載日:2011年07月22日 フォトTOPICS    

写真・文/野呂瀬 悦史  資料・取材協力/CGC実行委員会 ( Motorcycle Shop ADVENTURE )、斑尾高原サンパティックホテルズ&スキー場

WX-Aクラス11名、WX-Bクラス24名、西は兵庫、東は宮城から計35名の女性オフローダーが集まりました。

さわやかな風吹く夏の斑尾で「つらたのすぃ~」
コケてもオシても笑顔あふれたWOMEN'S X in 中部

7月16・17日、長野県斑尾高原のサンパティックスキー場特設コースで、女性オフローダーの祭典「WOMEN'S X in 中部」が開催されました。WOMEN'S Xとは、福島県のチーズナッツパークで誕生し、毎年本家チーズナッツパークを始め、一部のコースで開催されてきた女性だけのクロスカントリーレース。今年は震災の影響で本家開催が見送られたため、今回の「WOMEN'S X in 中部」が今シーズン初開催のレースとなりました。

エントラントはもちろん、ギャラリーも一緒にホテルに宿泊して2DAYで楽しむのが「WOMEN'S X in 中部」の特徴です。16日は広大な特設コースのフリー走行やヒルクライムアタックなどのプレイランができたほか、WOMEN'S Xエントラントは、任意でJNCCなどで活躍中の鈴木健二選手のオフロードスクール、ギャラリーの女性や子どもたちも参加できるケーキバイキングやホットヨガなど、盛りだくさんの催しが行われました。翌17日のレースでは、CGC(Chubu Gero Cup)中部エンデューロ選手権・斑尾サンパティックエンデューロのノーマルクラス(90分クラス)と混走です。混走といってもコース幅も十分あるので、一部のウッズセクションを除いて気兼ねなく走れるコース設定となっていました。

レースなので順位は付きますが、WOMEN'S Xは目を三角にして挑むイベントではありません。女性オフローダーの貴重な交流の場、情報交換の場でもあるのです。仲間がいるだけでオフロードはもっと楽しくなるもの。すべてのエントラントがそれを知っているからこそ、今回のレースでは、いつでもどこでも女性オフローダーのステキな笑顔があふれていました。次回開催は10月30日(日) 山梨県 クロスパーク勝沼 です。女性オフローダーの方はチェックしてみては?

フォトTOPICS(写真点数/83枚)

0116日早朝。続々とエントラントが集まります。赤ゼッケンに白文字はWX-Aクラスのライダー。黄色地に黒文字はCGCの3時間レースとなるラージヒルクラスのライダーです。

02白地に赤文字はWX-Bのライダー。ちなみにコチラの女性は単独でトラックを運転してきたとのこと。カッコイイ!

03バイクの積み下ろしは結構力を使いますが、へっちゃらです。

04徐々にライダーが集まってきました。土曜日のフリー走行やスクールは任意参加なので自分のペースで準備を始めます。

05トランポの駐車場スペースは複数に分散しています。こちらは県道沿いに設置されたスペース。コースまではマシンを押して行きます。

06宿泊と食事、お風呂など、みんながお世話になったホテルサンパティック斑尾です。ホテル正面からのアングル。

07ホテル裏側にはスキー場が広がります。今回はこのフィールドがコースになります。茶色い路面にはウッドチップが撒かれていました。

08ホテルから少し離れて撮影。全体的に傾斜しているスキー場らしいフィールドです。

09ホテルへのチェックインや受付は10:00から。その後12:00から開会式とミーティングが行われました。

10CGC実行委員会&Motorcycle Shop ADVENTURE代表の藤江道泰さんです。お疲れさまです。

11ミーティングの後、CGCの男性エントラントはフリー走行へ。WOMEN'S Xのエントラントはホテルへ。きちんとブーツを脱いで入ります。

12ホテルに集まった理由は、ケーキバイキングを楽しみながらの鈴木健二選手との懇親会が催されたからです。

13食べやすいサイズで、たくさんの種類が用意されていました。食べ過ぎたライダーもいたかもしれません。

14「これから走るのになぁ」という声も聞こえましたが、しっかりケーキはゲット。いろんな意味で別腹です。

15さぁ、スクール開始。鈴木選手の後をついていきます。なんか遠足に出かけていくようにも見えますね。

16走りの基本となるライディングポジションについて、わかりやすく解説してくれました。

17ベストポジションにいることで、不意の挙動にも対応できて、それゆえ恐怖心も減り、走りも安定するとのこと。

18スキー場ですから斜面には困りません。緩やかな斜面の登り下りでポジションチェックです。

192ストモトクロッサーで見事な開けっぷりを魅せていた、今井美小枝選手(京都/フライングドルフィンサイセイ)

20チーム名にドキドキしますが、とにかく笑顔でバイクに乗っていた、YUKI選手(兵庫/う☆こ軍団!)

21順番に走ってもらって、一人ひとりの走り方をチェックして、アドバイスしてくれます。

22トライアルタイヤを履いたセローで参加の、Hikki選手(千葉/HK.pro&東京林道ガールズ)

23派手さはないけど堅実な走りが印象的な、168嫁選手(滋賀/RT168)

24たまに動きがメカニカルになっていた、鍵本泰葉選手(滋賀/RT168)

25次は場所を移して、ちょっと斜度のある下り坂です。明日のレースでもスタート直後に毎周回通過する場所です。フリー走行のライダーのマシンを見ると斜度の目安になるかな?

26初見だと驚くかもしれないけれど、降りてみれば意外といけるもの。明日のレースに活きる経験です。

27WX-Aクラスのライダーは、スイスイ降りていきます。

28さて次は左が山、右が谷のキャンバー走行からターンして、斜度のある登り坂を走ります。写真では斜度がわかりづらいのですがご勘弁を。

29名車CRM80まだまだ現役です。粘り強く走っていた、JJ選手(千葉/東京林道ガールズ)

30ヘルメットが新しくて嬉しい感じが走りにも出ていた、ななっぺ選手(京都/RT168)

31CR85Rでいい音を響かせていた、牧野貴子選手(愛知/ごろんぱ1/2)

32ほどよく力の抜けたいいフォームで走るのは、さる選手(神奈川県/ミサイルファクトリー)

33フリー走行やスクール開催中、主にギャラリーの女性や子どもたち向けに、ホテル隣にある体育館でホットヨガ教室も開催されてました。

34さて、ここから写真はレース当日の17日になります。マシンを問わずCGCではトライアルタイヤ装着率高いですね。

35喉仏を確認しているのではありません。レース準備の前に、まずは紫外線対策です。

36こちらの二人は準備万端のようですが、少し眠そう。ピースのはずが、フォークボールみたいになってます。

37朝のミーティングの後、CGCエントラントも一緒に記念撮影。掛け声は「ニューヨークへ行きたいか!」でした。

38今回のコース図はこちら。一部コースが変更されている箇所もありました。

39名物坂がコチラ。コース図でダートフリークヒルと記された場所です。写真はCGCラージヒルクラスのレース中に撮影したので、ライダーは登頂してますが、WOMEN'S Xでは途中からターンして下ってきます。

40プチヤチも登場。こちらもCGCラージヒルクラスのレース中の撮影。

41排水溝の水が草の下の土を濡らしているところもあり、突然転倒もよくあります。

42WOMEN'S Xスタート直前。ホテル前のストレートにバイクが並びます。斜度があるので、アクセルワークが大事になります。

43そしてスタート! ホールショットはWX-A 12番の楽選手でした。

44ウッドチップが巻かれているとはいえ、乾燥しているので土煙が後続車を苦しめます。

45「初参戦だけど完走めざしてがんばるぞい!」と意気込みを語った、原田宏美選手(東京/Teamナチュ☆ホリ)

46産後再デビューというママさんライダー、izumi選手(愛知/東海林道ガールズ)

47「完走・楽しむ・諦めないを忘れないで走る」とメッセージしていた、マッキー選手(東京/Teamナチュ☆ホリ)

48WX-Bの25番あゆみ選手(千葉/東京林道ガールズ)とWX-Aの4番#195選手(愛知/東海林道ガールズ)

49トライアルマシンで挑戦したのは、水嶋沙織選手(東京/WAO)

50セーラー服コスプレがまぶしい、めぐめぐ選手(愛知/東海林道ガールズ)

51CRF100でチャレンジしたのは、小池訓子選手(愛知/東海林道ガールズ)

52名車XR200もまだまだ現役です、丸山美和選手(愛知/東海林道ガールズ)

53ピンクのガムテープでかわいらしさをアピール、篠原美也子選手(神奈川)

54はやくもお土産つけてますがスタンディングが決まってます、ミエ選手(山梨/チームWR)

55こちらもまぶしいセーラー服姿です、もんちゃん選手(三重/東海林道ガールズ)

56オープニングラップを制したのは、西垣しの選手(兵庫)。前半はトップを堅守しますが、後半に波乱が。

57大開脚走法を披露してくれた、寅子選手(群馬/大寅食堂)。実はCGCラージヒルクラスとのダブルエントリー!すごい!

58ウッズセクションのライン選びで順位を下げてしまった、楽選手(東京)。登り坂での開けっぷりはモーレツです。

59キレイなフォームとクレバーな走りが印象的だった、果樹ゑ選手(神奈川/ミサイルファクトリー)。

60きのこ山で渋滞発生です。CGCノーマルヒルのライダーも同ルートのため終盤まで混雑したようです。

61ウッズでは崖(段差)落ちライダーの姿も。ノーマルクラスの仲間がフォローしています。

6260分経過あたりから順位を上げてきた、つえぽん選手(宮城/ボヘミアン〈仙台おだづもっこクラブ〉)

63とにかく元気な走りでコンスタントに周回を重ねていた、深野桃子選手(東京/WAO)

64安定した走りでWX-Bクラスを牽引した、yukちゃん選手(東京/東京林道ガールズ)

65カメラ目線もバッチリきまっている、どりどり選手(岐阜/サンセルフ商会)

66前半のタイムロスがあったものの9分29秒のベストラップを叩き出して追い上げる、岩崎かよ選手(埼玉/WAO)

67友人知人、家族や恋人と一緒になってゴールをめざします。それにしても暑い日でした。

68計測地点直後には、主催者による散水ポイントも用意されていました。

69マーシャルだって冷やしてもらわないとしんどい暑さです。ご苦労様です。

7090分経過しゴール! この段階では順位不明でしたがWOMEN'S X 両クラスでトップだったのは深野選手でした!周回数9周はただひとりでした。

71泥だらけだし、暑いし、疲れたけど、ステキな笑顔です。愛犬も「おつかれだワン」と目で語っているようですね。

72レースの後の一杯がたまりません。ええ、もちろんカップアイスのことですよ。

73こちらもアイスでクールダウン。走り終わった満足感と開放感で、自然に笑顔もこぼれます。

74ほらやっぱりアイスです。おや、サニトラの荷台に置かれた日傘がオシャレだね。

75こちらは氷水を浴びております。冷たいけど気持ちいいんですよね。

76ひとあしはやく、こちらはサッパリ。ウチワで仰がれ、健闘を称えられてました。

77ヘルメットのノーズが外れてますよ、ブレストガード右肩のプロテクターもぶら下がっちゃってます。楽しんだようですね。

78お土産シリーズその1。斑尾でスクスクと成長してきた力みなぎる木の枝。よくタイヤが回ったねぇ。

79お土産シリーズその2。強い生命力でコース上を埋め尽くす草たち。外すの大変そうです。

80「あそこの坂がダメだったわ~」「わたしはあそこのワダチがダメです~」とレース談義に花が咲くピット模様。

81洗車スペースも完備されています。疲れた身体にムチ打って早速洗車する選手も。

82WX-Bクラス入賞選手です。右から1位#15yukちゃん選手、2位#23つえぽん選手、3位Hikki選手。おつかれさま!

83WX-Aクラスも10位まで入賞。右から1位#3深野選手、2位#2岩崎選手、3位#125寅子選手。おつかれさま!

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